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中村健一著『策略 ブラック新卒1年目サバイバル術』(明治図書)が発売になる!

 中村健一先生が新著を出された。
 『策略 ブラック新卒1年目のサバイバル術』(明治図書)。

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   ブラックシリーズの続編。
 明治図書では、売れに売れたベストセラー本である。
 
 ところが、このブラックシリーズは、一部の先生からは評判が悪い。
 「品性がない!」と。

 健一先生は、そんなことは織り込み済みで、さんざんにブラック色を出しまくったのである。
 
 これらの本の内容は、今まで教育界でタブーとされてきた「本音」である。
 私は、本音を出すことは必ずしも良いことばかりではないと思っている。
だが、このブラックシリーズは、「本音」を出すことによって、大切な「現実」を差し出したのである。
 「ブラック」という言葉に喩えて、その書き方は見事なものである。
  ★
 今回の本は、初任者が最初にぶつかっていくハードルを提出し、その克服法が書かれている。
 それもいわゆる初任者本ではない。
 

 初任者がぶつかるハードルをきちんと、正確に提出されているからだ。
 建前での書き方はない。

  「自分は所詮『シロウト』なのだと、悟れ」

 「1年目の初々しさは、ハンデにこそなれ、『武器』にはならない」

 「子どもは、ウソをつく生き物である」

 「あなたたち『シロウト』がうまくいかないのは、当たり前。上手くいかなかったら、とにかく早めにSOSを出して助けてもらえ」

 「初任者は、先輩教師の助けなしでは、1年目を生き抜くことはできない」

   …………
 ★
 今の初任者指導は、ほとんどが授業の指導ばかりである。
 最初から「発問はどうだ?」「単元構成はどうだ?」……などと、そういう指導ばかりがなされている。
 
 初任者が、学級をつくることに汲々としているときに、指導案をさかんに書かせて彼らをぼろぼろにしている。
 初任者の授業は上手くないので、指摘するところは山ほど出てくる。
 それを一々指摘して、それが指導だと自己満足している。

 学級開始のときには、とにかく「学級づくり」をしなければならない。
 
 1つの組織がつくられる時、その組織づくりをするのは当たり前の常識である。
 たとえば、あなたが社長として1つの会社をつくろうとする。
 最初にすることは、営業、企画、経理、工場などの組織をつくり、商品の販売をどのようにしていくのかを考えるであろう。

 ところが、初任者指導の先生たちは、その組織づくり(「学級づくり」)の支援をしないで、授業ばかりの指導をしている。
 会社では、何も組織をつくらないで、毎日社長が全員を集めて、商品の販売をどうするかを指導しているみたいなものである。
 ありえないこと。

 健一先生は、きちんと指摘されている。

「私は、学級づくりという土台があった上で、授業づくりがあるのだと考えている。
 学級づくりが上手くいけば、どんなひどい授業でも、子どもたちが乗ってくる。
 逆に学級づくりが上手くいかなければ、どんな素晴らしい授業をしても、子どもたちは乗ってこない。
 分かりやすい例が、学級崩壊である。学級崩壊しているクラスでは、どんな素晴らしい授業をしても、子どもたちは乗ってこない。乗ってこないどころか、授業が成立しない。
 だから、授業づくりの前に、きちんと学級づくりをする必要がある」

 この指摘通り。
 私もまた、授業づくりの前に(同時進行になるが)、学級づくりをしなければならないと主張している。
 しかし、この指摘が当たり前になっていないのが現実である。
 
 だから、「初任者のクラスの8割が荒れる」となり、辞めていく初任者が数多く出てくるわけである。

 ただでさえ、教師になろうとしている学生は、年々少なくなっている。
 このままいけば、教師になろうとする学生はいなくなっていく。そこから学校教育は崩壊していく。

 こんな中、教師になってくれた人を辞めさせていく「間違い」を犯してはならないはずである。
  ★
 ぜひとも教師になろうとする人たちは、この本を読んでほしい。
 初任者の先生たちが抱えている現実を知り、その処方箋に学んでほしい。

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