« 2023年4月 | トップページ

2023年5月

第5回オンライン初任講座の参加について

 第5回 オンライン教師1年目の教室

  毎日の授業をどのように乗り切っていくか! 
  やんちゃ対応をどうするか?(2)
 

 4回目のオンライン講座では、1ヶ月が過ぎて、クラスがどのようになっているかを点検しました。
  
 今回の講座は、6月17日(土)です。
 授業についての2回目の講座です。毎日の授業をどのように乗り切っていくかについて考えたいと思います。
 提起した授業法についての授業案を、国語で提起したいと思っています。
 また、やんちゃな子供への対応の2回目の提案です。

 どうぞご参加ください。

1 対象者 30名限定
① 2023年度初任者
②初任者と一緒に学級経営を学び直したい先生
③初任者指導を担当する先生

2 参加費 1回ごとに チケットを購入してください。
 1000円

3 期日 1学期の期間
○2月から7月まで月1回の講座。

2月(2月18日<土>)知ってほしい!初任の先生がよく失敗する事例
その対処法 (終了しました)
3月(3月18日<土>)勝負の1週間!1週間をどう乗り切るか(終了しました)
4月(4月15日<土>)クラスの軌道チェック (終了しました)
最初の授業づくり①
5月(5月13日<土>)1ヶ月を振り返る これからの方針(終了しました)
6月(6月17日<土>)毎日の授業をどう乗り切っていくか②(仮)
7月(7月22日<土>)1学期を振り返る 2学期へ向けて(仮)

4 時間帯
○土曜日
  ○20:00~20:55 野中の講座
10分休憩
21:05~21:35 秦の講座(初任者指導の現場から)
21:35~22:00 初任者の質問タイム(25分を予定)

5 講座講師紹介

◎野中信行 元横浜市小学校教員 初任者指導アドバイザー
 ○横浜市で37年間担任として過ごす。退職後、3年間初任者指導に当たる。現在は、7,8の教育委員会と連携して初任者指導を担当して いる。
 ○初任者関係の著書に、新卒教師時代を生き抜くシリーズとして『新卒教師時代を生き抜く心得術60』『新卒教師時代を生き抜く学級づく   り3原則』『新卒教師時代を生き抜く授業術』(共著)<明治図書>
『教師1年目の教科書』<学陽書房>
 ○初任者指導教師向けに『初任者指導の教科書』<共著、明治図書>
 ○現役時代を含めて、25年以上初任者指導を務めている。

◎秦安彦 元大和市小学校校長 H30年度神奈川県校長会調査研究部長
 ○大和市で37年間勤務。退職後の3年間を含め、10年間初任者指導
にあたる。現在は拠点校指導員として4名の初任者指導を担当。
 ○初任者関係の著作に、新卒教師時代を生き抜くシリーズ『2W仕事術
〜初めて教壇に立つ先生のための日々の心構え』<明治図書>

6 申し込みは以下のところからお願いします。

https://peatix.com/event/3585998

 

 

 

| | コメント (0)

魔の6月がやってくる!

 もうすぐ「魔の6月」がやってくる。
 クラスの荒れが表面化する時期である。

 かつて北海道へ行ったとき、ある初任者から聞いたことがある。
「私のクラスが荒れていることを私自身が分かっていなくて、周りの先生から『あなたのクラスは大変だよ!』と教えてもらって、そこで初めて自分のクラスが荒れているのに気づいたんですよ」と。

 こんなこともある。
 それくらいに初任の先生たちは、もう自分のクラスだけに集中して授業をしているので、クラスの状況がどのようになっているのか、分からなくなることもある。

1 担任や周りの先生たちに勘違いが起こっている恐れ

 
 荒れていくクラスの特徴は、まずクラスにいる「超やんちゃな子」(2,3人)に手を焼いていくことから始まる。
 何とかしようとさまざまに試行錯誤しながら、毎日その子たちに対応する。
うまくいかなくて、6月頃には、超やんちゃな子と行動を共にする子供たちが7,8人に膨れ上がっていく。
 騒乱状態の一歩手前。学級崩壊が起ころうとしている。
 
 原因は何か。

 子供たちへの対応で、担任や、周りの先生方に勘違いが起こっている恐れがある。
 
2 組織の法則を間違ってとらえている

 組織の法則として「2:6:2の法則」がある。
 この法則をクラスに当てはめてみると、クラスには、だいたい2割の真面目派、6割の中間派、2割のやんちゃ派の子供たちがいる、ということになる。
 普通のクラスは、だいたいそんな感じになる。

 担任や周りの先生たちの勘違いは、この法則での「決め手」を、2割のやんちゃ派(実際には2,3人の超やんちゃな子供)だと思っていることである。
 
 でも、これを決め手であるとするのは、よく分かる。
 実際に、目立ってうろうろしたり、おしゃべりしたりしているからである。
だから、この子たちを落ち着かせれば何とかなると思い、しょっちゅうその子たちの指導に奔走するわけである。

 それ以外の普通の子供たちは、担任が超やんちゃな子にかかりきりになっている間、常に「空白の時間」が生まれる。
 この「空白の時間」が積み重なると、ますますクラスは荒れていくことになる。
 
 3 決め手は、2割の真面目派
 
 この法則の「決め手」は、2割の真面目派なのである。
 この法則は、常に最初の「2割」がポイントなのである。

 この子供たちは、担任とともにクラスを主導していく存在。
 担任の指示に従って動き、周りの子供たちにも呼びかけて一緒に行動していく。

 最初は、上のようにクラスは動いていたはずである。
 このときには、クラスは荒れているわけではない。超やんちゃな子も、周りがそのように動いているので暴走をしていない。

 ところが、担任は、今まで出していた指示と違う指示を出していく。
 真面目派は、「えっ」と思うが、とりあえずそれに従っていく。

 ところが、ところがである。
 担任は、またまた指示を変えてしまう。ころころ指示を変えてしまう。

 超やんちゃな子に言われて、その思いを大切にしようと思い、指示を変えていくことが多いのである。
その結果、方針がぶれてしまう。
 一貫した方針がとれないのである。

 ついに真面目派の子供たちは、「もうやってられない!」と担任に不信感を感じて、動かなくなる。
 「担任を見限る」という状況である。
 
4 担任の方針が間違っている!
 
 今まで真面目派が中心で動いていたので、それに従っていた普通の子供たちが、真面目派が担任を見限ることで、安心して担任の指示に反する行動をとることになる。
 これが学級崩壊という状況である。

 真面目派だって、学級崩壊が自分たちに不利であることは充分に承知している。
 ふつうの子供たちだって、学級崩壊が不利であることは理解している。

 それでもこうした行動に駆り立てていくのは、担任のぶれる方針の結果である。
 
5 学級崩壊からの回復

学級崩壊からの回復は、大変である。
 対応には、学級担任を替えるか、他の先生たちを投入して(T・Tの形で)凌いでいくかなどが考えられる。

 先日のオンラインで提起された対応は、その初任のクラスの授業を教科担任みたいに様々な先生に割り振っていって、初任は限られた授業だけにしていくという方法である。
実際にそういう対応をして、凌いでいったということ。

 組織の法則から対応策を考えれば、方法は1つ。
 
 ○担任を見限っている真面目派の2割を復活させること

 「学級崩壊立て直し人」としてさまざまに取り上げられる先生がいるが、学級崩壊からの回復は、そんなにむずかしいことではない。
 要するに、真面目派の子供たちを復活させればいいのである。

 それでも、これが大変になる。
 問題は、担任がめげて、もはや気持ち的に動かなくなっていることになる。

 回復させるには、「一貫した方針で、一貫した指導」を回復することである。

 ①子供たちの前ではきぜんとした姿勢を保つ。
 ②「叱る」ときはきちんと叱る。それでも、しょっちゅう叱ることは控えていく。
 ③授業を妨害するやんちゃな子供は、校長に相談をして他の先生で対応してもらう。
 ④子供たちが「空白」になる時間をできる限りなくしていく。
 ⑤授業その他が時間通り進んでいくようにがんばる。なかなかスムーズには進まないが  それでも時間通り終わっていく。 
⑥教室は、いつもさっぱりときれいにするように努める。

 具体的には、こういう対応がとりあえず必要になる。

 小山進氏は、『丁寧を武器にする』(祥伝社)の中で、次のように提起されている。

 「たとえば―
  どんなにつらいことがあっても、
  自分の思うとおりにならなくても、
  失敗をしてしまっても、
  そんなときこそ『丁寧』に仕事をしよう。
  『丁寧』が武器になるほど、心をこめて、力を注ごう。
  大丈夫。僕がそうだった。
  『丁寧な力』は、必ず自分を助けてくれる。」

 丁寧に、丁寧に、取り組んでいくことである。
 そのうちに、道は開ける。

| | コメント (0)

オンライン初任講座が近づいています!

 オンラインの初任講座があと1週間に迫っております。
 
 今回のメインは、決定的な1ヶ月をどのように過ごされたのか、それを点検し、5月からの方針を立てることです。

 そのために、この4月をうまく過ごせなかった初任の先生のクラス(2年生)のことを紹介し(私が指導しました)、5月中にどのように立て直したのかを提案します。
 ★
 また、「子供を知る~とっておきのカード法」を提案します。

 4月が過ぎて、今までは「学級をつくること」で精一杯だったことだと思われます。
 5月からは、本格的に「子供を知る」ことを始めなくてはなりません。

 子供を知るための、一般的な方法は、前担任から教えてもらうこと、また指導要録で調べることの2つがあります。
 でも、これは、その子の過去の情報を教えてもらったにしか過ぎません。

 子供は、日々変わっていきます。
 担任が替わって、今度の学年では、その子は、また違った心意気を示しているかもしれません。
 子供は、担任との関係で大きく違ってくることがよくあります。

 そのために、自分の目で「子供を知る」ことが大切なのです。
 その方法を提案します。

 初任の先生だけでなく、現役の先生たちや初任者指導の先生方にも、門戸を開いています。
 良かったら、ぜひ参加してください。
 きっと参考になると考えています。

 参加申し込みは、次のところからお願いします(金曜日には締め切りになりますので早めにお願いします)。

  https://peatix.com/event/3560798
 

| | コメント (0)

「オンライン教師1年目の教室」開催 5月13日(土)参加をお願いします!

 第4回オンライン教師1年目の教

 1ヶ月を振り返る~これからの方針~
 5月に蘇った2年生のクラス

 3回目のオンライン講座では、1週間が過ぎて、クラスがどのようになっているか点検をしました。
  
 今回の講座は、5月13日(土)です。
 今回は、4月1ヶ月が過ぎての再点検をしたいと思います。
 私たちは、この1ヶ月でクラスの80%が決まると考えています。
 うまく行っていない場合には、どうしていくか、その方向も考えていきたいと思います。

 どうぞご参加ください。

1 対象者 30名
①2023年度初任者
②初任者と一緒に学級経営を学び直したい先生
③初任者指導を担当する先生

2 参加費 1回ごとに チケットを購入してください。
 1000円

3 期日 1学期の期間
○2月から7月まで月1回の講座

2月(2月18日<土>)知ってほしい!初任の先生がよく失敗する事例
その対処法 (終了しました)
3月(3月18日<土>)勝負の1週間!1週間をどう乗り切るか(終了しました)
4月(4月15日<土>)クラスの軌道チェック (終了しました)
いじめにどう対応するか?
最初の授業づくり①
5月(5月13日<土>)1ヶ月を振り返る~これからの方針~(仮)
6月(6月17日<土>)毎日の授業をどう乗り切っていくか②(仮)
7月(7月22日<土>)1学期を振り返る 2学期へ向けて(仮)

4 時間帯
○土曜日
  ○20:00~20:55 野中の講座
10分休憩
21:05~21:35 秦の講座(初任者指導の現場から)
21:35~22:00 初任者の質問タイム(25分を予定)

5 講座講師紹介

 ◎野中信行 元横浜市小学校教員 初任者指導アドバイザー
  ○横浜市で37年間担任として過ごす。退職後、3年間初任者指導に当たる。現在は、7,8の教育委員会と連携して初任者指導を担当し
   ている。
  ○初任者関係の著書に、新卒教師時代を生き抜くシリーズとして『新卒教師時代を生き抜く心得術60』『新卒教師時代を生き抜く学級づ
   くり3原則』『新卒教師時代を生き抜く授業術』(共著)<明治図書>
   『教師1年目の教科書』<学陽書房>
  ○初任者指導教師向けに『初任者指導の教科書』<共著、明治図書>
  ○現役時代を含めて、25年以上初任者指導を務めている。

 ◎秦安彦 元大和市小学校校長 H30年度神奈川県校長会調査研究部長
  ○大和市で37年間勤務。退職後の3年間を含め、10年間初任者指導にあたる。現在は拠点校指導員として4名の初任者指導を担当。
  ○初任者関係の著作に、新卒教師時代を生き抜くシリーズ『2W仕事術〜初めて教壇に立つ先生のための日々の心構え』<明治図書>

6 申し込みは以下のところからお願いします。

  https://peatix.com/event/3560798

 

 

| | コメント (0)

つれづれなるままに~また1つ卒業する~

●夫婦連れで電車に乗ったら、すぐに「空きますから、どうぞ!」と30代ぐらいの男性に声かけられた。
 もうこんな声をかけられる年齢になったんだと、しみじみ思う(苦笑)。

 それにしても、混雑している車内で、こうして声をかけるというのは勇気がいることなのに偉いなあと感心する。

 ★
 かつて大谷翔平が次のように語ったことがある。

「高校時代、『゙楽しい゙より゙正しい゙で行動しなさい』と言われてきたんです。
 (中略)何が正しいのかを考えて行動できる人がオトナだと思いますし、今の自分はまだまだですけど、制限をかけて行動することは大事なのかなと思います」

 ゙楽しい゙が楽しくないがは、現代を支配する価値観の1つである。
 特に、若者ば楽しい゙を基準にしがちだが、同じ世代である大谷ば正しい゙という指標を掲げている。
 良き指導者の影響を感じる。

 高校時代の大谷を育てたのは、花巻東高校の野球部監督佐々木洋先生である。
きっと佐々木監督は、「楽しいより正しいで行動しなさい」と教えたのであろう。

 ★
 私たちに席を譲ってくれた男性は、きっと「楽しいより正しい」で行動する価値観をもっている人なんだろうなあと、大谷の言葉を思い出したわけである。

●九州佐世保で今回退職された山中太先生が次のようなことを書かれていた。
★ ★ ★
 先日送られてきたJAF MATE(2023年4月)に作家の小川糸さんが,幸福について書いていました。
小川さんは,昨年から標高1600mの山小屋で愛犬と一緒に暮らしています。そんな小川さんの幸福論です。
「太陽が東の空から顔を出す少し前に起き出して,鉄瓶でお湯を沸かす。外はまだ薄暗い。急須に茶葉を入れ,熱湯を注いでしばし待つ。そして,朝日がのぼるのを見ながら,お茶を飲む。こんな時,私は自分がものすごく幸せだと感じる。」
何と素敵なことだろうと思いました。
学校現場で働く先生たちは忙しすぎる毎日だと思いますが,この連休中ぐらいは,幸福を感じる時間を過ごしてほしいと思います。
この幸福論は,次の文で締めくくられていました。
「日々は,淡々と同じように過ぎていくけれど,少しずつ色や形を変えながら,私に宝物を与えてくれる。人生は宝物を探す旅。これからも穏やかに続いていく。」
私も幸福を探す穏やかな旅を続けていきたいと思いました。
★ ★ ★

●私が所属していた横浜教職員走友会の総会に参加した。
 もうこの会に所属して35年ばかりの月日が経過している。
 この日、「今回の総会をもって、この会から卒業させてもらいます!」と伝えるために駆けつけていった。
 
 「はじめがあれば、必ず終わりがある」
 これは世の必然。
 はじめは勢いさえあればできるが、終わりはむずかしい。

 もはや、そんなに活動はしていなかったのである。
 そこで75歳の後期高齢者を迎えて思い切って卒業することにする。けじめである。

 長年付き合ってきた人たちと離ればなれになるのはさびしいことである。

 総会のあと、懇親会になる。
 この会場は、同じ走友会の仲間で、教師を退職して居酒屋風の店を開店したところで開催される。
 「もう二号店を出しましたよ!」と言われる。
 このコロナ禍でよくぞそんなことができたものだと感服する。
普通教員をやってきた人は、退職すればぼろぼろになるものだが、この仲間は希有の人である。
 
 その店で、長々と話し続けた。
 30年以上の付き合いがあると、その思い出だけで盛り上がる。ほんとに楽しかった。

 また、1つ 卒業する。

| | コメント (0)

« 2023年4月 | トップページ