「算数学力向上メソッド」の実践 その感想~「ときかたハカセ」がポイント~
「算数学力向上メソッド」の実践について、H校長先生から、次のような感想をいただいた。
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例題指導の指導案、ありがとうございました。
いくつか感じたことを書きます。
(1)学習課題、めあては、「比の一方の量」という表現が難しいかな
(2)教科書の配列が、今一かな
線分図で比の関係性をとらえさせるようになっていますが、あれだと、あの線分図を基に答えを導く考え方もありです。
(3)A:Bは、BはAを基にするとB/Anの考え方はとても難しいので、スルーして正解
(4)例題指導だけでも20分以内に通過するには、相当のスピードがいるかな
と、自分で先生のをパソコンに打ち直しながら感じました。
ある程度の指導力が必要だとも思いました。
私が打ったデータを添付します。
その中にも感想を入れています。
「トキカタ博士」のイメージができたのが一番の収穫です。
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さすがに、多くの実践を経てきた先生である。
この指導案、20分で収まるかどうかも指摘通りであろう。
この指導案は、「味噌汁・ご飯」授業として短時間でつくりあげたもので、70点の授業を想定している。
だから、さまざまに課題があるであろう。ほぼ教科書に沿って作成しているからである。
共同研で6年生の先生に実践してもらいたいと思っている。
この指導案を参考に、共同研をやっている1年生の先生からも実践の報告がこれからあると聞いている。楽しみである。
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共同研究をしているM先生から、ブログの感想が届いた。
M先生は、昨年に続いて4年生の担任をされている。教科書は、教育出版。
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野中先生は、INがなされている(?)がPUTがなされていないことに言及されていましたが、私のほうで、少し手ごたえがあったことをお話しします。
先週、式と計算の授業が終わったのですが、昨年と比べて出来が悪くなかったのです。
昨年と大きく指導の仕方を変えたのが「とき方はかせ」、分配の法則⇔結合の法則の変換の式などの暗唱を多く入れたことでした。隣の子と、覚えるために何回も交互に暗唱するとさすがに嫌でもINPUTやOUTPUTします。間違えて覚えていても隣の人が、修正をかけてくれるので誤学習も防げた感じではありました。
ちなみに、表面の平均は昨年が74.55だったのに対し、今年は89.16でした。やはり、INPUTとOUTPUTの質が問われるのだと思います。低学力児の平均は7割強、また上位、中位の子が取りこぼしも少なかったことも大きかったです。
ただ、この単元は、昨年は夏休みをはさんでしまった単元なので、昨年と比較するには他の要因が大きすぎるので、比較してしまうのはどうかとも思います。同じことを概数を使った計算で行っているので、ここでも検証しようと思います。
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「ときかたハカセ」をどのように料理していくのか、さまざまな実践が出てきている。
これからに期待したい。
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