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緊急の、学校現場に課せられる重要なテーマ(3)~荒れたクラスがどのレベルにあるか~


 まず、荒れたクラスの担任をしたときに、学級の崩れの状況がどのレベルにあるのかを把握しなければならない。

 私は、その荒れの段階をレベル1からレベル4まで指摘したことがある(『困難な現場を生き抜く教師の仕事術』学事出版)。
 20年前の本である。
 だから、この指摘も時代に合わなくなっているのかもしれない。
 
 とりあえず、指摘してみる。

 <レベル1> ほころびの状態
 1 机を隣の子と離す
 2 チャイムがなっても、学習の用意ができていない
 3 ノートに落書きが目立つ
 4 朝自習ができない
 5 学級文庫や靴箱が乱れている
 6 給食の残りが多い
 
 <レベル2> すでに崩れかかっている状態
 1 1週間友だちから話しかけられない子がいる
 2 朝礼時に遅れる子どもが、3人以上いる。また、朝礼時に私語があったり、
   列が乱れていたりすることが多い
 3 掃除をさぼるものが多く、教師がいない所では真面目に掃除をしない
 4 教師の指示に対して、反応が遅く、行動がとても緩慢になる
 5 教室にゴミが落ちていて、いかにも雑然としているのに誰も片づけようと
しない

  <レベル3> 荒れてしまっている状態
 1 特定の子に触れた後、○○菌と他の子にタッチを回すことが平気で行われる
 2 集合時刻にすごく遅れても平気である
 3 前に禁止したはずのルールが、いくつも破られる
 4 授業中、私語が絶えず、指示が通らない
 5 休み時間などに窓から物を次々に落とす
 
 <レベル4> 騒乱状態
 1 特定の子へのいやがらせや命令が隠れたところでなく、白昼堂々と行われる
 2 チャイムがなっても、外で平気で遊んでいる
 3 誰が注意しても、冷笑、口答えが返ってくる
 4 参観日でもぐちゃぐちゃで授業にならない
 5 教室の備品が、次々に壊され、なくなったりする

 修正していく必要があろう。
 受け持ったクラスが、どの段階のレベルにあるか、判断しなければならない。
 
 レベル1,2の段階だと、組織論1をきちんとやっていけば回復は早い。
 レベル3,4の段階だと、本腰を入れて対応をしなくては回復はむずかしい。
 その場合、組織論1,2,3を実践するのは、当たり前のことだが、組織論2を重点的に適用しなくてはならない。
(つづく)

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