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本の反響を考える(2)

客 今回の本でテーマとしたことはいくつかあったね。
  簡単にまとめてみると、
  1つは、「授業」だけで子供たちに対応していくことがもはやむずかしいことになっているってことだったね。どうしても「学級づくり」
や「関係づくり」などの学級経営が必要になってきているということだ。
  2つ目は、これも学級経営の1つなのだが、授業の捉え方を変えていかなくてはならないという提案だね。

主 学級経営では、今まで学級経営が上手だと評判だったベテランの先生たちが軒並みに学級崩壊に陥っている事態があるんだよ。子供たちに
  威圧をかけて、一挙手一投足までうるさく管理していく方式がダメになっているってことだね。その先生たちのやり方は、しょっちゅう
 「叱り言葉」で子供たちを威圧するわけだ。そんな先生の次の学年は大変なんだよ。

客 荒れていくということだね。子供たちは、その先生から解放されるわけだから、のびのびしていくわけだね。

主 のびのびだけだといいんだけど、今までの鬱憤を晴らすためにやりたい放題になってしまうの。
とくに、初任の先生が受け持ったりしたら、すぐに学級崩壊に陥ってしまうんだよ。

客 そのことはどういうことなんだ?

主 威圧して学級経営をしていたベテランの先生は、縦糸を張りたい放題になっているんだ。私たちは、縦糸を張ることはそんなことだと認めないん だけどね。
その結果、学級がうまくいかなくなっている。
  今どきの子供たちに合わなくなっているんだね。
  もはや、叱り言葉だけで関わりをもっていく「関係づくり」がもう通用しなくなっているんだよ。

客 でも、その先生たちは、そのことが分かっていないだよね。
  子供が悪いということで凝り固まっているだろうから。

主 その通り。もはや退場勧告だよ。ますます学校を悪くしていくのだから。

客 もう1つのテーマが授業のことになるんだね。
  授業については、長く「ごちそう授業」の時代が続いてきたんだね。


主 「ごちそう授業」というのは、私たちがつけたネーミングなんだが、学校では、重点研究で研究授業としてずっと「ごちそう授業」を追究
  してきたんだよ。重点研究のテーマを決め、仮説を立てて、1年に1回全部の先生が研究授業をしていくというのが学校行事のような形で
  続いてきたんだよ。
  その研究授業では、先生方は精一杯教材研究をして、さまざまな準備をして授業を公開していく。それで授業研究をずっと続けてきてい
  る。全国のどこの学校でも続けられてきたと言えるね。

客 でも、それは先生たちの勉強になるので良いことじゃないの?

主 確かに「ごちそう授業」の追究は、必要なことだよ。
  1年に何回かはぜひともやった方がいいのは分かっているよ。その教材研究で、学ぶことが数多いからね。

客 じゃあ、どこが問題なの?

主 そういう研究授業は、もともと先生たちの日頃の授業力を向上させるためにあったのだよ。毎日やっている授業が向上していかなくては、
  どんなに研究授業に精力を注いでも意味がないからね。

客 じゃあ、毎日の授業と、その研究授業は違っているというわけ。

主 先生たちは、研究授業では精一杯の教材研究で臨むけど、一旦それが終わったら、いつもの慣習的な「日常授業」に戻ってしまうんだよ。
  研究授業は、打ち上げ花火のようなショーみたいなものになってしまっているんだね。

客 ああっ、それで、いつもの「日常授業」が「おしゃべり授業」ということになるんだね。

主 小学校では、毎日の「日常授業」は、教材研究など満足にできないからね。赤刷りの指導書の斜め読みぐらいでしか対応できない。
それで「日常授業」はスカスカの授業をしていくということになるんだ。

客 それが今では、その「おしゃべり授業」が学級崩壊の原因の1つにもなっているという提案だね。
じゃあ、研究授業はやらない方がいいということなの?

主 そんな主張は一度もしたことがないよ。
  今やっている研究授業が、1年に1回限りのショーみたいになっていることを止めた方がいいと言っているのだ。

客 じゃあ、どうしたらいいの?

主 もともとのところへ戻ることだと思うよ。
  「日常授業」の改善につながるような重点研究に変え、そのための研究授業をしていくことだと思う。大曲小学校がやったようにね。

客 そうだね。毎日の「日常授業」が豊かになっていかなくては、研究授業の意味がないからね。
でも、どういうように「日常授業」を変えていくのかというのは、大きな課題だね。なかなか難しいのではないだろうか。

主 確かにそうだけど、実際にどのように授業を変えていくのかについては本の中でも提唱していることだ。小刻み学習法だよ。
  それについてはもう少し説明したいね。(つづき)

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