コロナ後の学級運営をどうするか?(1)
岐阜、大阪市が休校の措置を5月31日まで延長している。
おそらく、他の都道府県も、いずれこのような措置を取って行くであろう。
果たして、これだけの期間で終わっていくのであろうか。
コロナの終息は、とても短期間で決着がつかないと予想される。
長期戦である。
★
はっきりしているのは、いずれ学校は再開するということだけである。
その間に何を準備して行くのか。
それが学校に問われている。
もはや、文科省や教育委員会を頼りにするわけにはいかない。
ほとんど右往左往していて、これからのことについて方針を出すことはできない。
トップが右往左往しているので、その下にいる組織が独自に動いていくことはできない。
★
学校で準備することは、「コロナ後の学校運営、学級運営」になる。
多くの先生たちは、とてもそんなことを考えられない。
「これからどうなるのだろうか?」「勉強していないことをどうようにしていったらいいのだろうか?」ということを不安に思っているはずである。
しかし、先生たちは、「コロナ後の学級運営」については、自分なりの方向を準備しなくてはならない。
まだ、そんなことを考えることさえできないと言われるかもしれない。
もう一度繰り返すが、いずれ学校は再開する。
このことだけははっきりしている。
その時に備えていくことである。時間はあるではないか。
一歩先を構想する。
★
ここで考えておかなくてはならないのは、3月の休校と4月からの休校は、まったく違うということである。
3月の休校は、まとめの時期での休み。
4月からの休校は、始めの時期での休校。
3月の休校は、まとめができなかったのである。
だから、それは次の学年で補充はできる。
しかし、4月からの休校は、「初めの時間」を失うということである。
この損失は、はかりしれないほどである。
たとえば、学級経営にとって、初めの1ヶ月は勝負の時間。
この1ヶ月で、ほぼ8割が決まってしまう。
この時間を取り戻すことは、よほどの力量がないとむずかしい。
その4月の1ヶ月は、かけがえのない時間。
もちろん、全国では、この初めの時間を持った学校もある。
でも、2回目の緊急事態宣言を受けて、どうなるのか。それは、各都道府県に任されている。
「開始時期に、その4月の1ヶ月をやればいいのではないか?」と言われるかも知れない。
もちろん、そうする以外にないのだが、条件が違ってくる。
4月の最初だという子供たちの気持ちや、先生たちの気持ち、学校の雰囲気などすべてが無くなっている。
ここで始めなくてはならないのである。
これがどんな影響を与えるのか、誰も分からない。
経験したことがないからである。
★
コロナ後の学級運営。
何が課題になるのか?
3つが具体的に課されてくると思われる。
①学級をどう始めていくか。
②子供たちとの関係をどのようにつくっていけばいいか。
③履修すべきことになっている単元をどのように履修させていくか。
とりあえず、この3つが課される。
これについて、準備をしなければならない。
これは、学校が初めて経験する事態なのである。
今までの実践が何もないわけである。
どうするか?
これについて、私ならばどうするか。
1つひとつ考えていきたい。 (続く)
| 固定リンク
コメント