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2019年12月

つれづれなるままに~良いお年をお迎えください~

●目標を立てることがある。
 どのようにされているのか。
 神田昌典さんは、「しごとのヒント365」12/25に次のように書かれている。

 <実現しやすくなる目標の原則は、SMART >

  S 具体的
  M 計測できる
  A 達成できる
  R 価値観に沿った
  T 時間軸がある

 ★
 私が行っている算数の共同研究の目標は、次の通り。

 ①低学力児を引き上げる。
  テストで10,20,30点を60,70,80点に引き上げる。
 ②クラスのテストの平均点を90点以上に引き上げる。

 まず、①の目標達成があって、②を目指すことである。
もちろん、この目標を通して、目的を達成するためである。

 神田さんの「SMART」を実践していたことになる。
 ★
 学校で行われている重点研究の目標は、だいたいが次のようになる。

 目標テーマが、抽象的。
 目標へ向けての計測する視点もないし、達成状況も曖昧になる。
 要するに、研究授業が年中行事化しているのである。
 どうだろうか。

●6チャンネルのサンデーモーニングで、寺島実郎さんが言っていた。
 同世代の寺島さんの言うことには、耳を傾ける。

日本経済について
寺島実郎氏「株価は年初から2割上がったが、実態経済はGDP1%前後をさまよってる。株が上がってるのは公的資金をつっこんでるから。日銀が株式保有のトップ。GPIF(年金)と中央銀行が株を上げ、景気がいい様に見せかけてる。大事なのは国民が潤ってるかどうかだ」

 この寺島さんの主張されていることが、ほとんどの人は分からないのではないだろうか(実は私もである)。
 「日銀は、株なんか買えるの?」と女房は疑問を言う。
 急いでネットで調べる。

 日本経済新聞のマーケットニュースでは、「日銀、日本株の最大株式に 来年度末にも」とある。
 「日銀は、上場企業の5割で大株主となった!」という記事。
 おいおい、そうなのだ。
 株式市場に、年金をつぎ込み、それにこのように株を買い込んでいるのである。
 そこで、株が上がり、景気が良いように見せかけているのである。
 なるほど、そのからくりが分かる。 

● 「新しいこと」が出てきたときに、「くだらない!」とすぐに退ける。
  年寄りがよくやる。
 
  私は、新しいことに対して、この言葉を吐かないように気をつけてきた。
  もちろん、自分ではやらない、ちょっとついていけない、ということは ある。
 
 新しいことは、注目して見なければならない。
  パソコンが出てきたときも、携帯、スマホが出てきたときも、同じような状況が起きたはずである。
 もう昔に戻れない。
 どう付き合うかなのである。

●教科担任制が始まる。
 上越教育大学の西川純先生は、フェイスブックで次のように書かれている。

 ★ ★ ★
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53336090T11C19A2CR8000/?fbclid=IwAR2bJKG-eMClguDdWzAMX9ri0p00u1-eGCUYMIAjF5uyfkYF_FBLTxOMz24

 小学校高学年の教科担任制が打ち出されることになりました。これを実現するには膨大な教員と免許制度の改定が必要です。まあ、中学校のような教科担任制を文部科学省が考えているとしたら頓挫するでしょう。お金がかかるから。
 しかし、学校統合と緩い教科担任制で実現するかもしれません。つまり、学年2クラス以上になれば、高学年の担任は4人になります。それらの人が、文系、理系、実技系ぐらいの多くくりの担任制にするのです。その教科は小学校の科目なのですから、現行の小学校免許の範囲内で担当できます。
 もしくは、地域の小学校、中学校を一つにまとめて義務教育学校にします。そして、小学校高学年は中学校の教師が担当するのです。
 私だったら、そうします。
 学級担任制は教師との相性によって地獄の1年になる可能性があります。複数担任制度の方がいいと思っています。
 ★ ★ ★

 私も、教科担任制には賛成の立場である。
 それでも、横浜市で実際に試行しているところでは、うまくいっていない学校もある。

 これだけ教師たちが疲弊している状況で、こんな方法だけでうまく回っていくはずはない。
 もっと教師たちを増やしていく体制ができなければ、根本にある問題はなくならない。そんな小手先の方法だけをいじっても、どうすることもできない。当たり前ではないか。

●NHKの井上陽水「名曲選1969~2019」を見た(12/27 10:00~)。
 良かった。ちょっと感激した。
 陽水は、50年も歌い続けている。
 私より1つ下の団塊の世代なのである。もう70歳を過ぎている。

 ところが、あの澄んだ声とメリハリのある歌声は、まだ健在。
 衰えてないのだと、驚いた。
 50年も歌い続けられるというのは、大変なこと。
 周りはもうボロボロになっているのに、よく持ちこたえている。
節制と努力を続けているのだろうなあ。

●今年も、こうして暮れていく。
 最近、1年以上続けているけん玉の飛行機(5級)やふりけん(4級)が少しできるようになっている。
 
 飛行機は3回に1回ぐらいはできる。ふりけんは5回に1回ぐらいはできるようになっている。遅々とした歩み。
 
 毎日思いついたときに少しずつ。
 もともと認知症予防のためと思って始めたものである。
 続けるのは得意なので、まだ続いている。
 
 来年は、もっと精度をあげよう。
 次の日本一周(3級)や世界一周(2級)に行けるようになりたいものである。
 
 今年もブログを読んでいただいてありがとうございました。
 良いお年をお迎えください。

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つれづれなるままに~始めがあれば終わりがある~

●退職して、12年目になった。
 講演などで呼ばれる時以外は、家にいる。
 当然のことだが、そういう生活にもずいぶん慣れてきた。
 
 家にいて、私の家庭での役割は、ゴミ出し当番、買い物当番など。
 この役割をするようになって、ゴミ出しや買い物が、日常生活にとってどれほど重い役目を持っているのかに気づかされた。

 ほとんど毎日、午前11時から買い物に行く。自転車で。
 買い物の種類によって、行くスーパーを決める。

 最初は、小さい1円玉や5円玉の小銭を出すことさえ躊躇した。
 最近は慣れてきている。

 買い物をするときの、品物を選ぶときも大変である。
 ブロッコリーやかぼちゃの見分け方、魚や肉の鮮度の見分け方など、よく失敗した。
 どういうところに注目しなければならないかになる。
 これも最近は格段にうまくなっている。

 来年度からは、食事づくりにも挑戦する。
 最後は、必ず1人になる。
 女房が先に行って、私が残された場合、私が食事づくりをしなければならなくなる。その準備をする必要がある。

 現役の頃、女房の帰りが遅くなって、夕食づくりを数年やった経験があるので、食事づくりへの転換は、そんなにむずかしくない。

 土井善晴さんが『一汁一菜でよいという提案』(グラフィック社)を出されている。
 これは、私が提案した「日常授業」とまったく同じテーマで書かれた料理の「日常授業」なのである。
 これを実践したいと思っている。
 ★
 今日ふと詩人の石垣りんさんの詩が浮かび上がってきた。
 「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」という詩。
(『石垣りん詩集』角川春樹事務所 ハルキ文庫)
 ………(略)……
 炊事が奇しくも分けられた
 女の役目であったのは
 不幸なこととは思われない、
 そのために知識や、世間での地位が
 たちおくれたとしても
 おそくはない
 私たちの前にあるものは
 鍋とお釜と、燃える火と

 それらなつかしい器物の前で
 お芋や、肉を料理するように
 深い思いをこめて
 政治や経済や文学を勉強しよう、

 それはおごりや栄達のためでなく
 全部が
 人間のために供せられるように
 全部が愛情の対象あって励むように。
 
●3月刊の本の校正原稿ができあがってきている。
 書名は、『新任教師を失敗させない初任者指導の教科書』~勝負の4月を乗り切る1ヶ月のシナリオつき~。明治図書。

 今年の2月にも、初任者向けに『教師1年目の教科書』(学陽書房)を出している。

 今度は、初任者指導の先生向けの教科書になる。

 初任者と初任者指導の先生との「すれちがい」が数多く起こっている。
 その原因は何かということを指摘し、それを克服する手立てを提案している本である。

●テレビで、イチローが「イチロー杯」を終了することを伝えていた。
 現役引退で、今まで子供たちに行ってきた「イチロー杯」を終了することになった、と。
 
 愛知県豊山町の社会教育センターで行われたイチロー杯争奪学童軟式野球大会で閉会式が行われた。
★ ★ ★
 イチロー杯の大会会長としての最後のメッセージ。少年少女へ身振り手振りを交えて話す姿は、“イチロー先生”だった。テーマは2つ。1つ目は自分自身を律し成長へつなげることだ。

「教えてくれる人たち、先生たちは、なかなか(厳しく言うのが)難しいらしい。先生よりも生徒の方が力加減でいうと強くなってしまっているような状況があるみたい。このことを僕は今、心配している。『どうやって教育するんだろう』とよく考えることがあります」

「みんな小学生だけど、高校、大学、社会人になる前に経験する時間、そこで自分自身を自分で切り開いてほしいと思います。厳しく教えるのが難しい時代、自分で自分のことを教育しないといけない時代に入ってきた。自分は小、中、高となかなかそうは思えなかった。自分には厳しい先生がいた。今を生きているみんなには、それが大切なことと覚えておいていってほしい」

インターネット社会の現代へ「外に出て分かることがたくさんある」

 2つ目は自ら体験することだ。インターネットなどが発展した現代社会について、「いろんなことが情報として、すぐ頭に入れられる時代。いろんなことが分かる。すぐに携帯、スマホで調べられる」と表現。だからこそ、積極的に外に出て学ぶことが重要と説いた。

「僕が27、28歳に大リーグに挑戦したわけだけど、外に出て分かること、行ってみて初めて分かることがたくさんあった。野球の世界は狭い世界だった。外に出て、気が付くことがあるし、勉強不足もいっぱいあった。それを知識として持っているじゃなく、体験して感じてほしい」

「日本は素晴らしい、と外で感じました。そういう経験を将来して欲しいなと思います。今まであった当たり前のことは決して当たり前ではない。価値観が変わるような出来事を体感して欲しいなと思います」

 1996年にスタートした同大会は今大会が最後。この日の閉会式には300人を超えるファンが集結し、イチロー氏のメッセージに耳を傾けた。この日の熱弁について、イチロー氏は「日本で9年間、アメリカで19年間、プロ野球選手として過ごしてきて、何かみんなに伝えられないかと」、「28年の現役を終えて、みんなに覚えておいて欲しいこと」と話した。故郷の野球少年少女への“ラストメッセージ”に満員の会場から温かい拍手が送られた。
★ ★ ★

 イチローは、引き際も見事だなあと思う。
 人は、始めるのはたやすいが、終わるのは大変なことだから。
多くの人が、その引き際で失敗している。

 しかし、始めがあれば、終わりがある。
 それは、世の真理。
 
 国民栄誉賞を4度も断ったと聞いて、自分を律して生きるイチローは、すごいなあと思ったものである。

 
 

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「学級崩壊」の定義を考える

 学級崩壊アンケート調査へのお願いを前回のブログで行った。
 協力いただける方が、何人も申し込まれている。
 こちらがびっくりしている状態である。

 やはり、現場は深刻である。
 その中で、学級崩壊の定義をすべきであるという申し出があった。
 その通りである。

 定義をきちんとしなければ、なかなか協力もできないはずである。
 私は、「学級崩壊」を、「授業が成立しない状況」「学級がうまくいかない状況」と考えていたわけである。
 
 しかし、授業はなんとか成立しているが、とにかくずっと教室がざわざわしていて、落ち着かない。また、しょっちゅうもめ事もある、という教室がある。
 これは、学級崩壊と言えるのか、ということになる。

 私は、これを、学級崩壊予備軍と名付けている。
 こんな教室は数多くあるはずである。
 そんなクラスが、増えていることを危惧している。

 でも、何とか担任が凌いでいる、という状態だろうか。

 「学級崩壊」をきちんと定義しようということで、フリー百科事典「ウィキペディア」を参考にしたい。
 
そこには、次のような記述がある。
 ★ ★ ★
 学級崩壊(がっきゅうほうかい)とは、学級が集団教育の機能を果たせない状況が継続し、通常の手法では問題解決が図れない状態に陥った状況を指す。日本の初中等教育(特に小学校)に関して1990年代後半に新聞[1][2]やテレビ[3]などのマスコミが使うようになって広まった表現とされている[4]。 ★ ★ ★

「 学級崩壊とは、学級が集団教育の機能を果たせない状況が継続し、通常の手法では問題解決が図れない状態に陥った状況を差す。」という定義になる。
これでどうだろうか。
 
 ぜひ多くの先生に協力をいただいて、まとめてみたいという思いがある。
 よろしくお願いします。

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学級崩壊が深刻になっている

 次のようなニュースに目を止める。

 ★ ★ ★
大阪府で児童の暴力が過去最多 いじめの認知件数も3万件に

12/06 18:58

大阪府は、国の調査で府内の公立小学校で起きた児童の暴力行為が過去最多であると発表しました。

大阪府教育庁によりますと、国が実施した子どもの問題行動に関する調査で、昨年度、府内の公立小学校で起きた児童の暴力行為が過去最多の2753件にのぼったということです。また、冷やかしも含めたいじめの認知件数に関しても、2017年度から8000件多い、約3万件であることがわかりました。大阪府の吉村知事は「これ(暴力行為)は犯罪ですからね(度が)過ぎていけば。きちんとルール化を当たり前ですけど徹底して、子どもたちに教えていくことが重要なんだ」と話しています。
 ★ ★ ★

 小学校で、校内暴力が年々上昇していることは、文科省の調査でも明らかになっている。
 このブログでも紹介した通りである。

 内実は、学級崩壊が広がっているということであろう。
 都市圏で起こっていた学級崩壊は、今ではどんどん地方へ広がっている。
 多分、この広がり方は予測している以上であろうと思っている。

 全国の先生方の周辺で、「あのクラスが崩壊しているよ!」という事例がきっと起こっているはずである。

 これから学校は、学級崩壊に対する対処法を最大の問題として抱え込むことになる。
 新学習指導要領の実践などよりもはるかに大きな問題になる。

 実は、17年前に私は、1冊目の本を出した。
 『困難な現場を生き抜く教師の仕事術』(学事出版)。

 私の周りで起こっている学級崩壊が、これからとんでもない課題になるはずであるという思いで出した本である。
 
 17年後の今、この「とんでもない課題」が、現実のリアルな課題として
私たちの前に浮かび上がってきたのである。
 ★
 今、私は、年若き友人の1人と一緒に「学級崩壊をとことん究明してみよう」ということで、2人で追究を始めている。

 17年前に提起した学級崩壊の課題が、今どのように変わっているのか。何が古くなり、何が加わったのか。それを明らかにできるならば、その対処法も明らかになってくるはずである。

 2人で追究を始めていて、すでに明らかになっていることは、学校で今まで中心になってきた中堅やベテランの先生のクラスが、学級崩壊になっていることである。
 今までは、力量があり、クラスをよくまとめてこられた実力者のクラスなのである。

 分析をしていると、その先生が今まで駆使してきた学級経営の方法が、破綻していることが明らかである。
 もう今の子供たちに通じなくなっている。
 ましてや初任者や若い先生たちのクラスが、すぐに崩壊していくのは当たり前である。
 ★
 そこで、このブログを読んでおられる読者の皆さんにお願いがあります。

 学級崩壊の事例が不足しています。
 自分の周辺で学級崩壊にあっている先生のクラス(自分のクラスでもいい)について、私のアンケートに答えてもらえることをやってもらえないだろうかというお願いです。

 ブログのコメント欄に連絡してほしい。
 あくまでも非公開で行います。分からないようにしたい。
 アンケートをメールに添付で送りたい。
 それに答えてもらえるだけでいいのです。
 簡単なアンケートです。

 ぜひ協力をお願いしたい。
 事例がとにかくほしいわけです。
 協力していただける方には、私たちが追究している結果はを、まとめて連絡していくことを約束します。
 よろしくお願いします。

 アンケートは次のようなものです。
 
 学級崩壊の状況調査 

1 学年 (   )学年 何クラスあるか?(    )

2 担任の先生
  何年目の先生(     )(男・女)*どちらか○
どんな先生ですか?(その印象をお願いします。)

3 クラスはいつ頃から荒れてきたのか?

4 荒れてきた原因をお願いします(そばから見てきた様子で)。

5 その他(気づかれたことなど)

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つれづれなるままに~深い学びとは~

●緊急の26兆円の経済対策でびっくりした。
 小中学生の一人ひとりにパソコンやタブレットを配布するというのである。 これは何だろうか。

 緊急性といったら、これだけの予算があったら、教職員を増やすための予算措置にならなければならないはずである。
 学校現場を知っている人ならば、すぐに考える第1のことになる。
 現場は、補充の先生がいなくて青息吐息なのである。

 私が知っている情報で言えば、タブレットなどを市で子供たち一人ひとりに与えていったところで、うまくいったと聞いたことがない。
 先生たちは戸惑い、学力も上がらないと聞いている。

 ちょっと考えてみれば分かるはずである。
 パソコンやタブレットをうまく使いこなすためには、教師がよほどそれに精通しておかねばならない。授業も、工夫しなければならない。
 今の先生たちに、そんな時間はほとんどないのである。

 それに加えて、クラスが荒れてきたりしたら、そんなものを使うどころではなくなる。
 学級崩壊は、限りなく広がっているのである。

 こんな教育政策を考えていくトップの頭の中では、新しい学習方法やすぐれた機器を子供に与えれば、教育はうまく行くだろうと直線的に考えられているのではないだろうか。
 まったく呆れてしまう。

 それを使いこなす現場の教師のことをまったく考えていない。
 教師をロボットみたいに思っているのではないか。

●MAG2NEWSで次のように報じられていた。
 これから景気が落ち込んでいくのである。

 ★ ★ ★
 増税が影響か。消費支出11ヶ月ぶり「大幅下落」に呆れる声続々

 内閣府は6日、10月の景気動向指数について、景気の現状を示す一致指数が前月と比べて5.6ポイント下落の94.8だったと、共同通信社などが報じた。下落幅は、東日本大震災があった2011年3月の6.3ポイント以来、8年7ヶ月ぶりの大きさである。また、10月の消費支出も、物価変動の影響を除いた実質で前年同月に比べて5.1%減っており、マイナスとなったのは11ヶ月ぶりだという。落ち込み幅は、消費税を5%から8%に引き上げた後の2014年4月の4.6%よりも大きかったと日本経済新聞、NHKなどが報じている。これについて日本のネット上では「消費が落ちるのは当然」「国民の大半がこうなるの分かってた」「消費税増税して景気が良くなるわけないだろ」と呆れかえる声が続々と挙がっている。
 ★ ★ ★
 直接的には、増税の影響があるのかもしれないが、景気が落ちていくのは必然ではないだろうか。

●突然、アフガニスタンの中村哲さんが銃撃され、亡くなった。
 ニュースで大騒ぎになっている。

 私と同世代のこの人の挑戦に、私もまた励まされてきた一人である。
 それがいきなり亡くなったのである。

 中村さんを狙っての銃撃だったと報じられている。
 銃撃した連中は、中村さんが邪魔だったのであろう。
 アフガニスタンを緑豊かな土地に生まれ変わらせようと努力している人に対して邪魔だというのは、どういう発想なのだろうか。
 それを想像することはできない。
自分の住んでいる目の前の土地を少しでも豊かにしていこうという、その心根を失ったら、何を根拠に人は生きていこうとするのだろうか。
 
中村さんは、キリスト教徒である。
 その人が、指し示した言葉は、伝教大師最澄の「照一偶」である。
 「自分の今いる場所で最善を尽くす」と。

 大切な人を、こうしてまた失ってしまった。 

●西川純先生が、フェイスブックに次のように書かれていた。

★ ★ ★
教育にはみんなが使っているけど、無定義の言葉があります。例えば、「分かる」、「出来る」などもそうです。その最たるものは「深い学び」です。この言葉を使う人は、それがはっきりしていると思い込んでいますが、「では、それが深いか深くないかを第三者が判断する具体的方法を示してください」というと言えません。仮に言えたとしても、それはその人の趣味以上のものではありません。研究者の一人として断言します。たった一つの学会に限っても結構です。その学会の会員の大多数が一致する「深い学び」の操作的定義はありません。

 「深い学び」という言葉を見るたびに「言葉が踊っているな~」と思います。学習指導要領にも「深い学び」という言葉がありますが、あれは意味の無い言葉の遊びだと理解すべきです。つまり、学習指導要領の内容的な縛り以外は、教師を縛るためにあるのではなく、一人一人の教師の積極的な発想を促す言葉だと私は理解しています。だって、縛ろうにもだれも実態が分からないのですから、縛れないのは当然です。それでもその言葉があるとしたら、上記の理由だと思うのです。
 それ故、『学び合い』の授業に対して「深い学び」云々を言う人がいると苦笑します。おそらく、クラスの中の4、5人だけが理解し、発言し、その言葉がその業界の教師が好きな言葉であるとき「深い学び」と判断しているのだと思います。
 ★ ★ ★

 「深い学び」については、言われる通り。
 これについて、私が今まで聞いた中で、一番明快だったのが、ある文科省調査官の言葉。

 「『深い学び』とは、本時の目標が達成されたことを言います。」

 実際には、直接聞いていないので、本意は分からない。
 でも、そうだよなと思われる指摘。

 現場は、こういう言葉に右往左往している。

 

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「算数学力向上メソッド」の結果報告

 第3次の算数共同研究の結果は、ときどきこうして報告している。
 
 4年生の担任しているM先生のクラス。
 単元「小数のしくみとたし算、ひき算」の結果。

  知識理解  技能  考え方
 ①児… 45   50   50
 ②児… 35   40   38
 ③児… 40   45   50
 ④児… 50   40   40
 ⑤児… 40   40   48
 ⑥児… 40   40   50
 
これは、低学力児の現在の点数である。
 このクラスの最低点は、75点。

 クラスの平均は、46.14 48.37 48.91 である。
もちろん、90点以上であることは間違いない。

 そんなにむずかしい単元ではない。
それでも、基本的な計算ができていなければできない。

 「算数学力向上メソッド」を続けていけば、これほどになる。

 このクラスは、他の単元も、難易度によって上がり下がりはあるが、ほとんどこの状態である。

 みごとに低学力児を引き上げている。

 M先生に、どんなにしてやっているのだと質問したことがある。

子供たちに「こんなに勉強ができるようになって、うれしい、うれしい」といつも声かけてほめています、と。
 そしたら、子供たちから「先生のおかげです!」と返ってくる、と。

 ほめるための「事実」をつくり、そして実際に言葉にして「ほめる」。
 これをやっている。みごとである。

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つれづれなるままに~今、日本はすごく貧困化している~

 
● 知り合いの校長先生から次のようなメールをもらった。
 出張する先生の替わりに、授業をしたということ。
 ★ ★ ★
 先日2年生の授業でかけ算九九4の段を教えました。
とっさにひらめいたのが、
3つずつに区切って覚えさせる
という方法でした。
4×1,4×2、4×3で一区切りです。
これを3回繰り返せば終了です。
覚え方は音読連れ読みから入って、
一斉音読、一斉音読ランダム(といっても3つですが)
ペアで確認、列指名といった具合でアウトプットさせました。
これは、入りました。
授業終末には、ほぼ全員が「発表させて」状態になりました。
ときかたハカセ?は
「かけ算九九はね、3つずつ覚えるんだよ」
のように伝えました。
子供の感想は、
「校長先生の授業は、なんかすごく忙しいんだけど、楽しい」
というものでした(笑)。
 ★ ★ ★

 やはり、授業は、アウトプットとスピード・テンポだ。
 子供たちは、快く感じる。
 そのことがよく分かる。

●評論家小浜逸郎さんのブログに、「貧困化した日本」の論考が載せられていた。
https://blog.goo.ne.jp/kohamaitsuo
 
 この中で、情報戦略アナリスト・山岡鉄秀氏の次のような記事に目を惹かれたと書かれている。

 山岡氏は、ある団体から青年向けの講演を依頼された時に、「日本の国力が驚くほど低下してしまったと思う人は、手を挙げてください」と呼びかけたそうである。
 すると、会場の半分ぐらいの人しか手を挙げないので、驚いて、こう聞いた。 

「日本の国力は、ずっと変わっていない人、手を挙げてください」と。
 すると、残りの半分の人たちが手を挙げている、と。

 彼らは、皆若く、20代、30代、といった感じ。

 これは、私も驚くこと。
 今の若い人たちの半分は、今の日本の国力が変わりないと思っているである。
 よく考えてみると、変化したという実感がないのかもしれないと思わされた。
 次のような言葉がある。
「一国が滅んでゆく最大の原因は、その国の国民が、自国の滅亡過程を自覚しないことです。」と。
 
 今、日本はすごい勢いで、貧困化していっている。
 その実状を小浜さんは、いくつもその例を挙げている。
 具体的には、私も知らなかった事実がいっぱい。

 ①OECD加盟国34カ国のなかで、日本の相対的貧困率は29位

 ②実質賃金は、この20年間で約13%下がっている。

 ③世帯収入の中央値が、1995年は550万円だったのが、2017年には、423万円に下がっている。

④収入が平均値以下の世帯が、62.4%

 ⑤年収200万以下のワーキングプアが1996年に800万人だったのが、その後急上昇し、安倍内閣が発足してから2013年からは110  0万人。

⑥生活保護所帯は、1995年ごろには60万所帯だったのが、その後急上昇し、今は160万所帯。

 ⑦高齢者は、5人の1人が貧困層。
  中でも単身高齢者は、男性で約4割、女性で5割を越える。

 まだ、さまざまな実例を小浜さんは紹介しているが、ここらでいいだろう。
 日本は、大変なことになっているのである。
 
●人は、あるとき自分を変えなければならないときが必ずある。
 そんなとき、どうするか。

評論家大前研一氏によれば、人が変わるために必要なことは3つということ。
 
  1 時間配分を変える
  2 住む場所を変える
  3 付き合う人を変える

●加藤典洋さんは、2019年5月16日に肺炎で亡くなった。
 同世代であり、亡くなって茫然となるような感じであった。
 
 彼の書く本は必ず読んできた。
 今回、遺稿集とも言える本が岩波書店から出された。
 『大きな字で書くこと』。
 
 僕はいま
 風の中
 誰か遠くの人の声を聞く
 どこかわからない
 でもここが僕の場所

 風が吹いても
 動かない
 かすかな窪地

こう書いて加藤は去って行った。

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