つれづれなるままに~これからのコロナ感染を予測する~
日本でのコロナ感染者が1万人を越えた。
このコロナ感染は、大きく日本を揺り動かし(もちろん世界を揺り動かしているわけだが)、私たちの日常をもさまざまに変えている。
この状況をずっと注目してきた。
私の人生の中で、3・11の東北大地震は大きなできごとであって、もうこれほどのできごとが再び起こってくるとは思われなかった。
だが、その予測はみごとに裏切られた。
再びコロナ感染が襲ってきたのである。
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この間に、私の素人判断で見つめてきた事態を素描しておきたい。
隣の韓国が、今回の総選挙で与党政権のコロナ対策の評価が大きくて、与党が、圧勝したニュースを伝えている。
韓国は、最初から検査・隔離を徹底して行い、封じ込めに成功している。
ドライブスルーの検査態勢は、いくつかの国がマネをするほどであった。
日本でも新潟県が行っている。
一方の日本は、最初にクラスター発生に的を絞っての取り組みであった。
検査をするのは重症者で、いまだにPCR検査が少ないことが問題になっている。
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これだけ問題にされながら、なぜPCR検査をしなかったのか?
考えられたのは2つ。
①厚労省が検査へのルートを絞ってきたことによる。
②医療崩壊を防ぐため。
①のルートの絞り込みは、その目安に、1つに風邪の症状や37,5度以上の発熱が4日以上続く、2つ目には、強いだるさや息苦しさがあるとしたことである。
その場合に、まず帰国者・接触者相談センターへ相談し、それから受診をする、そして医者が必要と判断した段階でようやく検査が受けられる。
しかし、この場合でも、まず電話がつながらない、たらい回しをされるなどの苦情があいついだわけである。
②の医療崩壊である。
今でもその事態が間近に迫っているのである。いや、もう始まっている。
とくに、院内感染が広がっている。
韓国は、最初の数人の感染者が出た段階で、医療の備えを急ピッチに進めている。
そこでの成功は明らか。
ところが、日本はクルーズ船問題があり、最初の感染者からこれだけの時間があったのに、いまだに医療の備えができていない。呆れるほどである。
少なくとも3ヶ月の期間があった。何をやっていたのだろうか。
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なぜ、厚労省が検査ルートを絞り込んだのか。
私は、そこにオリンピックがあったのだと判断した。
とにかく、オリンピックを中止にさせたくない。
安倍政権の悲願なのである。
だから、日本はそんなにたいしたことはないと装わなければならない。
そのため、感染者を数多く出したくない。
考え出されたのが、検査ルートの絞り込み。
その結果、オリンピックは1年延期になった。
一応は目的達成できたわけである。
だが、検査を絞り込んだ結果、重症者対応はできたのだが、軽症者や、そして無症状者は野放しになったのである。
これらの人たちが、感染を広げていったことは明らかである。
それが、今日の結果ではないのか。
韓国と真逆の方針をとった結果が、こうなっている。
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緊急事態宣言が、最初は7都道府県、そしてすぐに全国に発出された。
最初の合い言葉は、クラスター感染をさせないということで、「三密を避けよう」ということであった。
緊急事態宣言が出てから、「不要不急の外出は止めよう」ということになった。
そして2回目の緊急事態宣言のあとには「外に出ないで自宅にいよう」ということが強調されるようになった。
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これからどうなるのだろうか。
誰も予測できない。
素人判断で、これまでとこれからのことを考えるとどうなるか。
ひとつやってみよう。
①東京都の感染者数が100人から200人の間を続けている。
私は、市中感染の状況からもう少し多くなることを予想したが、急激に 増えることは今のところない。
検査の数が多くならないからである。
あれほど政府は、検査を増やそうと宣伝をしているが、増えていない。 一説によれば、希望者の5%ぐらいしか検査をしていないという状況らし い。医療崩壊への警戒であろうが、かえってそのことで院内感染を蔓延さ せている。
だから、これからも感染者は数多くならない。しかし、減らない。
ずっと同じような人数で推移していく恐れがある。
②これからは、感染者数で判断できない。
今最も注意して見ておかなくてはならないのは、死亡者の数である。
これが増えている。
この数が増えているということは、それだけ感染者が増えていると思わ なければならないということらしい。
③この曖昧な政策をとらせているのは、専門者集団が、政府と一体化して 進めてきた、その結果と考えられる。
緊急事態宣言も、4月1日に出さねばならなかったが、1週間遅れた。
その遅れが、さらに感染を広げたと言われている。
政府の経済対策に押し切られて、コロナ対策が遅れ遅れになっている。
今の時期は、1週間というのが大きいらしい。
④アジアの中国、台湾、韓国が完全にコロナを押さえ込んでいるという事 例が出されているのに、そのやり方を模倣しようとしていない。
徹底した検査、隔離のシステムが取れないのである。
日本だけが、国民に自粛を促すという方法だけで進めている。
これは何だろうか。
この方法で押さえ込めると思っているのだろうか。
⑤これからのコロナ感染について、どうなっていくのか。
これも予測を立ててみよう。
A いずれ終息する。
他の国みたいに感染は広がらないで、今の状態をキープして
そのうちに終息していく。
B 感染爆発をする。
感染が地方にも広がり、院内感染も爆発し、ロックダウンしなけれ
ばならない事態になる。
C ずっと今の状態が続いていく。
今の感染状態がずっと引き続いていく。いつ終息するかも分からない
ままに続いていく。
D 第2波、3波が押し寄せてくる。
一旦収まりかけてくるが、また感染者が増えてくる。
政府は、Aになる立場で推進しているようである。
日本国民は、ほとんどがこうなることを願っているはず。
果たしてそうなるかどうか。
しかし、これだけのシナリオでは危険だ。
必ず複数のシナリオを考え、その準備をしなければならない。
とくに、Bのシナリオは、最悪のものだが、覚悟して準備しなければならない。
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