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つれづれなるままに~「一日の区切りで生きる」習慣をつける~

●新年にはいつものように1冊の本を読む。習慣である。
 しかも、第1章だけ。
 今年も新たな発見があった。

 『道は開ける』(D・カーネギー 創元社)。
 ★
 この名著は、世界でベストセラーになっている本。
 
 今、悩んでいる人には、ぴったりの本である。
 とくに、この第1章を読んでほしい。
 くり返し10回は読んでほしい。
 ★
 私は、この本の中から気になる箇所を抜き書きして、部屋のトイレに貼り付けている。
 毎日起きがけにこの貼り付けを音読する(音読というのが大切)。

 その貼り付けを紹介しておこう。
★ ★ ★
 過去と縁を切ることです。

 過去と同様、未来もきっぱりと閉め出しなさい。

 今日、「一日の区切りで生きる」習慣を身につけるように心がけましょう。

 それゆえ、明日のことを考えるな。明日のことは明日自身が考えるだろう。
 一日の苦労はその一日だけで十分だ。

 自分の荷物がどんなに重くても、日暮れまでなら、誰でもはこぶことができる。自分の事がどんなにつらくても、一日なら誰でもできる。太陽が没するまでなら、誰でも快活にに、辛抱強く、親切に、貞淑に生きられる。そして、これこそが人生の秘訣そのものだ。

 賢者には毎日が新しい人生である。
 ★ ★ ★

 一日の始まりをこの貼り付けで始める。
 今日も新しく始まるのである。

●4チャンネルの「世界一受けたい授業!!」で「料理を革命的に進化 脇屋シェフが裏技連発新チャーハンの具は?」という見出しが新聞に出ていた。
 見たら、脇屋シェフはその場で料理をつくってみせてくれていた。

 脇屋シェフ。
 『厨房の哲学者』(幻冬舎)の脇屋友詞である。

 この本は一気に読み進んだ。
 中華料理を革命的に変えていった料理人の物語。

 脇屋は書いている。

 「何かをなせるか、なせないかの差は、
  かなえたい夢がなくても、焦ることはない。
  今自分の目の前にあることに、とりあえず必死で取り組んでみることだ。
それが心底自分のなすべき仕事だとわかったとき、人生は必ず変わる。
僕はそれを知っている」

 
脇屋は、15歳で中華料理の世界に入って、鍋磨きの仕事を任される。
鍋磨きの仕事を必死でやっていて、「その先に、道が続いていた」と書いている。

 ★
 最初からそんなにうまくいくはずはない。当たり前のこと。
そこを勘違いする人が必ずいる。

 私が携わっている初任者指導でも、同じようにすぐに辞める人がいる。
 その人は、次の仕事でも、うまくいかなくなるとすぐに辞めることになる。

 その仕事は、自分が選んだのである。
 とりあえず目の前のことを必死で取り組んでみる。
 うまくいかない。
 それでも、やり続ける。
 「その先に、道が続いている」のであるから。
 

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