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「学級づくり」がうまくなされていなかった~ある初任者の話②~

 初任者のクラスが学級崩壊になっているので見てほしいという連絡が入る。
 5年生の女性の先生のクラス。
 
 朝から出かけた。7月のことである。
 クラスに入ると、雑然としたクラスの様子が見て取れる。
席には一応ついているのだが、話を聞いていない子供が多数。
 担任は、勝手にしゃべっている状態。

 そのクラスに半日いて、気づいたことは次のこと。

 ①担任の指示が通っていない。
 ②全てがだらだらと進んでいく。
 ③掃除では、担任が一生懸命掃除しているそばで遊んでいる子供がいる状態。
担任も、とくに指導をしていない。

 担任の指導が、ほとんど効力を発揮していないのである。

 ただ、1つだけ良かったのは、「担任への反発がほとんどない」ことであった。
 担任を嫌っているわけではなく、「群れ」のままの状態。学級という「集団」がつくられていないわけである。
 「学級づくり」がうまくなされていないのである。
 ★
 夏休みにもう一度その先生のクラスを訪問した。
 2学期最初に「学級づくり」をしてもらうためである。

 「夏休み明け1週間」の銀の時間に勝負をかけようというわけである。

 「1週間のシナリオ」をあげて、その中でのメインとなる「日直指導」と「当番活動」を手伝うことになる。
 日直黒板と、一人一役の当番黒板を一緒につくったことになる。

 実際には、初任者指導の先生はいたのである。
 その先生には内緒で私が訪問していたことになる。

 その先生(校長を退職されてすぐの初任者指導)は、4人の初任者を担当していた。
 そのうちの3人のクラスが、もう6月時点で学級崩壊になっていたわけである(私はそのうちの1人の初任者のクラスを訪問していた)。

 何をやっていたのか?
 
 その4人の初任者に始業式の次の日から、訪問時には1教科1枚の学習指導案を書かせて指導していたわけである。
 そんなことをやって、学級崩壊に陥らせていた。
 初任者は、1枚の指導案を書くのに1時間以上かかるわけであるので、それがどれほどの苦行であったか、その初任者指導の先生は想像することができなかった。
 ただ、「授業さえうまくやればクラスはうまくいく」という思いだけを持っていたのであろう。

 「学級をつくる」という対応策がうまく行ったのか、その先生のクラスはその後順調で、1年間を何とか終えることができたのである。

 最初の「学級づくり」がどれほど大切かということをしみじみと感じたことになる。
 

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