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叱りは夕立のごとく!~子供たちとの関わりをどうするか~

 現在、初任者研修の録画どりのパワーポイントを作成している。
 
 初任者の先生たちの今の悩みは、子供たちとの「関係づくり」なのであろう。
 子供たちと、どのように関わったらいいのかということになる。

 まず第1に、「叱ること」についての悩みがある。
 
 「叱れない」というのは、教師としては続けられないと思った方がいい。

 学校教育法第11条にも、次のように書いて「叱る」(懲戒という言葉だが)ということを定めている。
 
 「校長及び教員は、教育上必要があると認めるときは、文部科学大臣の定めるところにより、児童、生徒及び学生に懲戒を加えることができる。ただし、体罰を加えることはできない。」
 
 教育上「叱る」(懲戒)必要があるので、このように法律で定めているのである。
 
 「叱らない」というのは、1学期の当初は、あったかもしれないが、通用するはずがない。
 私は、「仲良し友だち先生」と言って、やってはいけない先生として主張している。
 
 それでも今は、「しょっちゅう叱っています。」というのが多いのではないだろうか。
 
 ただ、叱ることにも、原則がある。

 ①叱るのは、原則として全体に行う。個々の子供には努めて優しくする。

 ②叱りは、夕立の如く行う。
だらだらといつまでも叱らない。
どこで終わったらいいか分からないで、だらだらなる先生は、自分から終了宣言をしたらいい。「終わりっ!」と。

 ③叱り中毒にはならない。
  叱るときは、脳にドーパミンが出てくるという。
  快楽物質。
  だから、叱ることは快楽なのである。しょっちゅう叱っている先生は、  中毒になる。止められなくなる。

 学級崩壊の調査をしたときに、崩壊になっている先生たちのほとんどが、
「しょっちゅう叱っている」という特徴があった。
 これは、もう叱り中毒になってしまっているのである。
 早速改めなくてはならない。

 第2に、発達障害、愛着障害などの子供たちへの対応の悩み。
 どういう対応をしたらいいか、悩みは深い。

 この子供たちにもしょっちゅう叱っているという先生方は多いのである。
 ところが、かえって反発されて、ますます関係がうまくいかなくなっている。
 
 確かに、この子供たちが「うるせえ~」「めんどくせえ~」「うぜえ~」と言い返してきたら、ついつい叱りたくなるのは、気持ち的によく分かる。
 でも、絶対にその土俵に乗ってはいけない。
 
 彼らの反応は、「エ音」が多い。
 最後が「え~~」になる。
 このエ音は、コミュニケーションを遮断する言葉なので、この言葉が返ってきたら、「おまえとは関係をもちたくない!」と言っているのに他ならない。
 だから、それに反応して叱っていったら、ますます関係は悪くなる。ひどい反発が返ってくる。

 こんな場合はどうするか。
 このブログで何度も書いたことがあるが、また繰り返したい。

 何か問題があったときは、まず最初の言葉かけがある。
 
 子供たちとの「関係づくり」には、「言葉」と「表情」しかない。
 その「言葉」になる。

 「包み込み話法」と言っている。
 その子供たちを、どのようにクラスに包み込んでいくのかを考えての話法である。

 ①「ど」のつく言葉で問いかける。
どうしたの? どれどれ? どうですか?

 「Aさんは今どんな調子なの?」とAさんの「事実」を問いかけるのである。

 ②「そ」のつく言葉で返していく。
  ここで、「めんどくせ~」「うるせえ~」などという言葉が返ってきたら、  「そ」のつく言葉で返していくのである。

そうなの? そうなんだ! そうか! そうだよね。

Aさんの「事実」を確認するのである。

 この事態は、ここで収めていく。
 言い返したり、叱っていたりしたら、ますます事態はこじれていく。

 ただ、「包み込み話法」は、これで終わりではない。

 その子たちには、他の場面で、フォロー(ほめたり、認めたり、励ましたりなど)をしなければならない。

 どういうようにフォローするのか。
 3つのことをやれば良い。

 ア 短い言葉で行為をほめる
   SWIM話法ぐらいは日常的に使えるようになってほしい。

S…すごい、すばらしい、さすが、その調子
W…わかる
I…いいね
 M…みごとだね

 イ 名前をつけて特定化する
  「すてきだね、奈々子さん」「ばっちりだよ、一郎君」……

 ウ 達成や成長を伝える
  「できるようになったね」「やったじゃない」…… 

 どうだろうか。
 このように、その子供たちを包み込んでいくのである。

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