« 学級崩壊をどうするか(2)~学級経営の必要がますます重要になっている~ | トップページ | つれづれなるままに~子供たちに身に付けさせたいこと~ »

学級崩壊をどうするか(3)~学級崩壊は個人の責任か?~

 初任者指導の先生へ向けての本の原稿を書いた(小島康親先生と共著)。
 出版は、3月になる。

 最近は、都市部で大学出たての初任者が、クラス担任をもつのが困難になっている。
 学級崩壊してしまう。それで辞めていく。
 このような状況は数限りなくある。

 初任者指導の先生が、そのようにならないような手立てを打てない。
 反対に、指導の先生と初任者の「すれちがい」が起こり、その原因で辞めていく初任者もいる。困ったことである。

 その「すれちがい」の原因は、初任者指導の先生の指導にある、と私と小島先生は結論づける。
 2人とも、実際に初任者指導を3年間行い、今も初任者指導に関わり続けているのである。そこでの結論である。

 初任者指導のほとんどの先生は、最初から授業の指導をする。
 授業さえうまくいけば、クラスは安泰であると考えている。
 
 週に一度、初任者の教室へ通い、一日中授業を見ているのだから、自然とそうなる。私も、最初は同じように失敗した。
 
 初任者も、最初は、授業さえうまくいけば、クラスは何とかなると思っている。大学では、授業、授業の勉強をしてきたのであるから、自然とそう思うようになる。
 
 ところが、実際に教室へ入ると、授業どころではない。
 朝自習をどうするか、朝の会をどうするか、給食指導をどうするか、掃除をどうするか、……など「教室の一日」を成り立たせる方策が突きつけられる。
 
 初任者は、こんなことを学んできていない。
 あわてて、学年主任の先生に聞きに行く。ところが、学年主任の先生も自分のクラスのことで手一杯。簡単に要旨だけを伝えられる。
 それでは、具体的に対応できない。
 そこで、見よう見まねでやっていかざるをえない。
 クラスは最初から停滞するわけである。
 
 「学級づくり」の最初は、すうっ~~~とスムーズに進行しなければいけないのだが、もう最初からだらだらした進め方になる。
 
 ここは、初任者指導の先生が、きちんとした「学級づくり」を教えなければならないわけである。

 ところが、指導の先生は、最初から授業の指導ばかりする。
 「単元構成は?」「学習課題は?」「あの発問は?」……ということになる。
 ここですれちがう。

 今、一番初任者が困っていることに対応できない。
 ★
 初任者指導がうまくいくためには、どうするか。

 最初に土台になる「学級」をつくり、それから授業についての指導をする。

  「学級づくり」→「授業づくり」の方向

 もちろん、この2つは同時進行であるが、まず「学級づくり」が優先されなければならない。

 私は実際に指導をしてうまくいっている。
 また、小島先生も、そのような指導をして、うまくいかれている。

 大学出たての先生だって、このやり方でうまくいくのである。
 普通の先生たちが、きちんとこのやり方をやれば、うまくいかないはずはない。

 まず「学級」をつくるのである。
 ここをいい加減にしない。

 17年前に1冊目の本を出して、あれから17年後の今でも、この結論は、ますます確かになる。

 学級崩壊を避けるには、まず「学級づくり」を最優先にすることである。
 
 ★
 考えてみれば、この17年間は、「学級崩壊に対してどう対処するか」という1つのテーマを追い続けてきたのだ、と。
 
 ここで事態は、ワンランク上がる。

 学校が抱えている問題は、学級崩壊どころの問題ではない。
 学校そのものが、潰れていくのである。

 冒頭に上げた若手の先生は、そのパワーポイントのファイルの中で、次のように結論づけている。

 「学級崩壊は個人の責任」とする限り学校に未来無し。
                          (完)
 
                        
 

|

« 学級崩壊をどうするか(2)~学級経営の必要がますます重要になっている~ | トップページ | つれづれなるままに~子供たちに身に付けさせたいこと~ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 学級崩壊をどうするか(2)~学級経営の必要がますます重要になっている~ | トップページ | つれづれなるままに~子供たちに身に付けさせたいこと~ »