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大変な本が出版された!~横藤雅人著『元気な学校づくりの秘訣』(さくら社)~

 私は、37年間13人の校長のもとで担任生活をしてきた。
ほとんどの校長が、管理職としての仕事をやっていない、と今更ながら思い出している。

   校長としての学校運営のビジョンは提起されている。
 これはすべての校長が行う。

 だが、そのビジョンをいかに具体化するという筋道がほとんどない。
 そのビジョンは、単に掲げるだけのもの。

 おそらく、「具体化する」という方法論を知らなかったのであろう。
 いや、知らないというより、具体化するという気もなかったのではないか。
 ほとんどが名誉職として校長になっているに過ぎないから。

 だから、今ではもう名誉職どころではなく、「苦情処理係」になることしかできなくなっている。

 時代は大きく変わっている。
  
私は、管理職になることはなかったが、今更ながら管理職の重要さを身にしみて感じている。
 ★
 ここに画期的な本が出た。

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 『元気な学校づくりの秘訣』(横藤雅人著 さくら社)。
 この本では、ビジョンだけでなく、その実現の筋道を明らかにしている。
 ほとんどの人が、こんな本を初めて読むことになるであろう。

 私は、メールで横藤先生に「もっと早く出してほしかった!」と伝えたところである。

 そういえば、横藤先生が校長として最後の勤務校になった大曲小学校のことを思い出す。

 私が最初に大曲小を訪れたとき、3人の子供が校長室で勉強をしていた。
教室では、他の子供の邪魔をして担任だけではやっていけない子供だということだった。
 大変な困難校だったわけである。
 

 それが、3年間で様変わりしていた。
 廊下で会う子供たちが、立ち止まって挨拶をしてくれるのである。
 体育館での集会を見たが、整然としたその有り様に驚いたものである。
 「こんなに変わるんだ!」と(その変化の様子は、『学力向上プロジェクト』<明治図書>を参照してほしい)。

 本書は、その秘訣を明らかにしてくれている。
あの3年間で、横藤先生は、校長としてこうした取り組みをしていたのである。
 それが十分納得できる。
 この本は、これから学校を運営していく管理職、ミドルリーダーの先生たちのバイブルになるはずである。

この本の画期的なことは、次のことになる。

①学級経営の方法論であった縦糸、横糸を、学校経営に応用したこと
 である。

②しかも、学校づくりの方法論を、縦糸・横糸それぞれにチェック項目に
 して提示されている。この視点で取り組めば良いのだということが分か
 ってくるようになっている。 

③ミドルリーダーたちは、この観点から学年経営の視点を考えればいい
 わけである。

④第3章 「ドキュメント・学校づくり」では、実際に取り組んでもらった
 管理職の実践が収められている。貴重な実践である。コロナ禍の事態がな
 かったら、もっと実践は進んでいったと考えられる。

⑤何よりも校長としての現在の勤務校(瀬戸ソラン小学校)での実践が、
 これから提起されてくることを予感させる。期待したい。

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