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とても大変なことだと覚悟してくださいよ~童神先生のコメントに答える~

 童神先生より次のようなコメントをもらった。 
 ★ ★ ★

 野中先生、ご無沙汰しております。ちょっと困ったことが生じてしまいましたので、よろしければご相談に乗っていただければと存じます。

 来週より、故あって違う学校へ行くことになっているのですが、6年生を担任することになってしまいました。

 年齢的には30を超えているのですが、ヘルパー等の経験が長く、小学校のキャリアは浅いので、正直とても不安です。私は、いわゆる正規採用ではないので、断るわけにもいきません。

 今、野中先生のご著書を読み直しているところですが、心構え等、ご教授いただければありがたいです。

 不躾なお願いで、大変恐縮ですが、よろしくお願いします。


 ★ ★ ★

 これはタイムリーな相談です。このような先生方は、きっとたくさんおられるのだと思われます。
 だから、公開のコメントにしました。
 童神先生、勘弁してください。

 6年生の担任の交替ですね。
 多分今頃の交替は、ほとんど学級崩壊という事態だと予想されます。
 鬱病などで休職に入り、その替わりの担任がいないのです。
 しかし、6年生の担任というのは、特別です。
 他の学年担任の交替とレベルが上がります。
 それだけ大変です。
 ほんとうなら、その学校のクラスをもっていない教務主任などが担任にあたるのですが、そうでもないのですね。
 その学校の職員にも替わりがいないというのは、異常です。

 もしそうでなかったら良いのですが、ほとんど特別だと意識して行くべきだと思われます。
 ★
 学級崩壊のクラスに入ると、まず最初に入るととにかくぐちゃぐちゃです。
 「これは大変だ!」という状態です。

 絶対に、「自分が何とか正常にしてやろう」という気持ちにならないことです。
 これで失敗した先生は数限りいますから。

 まず様子を見ることです。
 最初に心がけることは、3つ。

 ①縦糸:横糸の比率で言えば、2:8ぐらいの気持ちで子供たちに対して行きます。
  一緒に遊ぶ時間を多くする。
  授業の合間に、ゲームをしたりして、一緒に遊ぶなどをしながら、徹底して様子を見るのです。
  このゲームは、中村健一先生の『73のネタ大放出』(黎明書房)を参考にしてください。
  絶対に、縦糸をびんびん張るようなことはやってはいけません。
  様子を見るのです。

 ②何ができて、何ができないのかを見てください。
  ア 話をちゃんと聞けるのかどうか?
  イ 授業はちゃんと成り立つのか?
  ウ 教師についてきてくれる子供たちが何人ぐらいいるのか?
  エ 教室の雰囲気を握っているやんちゃは、どの子供か?
  
③学級崩壊になっていたクラスを回復させていくための、とっておきの方法は、今までの担任の先生と、がらりと違ったやり方をするということです。「今度の先生は違うぞ!」という気持ちを持たせることです。
  そのためには、今までのクラスに対する「困りごと」を知らなければなりません。何に不満や不平を持ってきたか、何に困っていたのか。
  それを知るためには、匿名のアンケートを出したり、さまざまな子供たちとよく話をして、いろいろと聞き出すことです。
これは、ちょっと高度なことですので、余裕ができたら試してみてください。

 軌道に乗ってきたら、やることは3つです。

 1つ目は、話の聞き方を教えること。
 これについては、『教師1年目の教科書』(学陽書房)のp70,p71に書きましたので、急ぎこれを参考にしてください。

 2つ目は、授業も活動も「スピード・テンポ」を心がけること。
 学級崩壊しているクラスは、必ず「スピード感」がなくなっています。
 このスピード感を取り戻さなくてはなりません。
 だらだら、まったりする活動を止めることです。
 これについても、上の本のp92,p93に書きました。参考にしてください。

 3つ目は、「指示ー確認」の原則をきちんと実践すること。
 これも上の本(p84,p85)に書きました。
 絶対に必要な原則になります。
 この原則をきちんとできなくて、クラスがぶれているところはいっぱいあるのです。

 童神先生、6年生を担任するというのは、かなり大変な課題になります。
 ましてや学級崩壊をしているクラスのあとを引き受けるというのは、大きなハードルです。
 もし、うまくいかなくてボロボロに疲れたりしたら、辞めるのですよ。
 正規の職員ではないのです。
 その学校の職員が引き受けていないのです。
 童神先生が、まともに泥をかぶる必要はありません。
 自分の力量では、対応できなかったと考えればいいのです。
 そんなとき、もう一度コメントをください。
 

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