« 2日間の学級補助(2)~先生、これあげる!~ | トップページ | 学級崩壊の現在(4)~先生たちが遅れている~ »

学級崩壊の現在(3)~もはや、叱りつけるだけでは対応できない~

 クラスが崩壊していく筋道にも、多くのクラスに共通する特徴がある。

 ①最初、クラスにいる超やんちゃな子供に追われる。

 ②その対応に追われて、他の子供たちの対応がお留守になる。
  空白の時間がしばしばできる。

 ③他の子供たちも、おしゃべり、立ち歩きをし始める。

 ④担任はしょっちゅう叱りっぱなしの状態になる。

 ⑤超やんちゃな子供と、同行動をとる子供たちが現れる。6月頃のこと。

 ⑥この時期には、クラスが騒々しくなり、騒然としてくる。
  授業の始まりが5分ぐらいかかり、まともな授業が成立しなくなる。
  学級崩壊の始まり。

 この筋道を見ていると、①と②がまずあり、その結果として③以降のことが出てくることが分かる。

 そうすると、①と②の対応がうまくできると学級崩壊は防げるということにならないだろうか。
 ★
 1つの集団には、組織の法則が存在する。
 この法則を知って実践できないと、集団を組織として構成できない事態になる。 
何度も書いてきたことであるが、もう一度書く。

 「2:6:2の法則」である。
 
 クラス集団に当てはめると、最初の「2」割は、真面目派の子供たちで、先生の味方をしてくれる。
 「6」割は、中間派。最初は静かにしている。強い方になびいていく傾向がある(自分が殴られたり、いじめられたりされたくないため)。
 
 最後の「2」割が、やんちゃな子供たち。
 どちらかというと、前向きになれない傾向がある。
 その中の2,3人が、超やんちゃな子供たち。発達障害や愛着障害の子供が含まれることが多い。
 
 大旨、集団はこういうことになっている。
 だが、クラスによっては、「6:3:1」という好ましい傾向を示してくれることもあり、反対に「1:3:6」というように最初から荒れまくっているクラスもある。
 ★
この法則の決め手は、中間派の「6」割を真面目派に引き寄せて、「8」割を味方につけることができるかどうかである。

 ところが、「①最初、クラスにいる超やんちゃな子供に追われる。」ことを続けていると、「2」割の真面目派や「6」割の子供たちや「2」割のやんちゃたちをお留守にしてしまう。しばしば「空白の時間」をつくってしまう。
「②その対応に追われて、他の子供たちの対応がお留守になる。
  空白の時間がしばしばできる。」

 意図的にこうなるわけではなく、目の前の事態を何とかしようとして、自然にこうなってしまうわけである。

 そのうちに、次の事態が起こる。

ア 超やんちゃな子供は一向に収まらず、かえって担任に反発をし出す。
イ さらに、事態が混乱する。
ウ そして、それを見ていた「2」割のやんちゃが、同じように担任に
   反発をし出す。
エ そのやんちゃな子供たちに、教室の主導権を握られてしまう。
オ 強い方になびいていく「6」割の中間派が、やんちゃたちと同行動
   を取り出す。
カ クラスが騒然となって、学級崩壊が始まる

 

 ここで担任は何を間違ってしまったのだろうか。

 A 決定的な間違いは、法則の決め手である「6」割に目が向けられ
   ていないこと。静かに座っているからということで、お留守にし
   てしまっていること。
 B 2つ目の間違いは、集団は、絶対に「空白の時間」をつくっては
   いけないという鉄則を踏み外していること。

 C 超やんちゃな子供に対する対応の間違い。
   ほとんど叱りつけることだけで対応してしまっていること。

 A,Bは、自覚して、実践すればできるようになる。
 しかし、Cは、簡単なことではない。困難な課題である。発達障害、愛着障害の子供たちが含まれている可能性が多いので、さらに困難は増す。

 今、学級崩壊をする多くの先生、特にベテランの先生たちの、超やんちゃな子供に対する対応が、次のようなレベルに終始していることが、最大の問題である。

   しょっちゅう叱りつけていくだけ。

 もうこのレベルのことをやっているだけでは、学級崩壊を防ぐことはできない。
 ただ、子供たちの反発を招くだけである。
  (つづく)

|

« 2日間の学級補助(2)~先生、これあげる!~ | トップページ | 学級崩壊の現在(4)~先生たちが遅れている~ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 2日間の学級補助(2)~先生、これあげる!~ | トップページ | 学級崩壊の現在(4)~先生たちが遅れている~ »