つれづれなるままに~トンネルを避けないで~
●高校サッカー選手権の全国大会への出場は過去一回だけ。それでも今年、昨季のJI王者、横浜F・マリノスへ同時3人の加入が決まった。
今サッカー関係者の間でこんな言葉がささやかれる。
「プロになりたいなら興国へ行け」と。
大阪市天王寺区の興国高サッカー部のことである。
監督は、内野智章さん。
監督に就任して14年。
部出身Jリーガーは今年の内定者を含め、すでに20人に達している。
もちろん、すべてが教え子になる。
こんな記事が朝日新聞be に出ていた。
監督は、「純粋にプロを目指す高校があっていい。高校サッカーの全国制覇を最大の目標としていない指導者がおってもいいんじゃないですかね」と。
それでも270人の部員をまとめている。
普段の練習はどうなっているのか。
「今年プロに内定した選手は『基礎練習の反復が一番自分のためになった』と言っていました。シュート、ドリブル、パス&コントロールの3つ。これは日本人だからできることで、世界に誇れる強みなんです。海外の子は飽きて続かない。でも日本人はこの練習が成果になったと気付いたら、基礎練習だとしても必ずやり続ける。」と。
どの分野でも同じなのだ。
基礎練習をおざなりにしたら、あとはうまくいかないのである。
●プロレスラー木村花さんの問題について、次のようなニュースが飛び込んできた。
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フジテレビの番組に出演していた木村花さんが会員制交流サイトで誹謗中傷された後に死去した問題で、警視庁は17日、ツイッターに中傷する内容を投稿したとして侮辱容疑で、大阪府箕面市の職業不詳の20代男性を書類送検した。
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これほど心痛めたことはなかった。
花さんの母親が、私の教え子だったという関係で、花さんを知っていたからである。
先日、その母親から電話があった。
NPO法人「SNS教育」を立ち上げて、子供たちにSNSの怖さを知らしていきたいという話であった。その理事になってくれないかということ。
私は荷が重いので、専門の先生に連絡をしようということになった。
千葉大学のH先生に早速連絡をとった。
H先生に快く引き受けてもらい、NPOの理事までも引き受けてもらったという連絡があった。
これから息の長い活動が始まるわけである。
「がんばって」という他はなく、なんとも心許ない。
●毎日、経営コンサルタントの神田昌典さんから「今日のヒント」を送ってもらう。
12月24日の「今日のヒント」は、「それでも生きろ」というテーマ。
人は、辛い、苦しいことはできるだけ避けたいと思っている。
しかし、避けられない。
でも、そんな辛いことや苦しいことは、決して不幸なことではない。
日本の偉人である林学博士である北村静六先生のこと。
私も何冊か本を持っている人である。
この北村先生の本を神田さんが監修されたことがある。
その監修のなかで、気付いたことがあった、と。
その北村先生は、辛いことや暗いときにどうやって過ごしたかを綿密に書かれている。
しかし、人生の後半になって安定しているときのことはほとんど書かれていないことに気付いた、と。
北村先生は、大切なのは、辛い、苦しいときのトンネルを大切に、大切に生きることなのだと、強く主張されているのだ、と。
人は、幸せなときばかりはない。必ず辛い、苦しい、悲しい時期を過ごすことが必ずやってくる。
しかし、決してそのことは不幸なことではなく、そのトンネルを避けないで生きることが大事なのである。
きっとそのトンネルの先には、希望の光が見えてくる。
神田さんは、さだまさしの次の歌をすばらしい曲だと言って紹介している。
さだまさしは、こんな曲もつくっているのである。
youtube.com/watch?v=rWpHVCF-rUE
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