つれづれなるままに~学級崩壊が増えている~
●高校で現役の英語教師をしている姪が、フェイスブックで次のように書いている。
【共通テスト 英語】
・解いたけどまた今年も満点取れず。受験生の集中力はすごい。
・世で騒がれているほど難化はしなかったがそもそも形式も配点も今までと全然違うのでショックは大きくて当然かと。
・リスニングは聴かなくても一般常識で正解できる問題がたくさん。(北欧のヒュッゲの話なんて想像だけで解ける。)
・そもそもみなさん、文法四択とか発音アクセントが今年からなくなったことを知っていますか。そんなこまかい部分は問わなくなったのです!より、大量の文章をさーっと読める能力が求められている。
・そしてかつて200:50点だったリーディングとリスニングが100:100点になった。
ちなみに共通テストの話題からは離れるけど外大は今年に限って二次試験を150分から90分に短縮する。うーん、それじゃ普通の大学と同じになっちゃうなあ。
私は、今から国語に挑戦してみることにしよう。
●神戸新聞に、次のような記事が出る。
授業中に徘徊、教師を罵倒…コロナで行事縮小など影響?荒れる子どもら「学級崩壊」
1/22(金) 8:30配信
神戸新聞NEXT
★ ★ ★
「子どもが通う小学校が学年崩壊しています」。冬休み前、神戸市内の母親から神戸新聞報道部に悲痛な電話が寄せられた。児童が授業中に歩き回り、注意されると先生を罵倒する。授業は成立せず、登校できなくなった児童もいる-。新型コロナウイルス感染症による長期休校や、行事の縮小・中止、詰め込み授業が続いた2020年度。児童・生徒への影響を指摘する声も専門家や保護者からは上がっており、“崩壊”の背景や再生の手だてを探った。(斉藤絵実、鈴木久仁子)
今回、神戸新聞に電話をくれた母親や当該校の校長によると、学級崩壊に陥っているのは、高学年の複数のクラス。
約1年前から落ち着かない雰囲気だったが、新型コロナによる休校を挟んでも収まらず、担任以外の教員や教頭、保護者までもが学校に入り、歩き回る児童に声を掛けなくてはならない状態になっているという。
「教師や見守りの保護者も『くそばばぁ』と罵倒されています。うちの子は荒れていませんが、帰宅すると明らかに疲れきっています」と母親は漏らした。
……略……
★ ★ ★
日本全国で広がっている状況であろう。。
今までだって、学級崩壊は広がっていたのである。
今は、それに倍加して広がっているはずである。
原因は、今までやっていた行事などの縮小などと新聞は書いているが、そんなことは些細なことである。
倍加している原因は、さしあたり次のようになる。
①先生たちが、コロナの予防に最大の注意を向けざるをえなくて、
授業は、ほとんどが「おしゃべり授業」に終始しているはず。
②今までだって、先生たちの「日常授業」によって学級崩壊を引き起こし
ていたのである。
子供たちにとって、授業が「つまんない」「退屈」「あきらめ」「意欲なし」の状態を引き起こしているのである。
それが、今では更に倍加されているはずである。
授業を何とかしようとではなくて、コロナをどのように防いでいくかが
最大の注意点になっているからである。
先生たちには、ほんとにかわいそうなことである。
更に先生たちにとって、大きなリスクがある。
それは、マスクをしていること。先生も、子供たちも、全員がマスクをしていること。
これは、大変なリスクである。
そのことを先生たちは意識されていないのではないだろうか。
今学級崩壊が増えていると書いた。
その原因の大きなものは、「関係づくり」の崩壊になる。
子供たちとの「関係づくり」がうまくいかなくなっているのである。
「関係づくり」は、ほとんどが<言葉>と<表情>によって成り立っていく。
言葉は表情を伴って機能していく。
ところが、この表情が、今ではマスクで読み取れなくなっている。
子供たちが、教師の表情を読み取れない。
先生も、子供たち一人一人の表情が読み取れない。
互いに気持ちの交流がうまくできないのである。
言葉だけになっている。
言葉だけが一人歩きしているのではないか。
最大のリスクになる。
だから、学級崩壊が倍加していくことになる。
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