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「おしゃべり授業」を何とかしなくてはならない!

 「味噌汁・ご飯」授業研究会の会長の秦安彦先生が、フェイスブックに次のようなことを書かれている。

 ★ ★ ★
●課題はもっと手前にある。
◆◆一刻も早く「おしゃべり授業」をやめよう。。。
先生ばかりがしゃべりまくる授業。先生が説明を延々と続ける授業。私はこれを「おしゃべり授業」と呼んでいます。
これまで、経験の浅い先生方の授業を1000時間以上は参観したと思いますが、実にその9割以上が「おしゃべり授業」であったと記憶しています。最近はベテランの先生方にも「おしゃべり授業」が広がっているようにも感じます。
どうすれば、「おしゃべり授業」を脱出することができるのでしょうか。
初任の先生方にもっともよく伝わったのが、
「説明しない授業を(自分で)工夫せよ」
ということでした。
例えば、教科書に書いてあることは先生が説明するのはなく、子供に自力で読み取らせるようにするということです。
たったこれだけのことでも、説明は少なくできます。
そのためには、子供に自力で読み取らせるための条件を考えねばなりません。
・字面が読める。→正確に音読できる。
・書かれていることの意味の大体がわかる。→文意や要点を読み取れる。
・図やグラフが読める。→データを読みその意味がわかる。
例えばこのようなことです。
繰り返し読ませることの重要性に気付くかもしれません。
自力で読ませて、その後、大切なところに気付いたかを教師は確かめればよいわけです。自分で気付かないことも、誰かが気付けば学級全体で共有できるでしょう。
「おしゃべり授業」を続ける先生は、子供が自力でできるようにしなければならないことをほとんど説明してしまうのです。
まるで説明するのが先生の仕事と勘違いされているように見えてしまいます。
向山洋一先生は「向山型で算数を得意にする法則」(明治図書)の「はしがき」に、つぎのように書かれています。
「・・・授業中, 30秒以上説明するなど問題外です。説明を丁寧にすればするほど,子どもはわからなくなります。・・・」
「あれっ」と思われた方も多いかもしれません。
まだまだ、現場では
「丁寧に説明することがわかることにつながる」
「わかるように丁寧に説明することが最も大切」
と勘違いされている先生が多いように私は感じます。
私が考える、日常授業最大の問題点です。
 ★ ★ ★

 アクティブ・ラーニングの時代に「おしゃべり授業」でもないだろうと、思われるだろうが、現実はそうではない。

 7,8割の先生たちが、この「おしゃべり授業」をしていると、私も見ている。
 もちろん、日頃の「日常授業」でのことである。

 「おしゃべり授業」とは、授業の大半を教師のおしゃべりで通し、ときどき発問をして、いつもの特定の子に指名をするというもの。
 大半の子供が傍観者になっている。

 退職後、6年間ぐらいで2000人以上の先生の授業を見てきた。
 分かったことは、数多くの先生たちがこの「おしゃべり授業」をしていること。

 現役の頃には、とても気づかなかった。
 研究授業を見ることでは、分からなかったのである。 

 考えてみると、日頃先生たちの「日常授業」を見ることがなかったからである。
 ★
 なぜ、日頃の授業が「おしゃべり授業」になるのか。

 「日頃を乗り切る、手軽な授業法」だからである。

 日頃は、まともな教材研究などできない。
 だから、赤刷りの指導書を斜め読みしながら指導していかざるをえない。
 習慣的に身に付けた手軽な授業法である。
 慣れてきたら、ほとんど教材研究をしないでも授業ができる。
 
 ひょっとしたら、私も現役の頃、やっていたかもしれないのである(汗)。
 自覚症状がない。
だから、多くの先生たちも無意識的にやられているはずである。

 今までは、この「おしゃべり授業」で何とかやれてきたのである。
 今も大半の先生たちは、そうしているはず。
だって、準備する時間がないのであるから。
 私は、先生たちに同情する。

 だが、これからはそうはいかない。
 それは、学級崩壊の原因の1つが、この「おしゃべり授業」にあることが分かってきたからである。

 今までは我慢していた子供たちの数人が、反旗を翻している。
 「つまんねえ~」「おもろしろくねえ~」と。

 でも、先生たちの多くは、自分のクラスの荒れが、自分の「日常授業」に原因があることを気づいていない(あくまでも私は原因の1つと考えているが……)。

 問題は、そこなのである。

 アクティブ・ラーニングを導入すれば、これが何とかなるのか。
 とんでもない。
 こんな状態の中で、そんなことをしたらますます荒れはひどくなる。

 授業法を変えなくてはならない。
 問題を、帰納的に考えていく。
 つまり、「おしゃべり授業」の問題を1つひとつ拾い上げ、それを克服する授業法を考えていくことなのである。

 それを私は、「小刻み学習法」と提起している。

 7月に本を出す(7月9日の発売)。
 『困難な現場を生き抜く!やんちゃな子がいるクラスのまとめかた』(学陽書房)である。

 この本には、「小刻み学習法」についてくわしく書いている。
 ぜひ読んでほしいと願っている。


 
 

 
 

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