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2022年10月

音読の効果

 経営コンサルタントの神田昌典さんから学んだことがある。
 神田さんは、「想像もできなかったほどの変化を起こすためには、2つの重要なことがある」と。

 1 センターピン
ボーリングのピンを倒すには、真ん中の1本を当てなければ全部を倒すことはできない。
あなたが望む変化を達成するためには、突破すべき重要な「ひとつ」を見つけなければならない。

2 毎日の儀式を行う
センターピンを倒すために、毎日少しずつ行うべき小さな行動を考えな  ければならない。

 まず「センターピン」を倒すための「ひとつ」を見つけ、そしてその「ひとつ」を毎日少しずつ行わなければならない。
 これが大きな変化を起こしていく。

 ★
 親しい知り合いの初任者指導の先生から報告を受けた。
 2年生を受け持っている初任の先生のクラスで、国語の「お手紙」のテストを行ったということ。
 読解の表が、平均97点、裏の漢字が92点、言葉が98点だったと。

 これはすごいことである。
 普通の先生だって、こんなに良い成績を上げることができない。
 それを初任の先生が達成しているのである。

 何をしたのか?

 当然そういうことになる。何かをしなければこんなことにはならない。

それは、「音読」だと。
 その初任の先生は、毎日国語の時間、子供たちに音読、音読を練習をさせたということである。算数などもしっかりと音読をさせたらしい。
 ★
 音読が効果をあげる、特に低学年は効果的であるということは今までも言われていたことである。
 だが、そう言われていても、ほとんどの先生はやってはいない。
 どんな発問をしたらいいか、話し合いをどうさせようか、……そんなことに指導の中心は向けられている。

 音読は、カードを作って、家庭学習にさせる。
 家庭で音読をしたら、聞いてもらって親にハンコをもらう。
 そんなことをやっているクラスは多いのである(多分親は音読を聞かないでハンコだけ押している)。

 私は、この音読カードが一番の問題であると考えてきた。
 学校では音読はやらず、家庭に任せてしまうのであるから。

 ★
 それでも今から50年以上前は、夕方家々から子供が音読をする声が聞こえてきたものである。

 親は、夕食をつくりながら、そばの飯台に子供を座らせて国語の教科書を音読させる。
 宿題ではなく、親たちは自主的に行ったのである。

 親は、音読をさせて、その読み具合で子供の学校での学習具合を判断したのである。
 すらすら読めたら、うまく学習をしている。
 拾い読みをしていたら、これは問題である。
 そのように判断したのである。

 音読が大きな決め手であることが分かっていたのである。

 ★
 音読は、低学年だけが効果的ではない。
 どの学年も効果を上げる。
 とにかく教科書を読んで、読んで、いくことである。

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大谷翔平という存在~WHY-HOWの使い方~

 
 大谷翔平が、6日、規定投球回数と規定打席数の2つをクリアした。
 大リーグの歴史にまた1つ名前を刻んでいる。

   私は、この28歳の若者をずっと注目してきた。
 それは、このスーパースターが日本の輝ける星であり、大ファンであるという注目と少し違っている。

 ほとんどの人は、大谷の才能の豊かさがスーパースターをつくり上げていると考えている。別格の存在だと。
 私は違っている。
 もちろん、才能はある。
 でも、そんな野球人は、限りなくいる。でも、大谷ような存在になれない。
 大リーグに行った筒香や、秋山や、……は、同じように素晴らしい才能を持っていたのに活躍できない。
 そこに何があるのか?
 ★
 大谷は、「WHY」―「HOW」の使い方のうまさが抜きん出ている存在である。
 
 その使い方は、高校に入って佐々木監督との出会いによって学んでいる。
 中学生のときまでは、単なる普通の野球選手だったのが、高校で生まれ変わっている。
 その学びとは、目標達成の仕方である。

   https://www.kaonavi.jp/dictionary/otanishohei_mokuhyosetteisheet/

 これは、今泉浩晃さんが最初に開発されたマンダラートである。

「HOW」の見つけ方がさすがなのである。
 大谷は、昨年コントロールに苦しんだときがあった。
 そのとき編み出した「HOW」は、「重いボールを使っての壁当て」。その様子は、何度もテレビに映し出された。

「WHY」―「HOW」の使い方で二刀流を開花させている。

  今年ピッチングは、15勝を上げて好調であった。
  新球ツーシームとスライダーの巧みな使い方が投球の幅を広げたと言われている。

 

 だが、本塁打が34本で終わった。
 大谷は、「3割近く打つイメージでシーズンに臨んだ。そのなかで本塁打をどれだけ打てるかがチャレンジだったが、フェンス手前で失速する打球が目立った」と語っている。
 きっと来年は、この課題に「WHY」―「HOW」を駆使するだろう。
 ★
 私たちが大谷から学ぶのは、この「WHY」―「HOW」の使い方である。
 
 人生を生き抜いていくには、この2つを使い続けられるか、なのである。
 
 大谷は言っている。

 「良かったこと、悪かったことが出てくることはとても幸せなことだと考えています」
 「やることがたくさんあることはとても幸せなことです」
 

   当たり前のことのように聞こえるが、普通の私たちは、こんな考えをもっていない。
 良かったことには舞い上がるし、悪かったことには落ち込んでしまう。
 
 ところが、大谷は、「悪かったこと」ことに当たり前のこととして「WHY」―「HOW」を駆使する。
こうして道を切り開いていく。

 今年のMVPは、ジャッジとの争いである。
 でも、ほとんど意に介していないのではないだろうか。
 どっちでもいいかと(笑)。

  自分の目の前のことをどうするか、なのである。
 「今、ここ」を精一杯生きていく。

 「今季の活躍で印象に残っているのは」という記者の問いかけに、
 大谷は、
「印象に残っているもの……。ほとんど、前のことは忘れてしまいました」 と答えている。

 28歳の若者の挑戦はみごとである。

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つれづれなるままに~天使の時間がある~

●私は、家事の中で買い物を担当している。
 
 最初は、レジでの会計で、小銭(10円、1円)を出すことができなかった。五千円や千円を払って、おつりをもらうということになっていた。そこでもたもた小銭を出すことに抵抗があったためである。

 次には、品物の消費期限や賞味期限をきちんと確認するということができなかった。これをきちんと確認するということは、最も大切である。

 そして、なかなかできなかったのが、野菜の生鮮ぐあいを確認することである。これは今も続いている。
 最近やっと「かぼちゃ」やブロッコリーの出来具合を確認することができるようになった程度である。
 しかし、最近もトマトで失敗。熟れすぎたものを買ってきてしまった。

 私は、ずっと家事について「手伝っている」という意識が抜けなかった。
やっとその意識が抜けているのかなと最近思い始めている。

最後は、連れ合いのどちらかが亡くなる。
 これはどうにもならない「真理」である。
 そうしたとき、男の場合、ほとんど奥さんに家事一切を頼り切ってきたときに路頭に迷う。
 若い頃、突然奥さんに亡くなられて子供2人を育てられなくて、お父さん、お母さんに任せきってしまった知り合いを知っている。 
もはや基本的なところでまずっている。

 家事一切を奥さんに任せきって、「フロ、メシ、ネル」の時代はもうとっくに終わっているのである。

●親しい知り合いのお母さんが亡くなった。
 もう自分で食べられなくて、点滴で生き繋いでおられた。
 亡くなる少し前に、美空ひばりの乱れ髪を一曲きちんと歌い終わられて、そして亡くなられた、と。
 
 誰でも亡くなる前には、少し元気になる時間がある。
 「天使の時間」と呼ばれているらしい。
 その時間に美空ひばりなのである。
101歳。粋な最後である。合掌。

●NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を楽しみに見ている。
 このドラマのおもしろさは、三谷幸喜さんの脚本である。

 今までの大河ドラマは、歴史上の有名人物の偉大さを描くことで成り立っていた。
 ところが、この鎌倉殿は、その有名人物たちがきわめて人間的に描かれている。
 源頼朝は、女好きの側面を描いていたし、源義経は、戦だけは得意だが、あとの人間的な側面はだらしなく描いていた。

 人間は、一皮むけばちょぼちょぼである。
 どんなに偉大で、有名な人物でも、一皮むけば極めて卑小なところをもっているのだ、その人物たちが歴史をつくってきたのだ、と。
 そのように三谷さんは描きたいのであろう。

 時代考証を担当したのは、坂井孝一先生。
 この先生が書かれた『考証 鎌倉殿をめぐる人びと』(NHK出版新書)でドラマに出ている人物がどうな人物で、どうなっていくのかを確かめている。
おもしろい。

 
 

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