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自学自習する力をつける

 『FUTURE EDUCATION』(岩波書店 教育新聞編)を読んだ。
 その中で数学者の新井紀子先生が、「今求めるべきは、自学自習する力」として、次のように書かれていた。ちょっと長くなるが、大事なことを書かれているので注目してほしい。
 

 「2020年3月以降の学校現場では、新型コロナウィルスの影響という非常にイレギュラーな形で休校が長期したことで、格差の拡大が懸念されています。
 休校中の対策として、オンライン授業を始めた学校もあります。オンライン授業はないよりはあった方がいいですが、それでスムーズに学べるのはごく一握りの子供でしょう。もともと教室には、自学自習のできる子供と、対面での支援がないと学べない子供がいます。学びの集団の中で周りの様子を見ながら前向きに授業についていっている中間層の子供たちが、教室のボリュームゾーンなのです。特に小学2~4年生あたりは発達段階の違いもあり、自学自習のスキルの個人差が大きいと言えます」

 …………
 「休校による勉強の遅れやメンタルのケアについて心配する声は多く聞こえてきますが、学習スキルの低下はあまり指摘されていません。例えば1週間、文字を書かないだけで筆圧は落ちます。筆圧が落ちるとノートを取るのが遅れ、授業についていけなくなります」
 …………
 「今後も感染の第3波、第4波が来れば、再び休校になることもありえます。そうなったとき、学校は、休校中に子供の学習スキルが落ちるという認識に立つことが重要です。すなわち、遅れている学習内容を無理やり詰め込むよりも、むしろ子供の学習スキルを、きちんと自学自習ができるところまで伸ばすことに力を注ぐべきです」

 「つまり、大量の知識を暗記させたり、計算ドリルばかりをやらせたりするのではなく、どうノートを取るべきか、どう算数の文章問題を読み解くかなど、基本的な学習スキルを身に付けさせる方が長期的にみると得策なのです」
 「子供に自学自習できる力さえあれば、再び休校になったとしても、教科書と教材があれば自力で学習に取り組んでいけます。どの子供も自学自習できるレベルに持っていく。これこそがいま、学校が一番意識しなければいけないことなのです。そして、こうした問題意識は、保護者とも共有しておくことが重要です」

 どうでしょうか。

 ★ 
 学校の休校中に、先生方は、プリントなどを大量に家庭学習用として子供たちに渡されたことでしょう。
 しかし、聞いてみるとほとんど定着していなくて、もう一度学習し直しをしなくてはならなかったと言われていた。

 オンラインで実施したところもあったらしい。
 だが、準備の時間を数多く取られるわりには、子供たちに定着がなされていなかったと聞いている。効果はあまりなかったのである。

 はっきりしたのは、これまで学校では子供たちが自学できる力をつけていなかったということになる。
 というより、そういう方向を追究してこなかったのではないか。

 このコロナが突きつけた課題の1つは、子供たちの自学自習の力をいかにつけるかである。

 新井紀子先生の指摘は、今学校が一番意識しなければならない課題になるのではないかと、私も考えている。
 
 
 

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