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「算数学力向上メソッド」の実践(5)~課題はインプットになる~

1 その気にしなければならない!

 (4)には、次のようなことを書いた。
 樺島紫苑さんの提言である。

 「インプットとは、脳の中に情報が入って(INする)、情報が置かれる(PUTする)。情報がインして、プットして、初めて「インプット」といえます。」

「注意深く読む」「注意深く聞く」「注意深く観察する」ことが、偽物のインプットではなく、本物のインプットになるというわけである。

 低学力児は、「その気」にしなければ、絶対に成績は上がらない。
 「その気」とは、「がんばって算数の勉強に取り組んでみよう!」ということである。
 「これができないから、困っているのだ!」と言われそうである。

 私たちの研究の筋道は、シンプルに言えば、以下の通り。

 ①まず、「分かる」ではなく、「できる」という「事実」をつくる。
  
 ②単元テストで、「60,70,80点」をつくる。

 ③「やればできるじゃないか!」と褒め称える。
  ここで、その気をつくる。

 
 5人の低学力児のうち、3,4人はこの①②③で成功したのである。
 しかし、1,2人は、これができなかった。

2 課題は、インプットになる!

 どうするか。
 課題は、はっきりしている。

  脳の中に情報が入って(INする)、情報が置かれる(PUTする)。

 この状態をつくることである。

 これは、アウトプットの課題ではなく、インプットの課題である。
 そう考えるならば、改めて「インプット」の授業に戻らなければならないことになる。

 私たちは、授業については、2号に書いたように以下のように考えてきた。 
1つは、問題解決学習の方法はとらないこと。
 この学習法で行えば、低学力児を引き上げることは不可能になる。

 2つ目は、単元13時間扱いならば、できるだけ時間数を増やしたりしないこと。算数の時間は、普通にやっても(指導書どおり)、不足するようになっている。ぎりぎりの時間でしかない。

 3つ目は、授業の展開になる。以下のようになる。
 きっちり1時間の課題を終了させる。
      ①復習テスト(5分)前日の練習問題
      ②例題指導(15分か20分)インプット指導部分
      ③類題指導 以下、アウトプット指導部分
      ④練習問題指導
      ⑤スキル・ドリルタイム(5分)

 だが、共同研究をやっている先生たちが、確実にこの3つをこなしているとはなかなか言えない。
 あくまでも努力目標である。
 今回の第3次の先生たちでも、初任者もいて、また2年目の先生もいるわけである。

 基本は、とにかく教科書通りに進めていくこと。
 それは、初任者でもやれるということが必要であり、日常に耐えられる「「日常授業」でなければ意味がないからである。

 さて、インプットの授業をどうするか。
 それが、問われる。 
(つづく)

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コメント

 野中先生、ご無沙汰しております。ちょっと困ったことが生じてしまいましたので、よろしければご相談に乗っていただければと存じます。

 来週より、故あって違う学校へ行くことになっているのですが、6年生を担任することになってしまいました。

 年齢的には30を超えているのですが、ヘルパー等の経験が長く、小学校のキャリアは浅いので、正直とても不安です。私は、いわゆる正規採用ではないので、断るわけにもいきません。

 今、野中先生のご著書を読み直しているところですが、心構え等、ご教授いただければありがたいです。

 不躾なお願いで、大変恐縮ですが、よろしくお願いします。

投稿: 童神 | 2019年9月22日 (日) 23時16分

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