やなぎ先生に答える
やなぎ先生からの質問が来ていた。
「ハカセ方式」への質問である。
★ ★ ★
初めまして、現在初任者のやなぎと申します。
18名の2年生を担任しています。
2学期から引き続き行うハカセ方式について
悩みがあり、相談させていただきたいです。
1学期は学習規律や言葉遣いなど
子どもの生活面指導に明け暮れ、
それでも良い結果がなかなか出ませんでした。
そこで野中先生がおっしゃる博士方式を
取り入れたところ子どもたちの
活動スピードが上がったり、
学習準備が少しずつできたりするようになりました。
野中先生の記事や考え方に出会えて
本当に助かりました。
ありがとうございます。
2学期からも博士方式に取り組もうと
考えています。
学習ルールや学校生活のルールを
守るのが苦手な子どもたちですから
「ルールはかせ」など考えています。
このはかせ方式はなるべく
細かく設定した方がよいのでしょうか?
それとも大きな枠で設定してもよいのでしょうか?
お忙しいとは存じますが、
答えてくださると幸いです。
よろしくお願いいたします。
投稿: やなぎ | 2016年8月10日 (水)
★ ★ ★
2年生18名というのですから、大変恵まれているクラスですね。
それでも、やんちゃな子供たちが多いのでしょう。1学期は大変だったということ。
このような子供たちに効果的なことは、「叱る」ことより「ほめる」ことです。私はフォローと言っているのですが、このフォローを身に付けていくことが大切です。
これだけでも多用できれば、絶対にクラスはうまくいき出します。
2年生の子供たちは、そんなに複雑じゃないのです。
ただ、叱られ慣れているでしょうから、「叱る」こと(それも必要ですが)は、その場だけの効果に終わっていきます。
だから、ハカセ方式で行うとき、「Aさん、すばらしい!べんきょうハカセ1回!」というように、必ず「すばらしい」というようにフォローの言葉を入れることです。
この言葉だけでも効果抜群です。
私は、SWIM話法といって、これだけは「ほめる」言葉として持っていて、多用するようにしようと呼びかけています。
参考にしてくださいね。
S…すごい、すばらしい、さすが、その調子
W…うまい、わかる
I …いいね
M…みごとだね
★
この方式は、最初真面目な子供たちから取り組み始めます。
でも、やんちゃな子もどこかのハカセになれるように「あそびハカセ」(休み時間外で遊ぶ)、「給食ぺろりハカセ」(給食を残さずよく食べる)などを加えていくことも大切です。
このハカセ方式は、項目を細かく、子供たちがイメージしやすいものがいいですよ。
「ルールはかせ」というのは、大まかすぎて不適当ですね。
あまりにも先生の意図が見え見えのような感じです(笑)。
ぜひ『新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則』(明治図書)を参考にしてください。
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