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子供と密着するなよ。距離を取れ!

今回の本についてさまざまな感想が、寄せられている。
親しい知り合いの玉置崇先生は、次のようなことをブログで紹介されている。

 「野中信行先生から新刊書が届く。今回は「困難な現場を生き抜く! やんちゃな子がいるクラスのまとめかた」。先日の教師論の講義は「学級崩壊」を経験したことがある学生が多いことにショックを受けていたこともあるが、まさに改めて学級崩壊について捉えなおしてみようと思っていたところに届いた新刊。野中先生に深謝。」

 教師論の講義は、大学講義でのこと。
 学級崩壊の経験者を聞くと、びっくりするような割合だった、と。
 先日も3人続けて経験者をさりげなく指名することになり、おそろしくて全員に聞くことを止めた講義もあるということ。
 
 学級が組織できない教師が多いのだと、玉置先生は書かれている。

 ★

 中村健一先生が先日出された本『策略 ブラック学級崩壊サバイバル術』(明治図書)について、私は次のように書いておいた。

最前線での闘い

 困難校と呼ばれる学校では、一部のやんちゃたちが、ゲーム感覚で学級崩壊を起こしている。
 新しい学級崩壊の特徴と言っていい。
 
 教師を辞めさせたやんちゃは、その学校の中で「すごいやつ!」と箔がつくようになっているということ。
 
 そういう学級崩壊に対して、どういう闘いをするのかという提案が、この本である。
 
 ★
 私の今回の本『困難な現場を生き抜く!やんちゃな子がいるクラスのまとめかた』(学陽書房)は、どんな闘いになるのか。

後方での闘い

 「後方」とはどんなところか?
 覚悟するほどの困難校ではない。普通の学校である。
 
 しかし、普通の学校でも、困難な現場になってきている状況がある。
 必ず1クラスか2クラスかが、学級崩壊になっていくのは、もうどこの学校でも普通のできごとになっている。

 おそらく、日本全国、こういう普通の学校が数多く存在しているはずである。
 そこでどういう闘い方をするのか(あえて闘いとしている)。
 ★
 この「闘い」という言葉に違和感を感じられる先生もおられる。
 子供たちと「闘い」をしているのではない、と。
 その通りである。
 これはあくまでも喩えの問題になる。

 朝日新聞の「折々のことば」に鷲田清一氏が紹介されていたことがある。

 「お前が絵を描くなら、文書を書くなら、このまちの住人になるなよ。距離を取れ。」

 東日本大震災後、消防団長として復旧に尽くした写真館店主は、被災者の言葉を必死で写しとろうと移住してきた東京芸大の院生瀬尾夏美に、その張りつめた思いを汲みつつも毅然とこう告げた、と。
 
 表現者は土地に密着してはならないと。
 この言葉が、のちの瀬尾の仕事の支えになった、と鷲田さんは紹介している。

 この言葉は、今現場でがんばっている先生たちにも当てはまる。

 「お前がこのクラスを何とか軌道に乗せたいなら、子供たちに密着するなよ。距離を取れ!」と。

 「子供たちと密着するなよ。距離を取れ!」ということを、私は「闘い」と表現したい。
 ★
 後方での闘いになる。
 学級崩壊のきっかけは、ほとんどクラスにいるやんちゃな子供である。
 その闘い方をどうするか。
 今回の本は、その闘い方を書いている。
 
 
 

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