« つれづれなるままに~スマホに変える~ | トップページ | 「算数学力向上メソッド」の実践(4)~インプットをきちんとさせること~ »

「算数学力向上メソッド」の実践(3)~低学力児はつくられている~

1 算数物語をつくっている
 
 「低学力児の5人中3,4人の子供たちは引き上げられる」と書いた。
 この成果だけでも、たいしたことであると考えている。
 
 考えてみてほしい。
 今まで算数嫌いで、算数の勉強がいやでいやでたまらなかったのが、好きになるのである。
 
 テストの点数が良くなるからである。
 子供たちは、ここから始まる。
 「テストの点数が良くなる」という事実を数字で示される。
 
 「おれって、やればできるんだ!」
 「今まで算数が嫌いで嫌いでたまらなかったけど、なんか好きになってきた!」
ということから始まる。
 
 まず、この事実で、その子を変える。
 今まで算数の低学力児だった子供が、いつのまにか80点、90点、あるいは100点を取るようになる。

 この事実が、どれほどその子に学習に対する「意欲」「自信」を生みだしていくのか、少し想像してもらえば分かることである。

 その子との「算数の物語」をこうしてつくっているのである。

 今まで第3次の共同研究をやってきたが、各クラスでこうした物語が展開されている。

 しかし、今算数をクラスでやっている先生たちの多くが、ほとんどこのような成果を上げているのか。
 否のはずである。

 ましてや、問題解決学習にいそしんでいる先生たちは、ほとんど不可能の課題であるだろうから。

2 なぜ低学力児は生み出されるのか?

 なぜ、「算数学力向上メソッド」をやれば実現できるのか。
 
 それは、最初にも書いたように「アウトプット」にヒントがある。
 
 クラスにいる算数嫌いの低学力児は、ある面では教師の算数教育によってつくられているところがある。
 この共同研究をやりながら、しみじみとそれを感じる。
 先生たちにはちょっと過酷な言い方になるが、実際はそうなのである。

 低学力児のハードルは、次の3つになる。

 ①授業の例題指導で、1問の問題解決を教えられるが、実際は曖昧なままである。
  特に算数嫌いの子供にはぴんとこないところがある。
  そして、類題、練習問題を練習するが、曖昧なままにやっているのではっきり「できた!」という段階までいかない。
曖昧のままで過ぎていく。
  こうした学習が多いわけである。
  
②とくに、数学的な思考力を試す問題や、文章問題などが教科書では1問だけ出されているけれども、1問だけ練習をしても、「できた!」とい  う段階にはなかなかならない。
  低学力児は、不可能に近い。
  授業だけではどうしても限界がある。

 ③さらに、単元テストにも問題が出てくる。
  このテストは、全国平均を80点から85点においている。だから、どうしても、問題の中に、「むずかしい問題」(教科書には出ていな
  い問題、数学的思考力を試す問題、文章問題など)が紛れ込んでくる。
  ここに、低学力児は、ほとんど対応できないで、間違ってしまう。
  ここを突破させなくては、点数は上がってこない。
  
3 「算数学力向上メソッド」が効果がある理由
 
 それでは、なぜ「算数学力向上メソッド」が効果を上げるのかということになる。問題の①②③に対しての手立てになる。

 ①の問題に対して
 
 これは授業の課題になる。
 この課題に対して、「味噌汁・ご飯」授業では、「ときかたハカセ」というネーミングで提起した。

 向山型算数では、基本型という言葉で使われていることだが、私たちは「ときかたハカセ」という言葉で迫ろうとした。

 例題1問の解き方を、「ときかたハカセ」できちんと教えるわけである。
 問題解決のためのマニュアルになる。
子供たちは、これを参考に、問題を解いていけばいいということになる。
(くわしくは、『「味噌汁・ご飯」授業 算数編』(明治図書)を参考にしてほしい)

 ②の問題に対して

 これこそ「アウトプット」になる。
 「算数学力向上メソッド」では、問題を解く数を多くしている。
 きちんと解けているかを確認しながら、問題解決に当たるということになる。

 ③の問題に対して

 単元テスト分析を、事前に行って、「むずかしい問題」対策として類題を 復習テストや宿題で練習させておく必要がある。
 
                         (つづく)

|

« つれづれなるままに~スマホに変える~ | トップページ | 「算数学力向上メソッド」の実践(4)~インプットをきちんとさせること~ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« つれづれなるままに~スマホに変える~ | トップページ | 「算数学力向上メソッド」の実践(4)~インプットをきちんとさせること~ »