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2020年3月

1回だけの初任者研修会~良いクラスをつくろうとしなくていい~

 3月26日、神奈川県E市の初任者研修会へ行く。
 私が今回担当している初任者研修は、このE市以外はみんな中止になってしまった。コロナの影響である。

 E市は、「ぜひとも必要だと思い、開きました」と教育長は言われた。
 コロナはいずれ終熄するが、初任者は、これから始まるのである。

 赴任前にこうして開いておられる。
 ここへ来るようになって、5年目であろうか。

 この日に初任者は私の話を聞いて、始まる前に準備する時間を確保するためである。
 その試みをされている。
 だから、このE市は1人も初任者が辞めていない。
 もちろん、私の話がそんなに効果があるわけではないが、学校の初任者へのバックアップと委員会の支援が大きいわけである。
 ★
 私は、話の最後に次のような課題を考えてもらった。
 多くの初任者が問題にする課題である。

 ★ ★ ★
 子供たちがいつもざわざわしていて、落ち着きません。注意をすれば、その場は何とかなりますが、また同じようになってしまいます。だから、しょっちゅう叱っている状態です。どうしたらいいでしょうか。
 ★ ★ ★

 「魔の6月」という時期に、多くの初任者が悩むことである。
 この先に、「学級崩壊」という事態があるのだが、ここで踏みとどまれるかどうかなのである。

 なぜ、このようになるのか、考えてもらった。
 
 ここには、「話を聞く」ようにさせるための対応の甘さがある。
 とにかく、最初に子供たちに身に付けさせたいことは、先生の指示や話を黙って聞くという姿勢である。
 ここが甘い対応になってしまうために、落ち着かないクラスになってしまう。

 話を聞かせるための「原則」があるわけである。
 ★
 まず、最初に確認しておくことがある。

 子供たちは、集まればすぐにおしゃべりをしたり、動き回ったりするものである。
 これは、子供が持つ自然なエネルギーである。

 だから、そのままにしておけば、無秩序状態になる。
 そのために、きちんと秩序を整え、話を聞かせるような状態にもっていくのは、教師の側の指導になる。
 
 どういう指導をするか?
これにも原則がある。
 ★
 クラスが始まってすぐに指導することがある。
 「話を聞く」ための指導である。

 指導1
  これから先生や友だちが話すときには、黙って話に耳を傾けます。
  おしゃべりをしたり、手いたずらをしたりして、聞いてはいけま
  せん。
 
 初任の先生たちは、このような指導を行うはずである。
 でも、この1回だけで終わってしまう。
 1回だけ指導すれば、子供たちは話を聞いてくれると勘違いをする。
 これでは指導にならない。

 指導2
  今から先生は大事なことを話しますから、黙って聞きます。
  勝手にしゃべってはいけません。最後まで聞いてから分からない
  ことを質問します。

 これだけでもダメである。
 指導の3がある。

 指導3
  でも、途中でどうしても話したいことが出てきたときは、手を挙げ
  なさい。そしたら、その人に当てますから。話してもいいです。

 この3つの指導をする。
 でも、これで安心してはダメだ。

 今の学校の困難さを克服するためには、この程度ではダメなのである。
 こうした指導をしても、必ず2,3人は話の途中でぺらぺらと話す子供がいる。
 悪気はない。今までの生活習慣で、思ったことをすぐに口にする習慣が身に付いてしまっている。我慢できないのである。

 こんな子供たちに「何度言ったらいいの!」としょっちゅう叱ることになる。そのうちに反発が返ってくる。

 しかし、途中で話したくなったら「手を挙げなさい!」と指導しているのである。
 こんな子供には、叱らないで「ほらAさん、しゃべらないで手を挙げなさい」と注意してあげればいい。
 質問はないのである。ただ、無意識に言葉が出るわけである。

 その子が黙って聞くことができるようになれば、うんと褒めてあげればいい。
 
こうした指導を繰り返し、繰り返して、黙って話を聞く雰囲気を教室につくりあげていくわけである。
 ★
 これは「縦糸を張る」ための最初の指導となる。
このようなことを話した。

 最後に、訴えた。
 「良いクラスをつくろうとしなくていい!」と。

 良いクラスを1年目からつくろうと身構えると、つくったクラスとイメージしているクラスとの落差に悩むことになる。
 1年目は、必死にもがいて、凌いでいくことが数多くなる。
 それでいいわけである。

 2年目からは見通しが出来てくる。
 ほとんどの教師が、そのような経験をしている。

 90分の話である。
 始まるまでにまだ1週間以上がある。
 その間にどんな準備ができるか、そのイメージができあがったのであろうか。
 初任者は、みんなマスクをしている。
 濃厚接触を避けるために、互いに相談することなどをしないで、話を進めたので、初任者は緊張したままの講座になってしまった。
 
まず、このようにして始まったのである。

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課題はもっと手前にある~秦先生からの紹介~

 フェイスブックで「味噌汁・ご飯」授業研究会会長の秦安彦先生が、以下のように本の紹介をしてもらっています。ありがとうございます。
 ★ ★ ★
●課題はもっと手前にある。
「それ、初任者レベルのこと・・・」
ということが現場ではしばしば言われます。
つまり、指導の基礎・基本がそもそもできているかということだと、私は思います。
この基礎・基本をぐっとシンプルに絞り込んだ本を前「味噌汁・ご飯」授業研究会の野中信行先生、小島康親先生が書かれました。カタチは「初任者指導の教科書」と初任者指導をする立場の先生向けになっています。
が、「初任者レベルのこと」を今一度ふり返るためにも、すべての先生方に読んでいただきたい本です。
特に、pp.136-137は、コンパクトに次のことが示されていて重要です。
(1)教師としての6原則
(2)子供とのかかわりの中で
(3)学級をつくる
(4)授業をつくる
2ページに、「初任者レベル」のことが凝縮されています。
シンプルに核心を共有していただければと思います。
https://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-296919-5
 ★ ★ ★

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「算数学力向上メソッド」の結果です~C評価が一人もいなくなった~

 1年間の算数共同研究が終わった。
 5人の先生たちと、1年間「算数学力向上メソッド」の実践をしてもらい、その結果を検証しようということ。

 ★
 結果は、どうなったのか。

 ①学力の定着が図られた。
 ②クラスにいる低学力児が引き上げられた。
 ③算数嫌いが少なくなり、算数好きの子供が増えた。
 
①の学力の定着だが、クラスの状態や単元の難しさによって、平均点の上がり下がりはあったが、ほとんどが平均90点以上であった。

 「算数学力向上メソッド」が定着してきた2学期以降(9月以降)は、ほとんどがその状況になることができた。

 ②の低学力児の引き上げは、次の通りである。

 ア 50点以下の点数を取っていた子供が、60点以上の点数を
   取るようになったこと。
 イ クラスにいる4,5人の低学力児のほとんどが、2学期、3学期に
   は低学力児のレベルを越えていったこと。
   低学力児がいなくなったクラスがほとんどである。
 
 ③の算数の好き嫌いでは、1年生を受け持っていた初任の先生のクラスでは、算数嫌いの子供が1人もいない状態になったことである。
 全員の子供たちが算数好きになったのである。

 「アウトプット学習」がきちんと成果を上げたということになる。
 ★
 M先生のクラスは、次のような結果を生み出した。M先生の報告である。

 ★ ★ ★
 クラスの平均点(算出方法は3つの観点のすべてのテストの得点平均)が、前期88%、後期91%。
 子供たちの最低平均得点は、Tさんの前期70%、後期72%。クラスのみんなが平均70点以上を達成できた。非常に良い結果だったということである。このおかげで我がクラスは算数にC評価は一人もいない。他のクラスの先生たちは驚いていた。
 ★ ★ ★

 この結果は、どうだろう?
 低学力児がいなくなっているではないか!

 その1人であったN君についての報告である。

 ★ ★ ★
 我がクラスのN君は、発達障害、軽度知的障害があるので授業だけでは定着はむずかしい。同じ問題、似たような問題を繰り返して行うことで、分かるに発展して、テストでも良い結果が出ているのは今までのレポートの通りである。
 最近気がついたことだが、N君は、授業の2回遅れぐらいで理解が進んでいくことが分かった。これを取り入れなければ、定着するチャンスを失い、低学力児のスパイラルから抜け出すことはできなかったと思う。
 ★ ★ ★

 また、このN君は次のように進化していっている。

 ★ ★ ★
 一つの教科に自信がでると、あらゆるところが相乗効果的に良くなる。
 とくに、N君は漢字が苦手だが、算数でやれば出来ることが分かり自主的に漢字学習に臨むようになった。
 ★ ★ ★

 子供を伸ばしていくには、まず1つのことを得意にしていくことが必要だということがよく分かる。

 ★
 この共同研究は、令和2年度も続いていく。
 新たな挑戦を含んでいる。

 今一番のハードルになっているのが、宿題や復習テストを作成することである。
 なかなか、この2つを作成する時間がないという壁がある。
 これについては、来年度から作成した資料をDVDにして、すぐにその資料を取り出せるようにしたいという挑戦である。

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1週間のシナリオさしあげます!

 今、ブログで「令和2年 1週間のシナリオ」の申し込みを呼びかけている。
 たくさんの先生たちの申し込みがある。

 このシナリオは、私の実践を初任者に合わせて作成したものである。

 1週間で学級の仕組みを作り上げなければならない。
 これは、どうしても必要な取り組みである。

 初任者指導の先生も、初任者も、「授業をどうするか?」ばかりに目が向いていくが、実は、この「学級づくり」がどうしても必要なことである。

 まず、教室の仕組みを整えることである。

 このことで子供たちは、教室に来たらどういう行動を取ればいいか、が分かってくるのである。
 このスムーズさが大切。

 できるだけ早くこの仕組みをつくりあげることが勝負になる。
 
 この1週間で、教室の仕組みをつくりあげ、子供たちが自分たちで教室を動かしていけるシステムにしていくのである。
 もちろん、1ヶ月間は、その練習を繰り返し行わなければならない。

 どうぞシナリオを申し込んでください。
 うまく学級が動いていくことを願っています。

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つれづれなるままに~サル化する世界とは?~

●ヤフーニュースに、次のように書かれていた。これは大変なことになるなと思われた。
 
 ★ ★ ★
小沢氏(註 小沢一郎さんのこと)は「現在、日銀が保有するETFの簿価は日経平均で1万9千円程度。これより下がると含み損が発生し、1万6千円程度まで下がれば、その含み損4兆円により、日銀は実質的な『債務超過』に陥る」と切り出し、それによって「円安、株安、国債安のトリプル大暴落がもたらされる恐れがある。アベノミクスが危機を誘発する」と指摘した。

 さらに、同氏は「安倍政権になって、株価対策として年金資金が使われている。その額は既に81兆円。仮に日経平均が1万6千円程度まで下がれば、2019年3月末比で26兆円もの国民の年金が消失することになる。慎重な意見もあったのに、安倍政権は押し切った。『危ないとは思ったが、やはり間違いでした』では済まない」と苦言を呈した。
 ★ ★ ★
 
 株価は、すでに1万6000円台になっているので、すでに年金基金から26兆円もの損失が出ていることになる。
 これから年金が破綻すると言われている中で、とんでもないことが起こっている

●『学び合い』の西川純先生が次のようにフェイスブックに書かれていた。
 ★ ★ ★
今回の休校措置で社会的に問題になったのは、「仕事を休めない」、「子どもが遊べなくてストレスを抱えている」というものです。一方、「勉強が出来ない」はあまり聞きません。まあ、世にあるネット教材を使えば、下手な教師の授業より遙かに分かりますから。
 つまり、社会が学校に求めているのは、託児所・公園なのです。それが今回ハッキリしました。
 ★ ★ ★
 学校休校によって、1ヶ月分の授業ができなくなっている。
 それをどうするのか、どこも問題にしない。
 
 私は、社会が求めていることとは別に、それを問題であると考えている。
もしこういう緊急事態が起きなくて、学校の教師が何単元かの勉強をやっていなかったら、文科省、教育委員会は、その教師に処分が下されるであろう。きっと大騒ぎするはずである。
 ところが、今回は、その問題は、どこからも出てこない。
 法的には、問題にならないのか?

その1ヶ月分をどこで、どのように保障するのか。
 社会は、学校に託児所や公園を求めているのだが、それがいいわけではない。
 私はそんな疑問を持っている。

●内田樹さんの『サル化する世界』(文藝春秋)を読む。
 サル化する世界とは、
 「自己同一性が病的に萎縮して、『今さえよければ、自分さえよければ、それでいい』と思い込む人たちが多数派を占め、政治経済や学術メディアでそういう連中が大きな顔をしている歴史的趨勢のことを私は『サル化』と呼ぶ」ということ。

 内田さんは、このサル化がこの先どこまで進むかは分からないとしている。
そして、
「サルはいやだ、人間になりたい」という人々がまた戻ってくる日が来るのだろうか。来るとよいのだが。」と。

 このサル化する世界が、学校現場で先生たちの間にも広がっていないだろうかと憂慮している。

 以下のところに、まとめてあるので参考にしてほしい。

http://blog.tatsuru.com/2020/03/17_0828.html

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玄輝先生の感想です!

 山形の鈴木玄輝先生が、今回の『初任者指導の教科書』(明治図書)を読まれた感想を、自分の初任時代を振り返りながら、フェイスブックに書かれていた。ありがとうございました。

★ ★ ★
 以前、新卒、若手の先生方に対する指導の在り方について、同僚の先生方と話したことがある。

「若い先生に技術やノウハウを次々に投下する」指導もありうるけれど、「若い先生が何に困っているかを言えるようにする」、「最大限丁寧に子ども対応、そして授業をしている姿を見せる」ことが、より大切ではないか、と。

自分自身、思い返してみると、新卒初任者として赴任した一年目は、教師人生で一番苦しかった。

まず、現場での「5W1H」がまったくわからない。「いつ」、「何を」、「誰が」、「どこで」、「なぜ」、「どのように」。
持ってきたコップを職員室のどこに置くのか。
出勤簿はいつ押せばよいのか。
教材選びは学級単独でするのか、学年単位で揃えるのか。
仕事中はスーツがよいのか、ジャージでもよいのか。
お昼はどのようにするのか、出前ならどういうシステムか。
他にも様々…。

学校といえば「学級づくり」と「授業」だと思い、現場にやってきたものの、それ以前にやるべきこと、確かめておくことは山ほどあり、肝心の学級づくり、授業づくりに到達できない日々が続いた。周りの先生方もパタパタしていて忙しそうだし、聞こうに聞けない。いざ聞いてみても、深いところまでじっくり教えてもらう余裕はない。「現場とは、こんなにも時間に追い立てられるところなのだ」ということを痛感した、一年目の始まりだった。

そして迎えた学級開き。
精一杯の準備はしたものの、3日目あたりから、子どもたちは次々に探りを入れてきた。

「前の先生はこうだったよ。」
「あぁ、そう、じゃあそうしよう。」

「先生、給食の残りはどうするんですか。」
「食べたい人がじゃんけんして。」

そうこうしているうちに、トラブルも続発する。
授業中の立ち歩き、教室から出ていく子ども、隣の席同士のケンカ、物隠し、物壊し…。
「教室で起こることは担任の責任だ」と自分に言い聞かせながら、その場その場で厳しく指導するものの、子どもたちの心は離れていくばかり。学級も授業も半ば崩壊し、それでも歯をくいしばって学校には行った。

当時、校内には初任研担当、校外にも拠点校指導担当の教員が配置されていた。しかし、校内の担当は特別支援担当も兼ねており、そちらの方がより大変で、自分に関われる余裕はなかったようだ。拠点校担当の教員は、週に1回、授業を見たり、給食を食べたりしていた。その教員が繰り返し言ったのは、「学級がまとまらないのは、授業がつまらないからだよ。」ということ。教室を出ていってしまう子がいると、別室で個別に授業をし、「ほら、彼もこんなに集中してがんばってたよ。」と、授業づくりが個別対応になるということを毎回強調されていた。

頭では分からなくもない。でも、現状の苦しみにどう向き合い、乗り越えていけばよいのか、の答え、いや、ヒントにはまったくなっていない。そう感じながらも、拠点校担当教員の毎回の指導の中身は、授業づくりや教材解釈、そしてたまに子どもを惹き付けるミニゲームの紹介だった。一番苦しかった学級づくりや個別対応については、何の指導もなかった。それはそうだ。「学級づくり=授業づくり」という捉え方をされていたから。

こうして過ぎていった過酷な一年目の記憶は、今も脳裏にはっきり残っている。
当時の学年団の先生方の支え、様々ありながらも見守ってくださった保護者、そして様々ありながらも最終的には担任についてきてくれた子どもたちの存在があったから、自分は今も教職を続けている。
また、野中先生の教えに学び、「土台としての学級づくり」の重要性を学生時代に学んでいたから、「次は確かな学級づくりを」と思えたのも大きかった。

いずれにしても、苦しかった一年目。
今、振り返ると、自分自身の思いと、初任者指導担当の思いとのズレは歴然としている。それがいいか悪いかという話ではなく、少なくとも、初任者育成に資したか、という点では大いに課題が残ったと思う。
その後、学年団の先生方に自ら教えを乞い、野中先生の学級づくりを徹底的に追試し、「二度と一年目の轍を踏まない」決意で、(自分で言うのも変だが)がんばった。自分自身に実感として「学級づくりの土台ができた」と感じられたのは、5年目の頃だった。

最初に述べた、「若い先生に技術やノウハウを次々に投下する」指導もありうるけれど、「若い先生が何に困っているかを言えるようにする」、「最大限丁寧に子ども対応、そして授業をしている姿を見せる」ことが、より大切ではないか、ということ。
初任者指導でまず大切なのは、初任者に明確なゴールを示し、波長を合わせながら、じっくりじっくり育てていく覚悟を、指導する側が持つことではないだろうか。指導する側は、それなりの経験、力量がある。しかし、初任者が求めるのは、それらを投下されることではなく、自分自身のニーズ、困り感に沿うように示してもらえることではないか。

野中先生の新著『初任者指導の教科書』を拝読し、自分自身の一年目を振り返りながら、「じゃあ自分は初任者にどう指導する?」と自問自答し、「初任者は何に困るのか」を学びながら、これからの中堅世代以上は、初任者の人生を背負っているのだ、という思いを新たにした(誇張ではなく)。

本書は、これまで野中先生が提唱されてきた「3・7・30」、「縦糸・横糸」、「土台としての学級づくり」、「味噌汁・ご飯の授業づくり」などの主張を踏まえ、指導者が初任者にどのように向き合うか、が丁寧に描かれている。
特に、初任者がどこで悩むか、何が分からないか、指導者側の視点の「外側」について詳述している。とりわけ重要なのは、初任者が「授業」以前に「学級づくり」でつまずくこと。また、初任者は「厳しい時代」に一年目を過ごしていること。これらを踏まえ、自分自身の視点や感覚を一旦脇に置いておき、真摯に初任者に向き合う必要性を痛感した。

初任者指導の在り方が旧態依然ではいけない。その前に、教師自身が旧態依然ではいけない。常に自己更新し、変わり続けている姿を示せること。これからの初任者指導の肝は、そこにあるように感じた。
これからも、愚直に学び続けていこう。
★ ★ ★

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1週間のシナリオさしあげます!(令和2年度版)

毎年続けているのですが、今年も「1週間のシナリオ」を希望する方にお渡しします。
これは著作権を主張するものではありませんので、どなたにも配布してもらってかまいません。
とくに、初任者の人には、ぜひとも配布してもらえばありがたいです。
23ページの枚数です。容量の大きいパソコンでお願いします。
コメント欄に希望する旨の連絡をお願いします(このコメント欄は非公開にします)。
私の方でメールに添付して送ります。PDFにしています。

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初任者の先生が最初に戸惑うこととは?

 『初任者指導の教科書』(明治図書)を、いつも初任者指導をしている教育委員会に送ったら、返信がすぐに返ってきた。

 現在、次年度の初任者研修の在り方について協議をしているということで、
この本の実践編(p.140)の、初任者のスタート時の戸惑いについて整理されたポイント(全18項目)がとても参考になっているという連絡である。

 この140ページは、小島先生が、まとめられた「スタート時、初任者がどこで戸惑うのかを押さえる」の項目である。

 その戸惑いが18項目にまとめられている。

 これは、実際に初任者指導をしてみないと絶対に分からないことなのである。
 長年、小島先生が、初任者指導に関わってこられた経験から書かれていること。

 「全体的なもの」のところでは、次のような項目がある。

 ①校舎内のどこに、何があるのか分からない。
 ②教室で使う備品をどう揃えたらいいか分からない。
 ③文書の分別が分からない。
 ④何から仕事をしたらよいか分からない。
 ⑤分からない時、誰に聞いたらよいか分からない。

 初任者指導の先生の他に、学校では初任者コーディネーターがいるのだが、その先生たちは、この5つがスムーズに始められるかどうか、準備してあげなくてはならない。
 その目配せができるのかどうかである。
 ほとんど何も指導ができていない現状である。

 また、「子供の指導に関するもの」についても、次のような項目がある。

 ①教室から体育館、給食室、保健室などの引率するルートがわからない。
 ②子供の動かし方が分からない。「並ばせ方、引率の仕方」などなど。

 他の先生たちにとっては当たり前のことが、初任者にとっては当たり前ではないのである。

 こんなことの1つ1つをきちんとできるようにすることから始めなくてはならないわけである。
 ★
 指導の先生は、すぐに授業の指導に関わろうとされる。
 しかし、実際の初任者は、こういう初歩的なところから戸惑っていくのである。

 来年度、初任者指導に関わられる先生方は、ぜひともこの18項目にきちんと対処できるようにさせなくてはならない。

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つれづれなるままに~4版になりました!~

●3日前に、近くのドラッグストアに行った。平日である。
 今までは、お客さんはぽつぽつという感じだったのだが、駐車場には、たくさんの車が駐車されている。
「何だろう?マスクを買い求めにきた人だろうか?」
と、中へ入ると、トイレットペーパーやティシュペーパーのコーナーは空の状態。
 何が起こっているのだろうと驚く。

 レジのところでは、店員さんにおやじさんが怒鳴っている。
 つまらないことに怒っているのである。
 殺気だっている感じである。

 ネットで見ると、神奈川県のドラックストアーで働くtamaさんという方が投稿されている。
 
「ドラッグストア店員の思いです。私たちも同じ人間です。ありがとう、頑張ってねが一個でもあれば良いのに。すみません、申し訳ございませんばかりで疲れました。」と。

 SNSの偽り情報に踊らされて、日本全国で、こんな行動を取っている。
さらに、悪いのは、偽りだと分かりながら、「無くなったら困るから」と買い占めている。

日本国民のこういう傾向は、初めてのことではない。
 昔から続いている。
 何か事件が起こると、冷静さをなくして、右往左往してしまう。

 こういう国民感情がある。
 もし、この感情を権力にうまく利用されてしまえば、大変なことになる。
 私たちは、そういう歴史を繰り返してきたのである。
 
 昔、関東大震災があったとき、横浜では、「朝鮮人が井戸に毒を入れた!」と噂が広がり、朝鮮の人たちを虐殺する事件があった。

 これも同じ国民感情である。

 危険きわまりないことだと、自覚しておかなくてはならない。

 私も、トイレットペーパーを買いに、ドラッグストアに行ったのだが、買えずじまいで帰ってきてしまった。
 絶対に、この列に加担してはならない。

 コロナ問題は、政府はじめ1,2週間がヤマだとさかんに宣伝している。
 今回は、そんなに簡単なことではないと私は判断している(実際に2週間が過ぎたが、収まりそうにない)。

 3月いっぱいは、恐れが恐れを呼んで、連日ネガティブニュースに溢れる。

 WHOによる終息宣言が東京オリンピックまえに行われるというのは、かなり楽観的なシナリオであろう。

 なぜなら、SARSのときには、初期患者が報告されてから、終息宣言まで、約8ヶ月かかったのである。
 この新型コロナは、SARSよりも深刻化しにくいものだが感染力がかなり高いので、終息宣言は8ヶ月以上かかるというのが現実的である。

 東京オリンピックはどうなる?
 これをぜがひでもやりたい安倍政権だが、かなり厳しい綱渡りになるだろう。

 オリンピックがなくなったら、経済的な大損害を被るのは明らかだが、それでも私たちの生活が大きく変化することはない。

 今は冷静に、淡々と過ごすことである。(3/1)

●『教師1年目の教科書』(学陽書房)が売れている。
 うれしいことである。
 1ヶ月前に3版になったのだが、また4版になったという連絡を受ける。
 初任者に買ってもらっているのであろう。
ぜひぜひ読んでほしいものである。
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初任者指導の先生へ向けての本を発刊しました!

 明治図書より『新任教師を失敗させない初任者指導の教科書』~勝負の4月を乗り切る1ヶ月のシナリオつき~が発刊された。

 初任者指導の先生へ向けての本になる。
 今まで、初任者へ向けての本は何冊も出してきたが、今回初めて指導の先生向けへ出したことになる。
 おそらく、指導の先生向けの本は、今までの教育書では初めてではないだろうか。

 私が前段を書き、小島康親先生に指導の先生としての1ヶ月の実践を書いてもらった。

 最近とみに問題になるのが、初任者と指導の先生とのすれ違いである。
 初任者は、子供たちや親たちの問題を抱えながら、また指導の先生とのすれ違いも抱え込んでいる。

 小島先生と私は、そのすれ違いが何に基因するのかという問題意識のもとに、今回の本を書いている。

 今回の本は、さらに初任者が読めば、また違った視点を獲得することになるはずである。

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