パワーポイントを使うことの問題点
今でも講演に呼んでもらえる。
そのときに提案するのは、パワーポイントになる。
ふとしたことで教えてもらって、見よう見まねで習い覚えたものである。 今では、ほとんどの人がパワポでの提案である。
パワポを使い出して、強くこれは便利だなと思ったことがある(だが、この便利さには、落とし穴があるのだが)。
事前に訴えたいことをファイルに書いておくことができる。
話だけで講演をしていたときには、何を話すかを何度も確認をしなければならなかった。
だが、このパワポは、事前に話したいことを書いておかれる。
忘れることがない。
だから、何でもかんでも詰め込んで書いておく。
そして、それを読み上げていくことが講演になる。
どこででも行われているパワポの講演は、だいたいこうなっている。
ファイルの効果などは工夫されているが、とにかくいろんなものを詰め込む。
私は、最初から、その詰め込むということだけは止めていた。
しかし、次のことはやっていて、他の人から注意されたことがある。
箇条書きに読み上げていく箇条書きスタイル。
これをやっていくと、次のような問題点が出てくる。
①ずばり結論が書かれていないので、何を言いたいのか分からない。
前置きや背景説明などと言いたいことがごちゃごちゃになる。
②必然的に文字が小さくなる。
③プレゼンターが言っていることと、聞いている人の見ているところが
一致しなくなる。
★
パワポの使い方のスタンスを間違っていたことになる。
第1の間違いは、プレゼンテーションの主役は、ファイルだと勘違いをしていたこと。
主役は、プレゼンターなのである。
逆に考えていたことになる。
第2の間違いは、プレゼンテーションを情報伝達の目的として考えていたところがある。
だから、情報を詰め込んだのである。
パワポは、1項目⑴ファイルにしなければ、聞き手の集中が途切れてしまう。
3つ目の問題は、ファイルを配付資料として使っていたこと。
もちろん、ダイジェスト版にしていたのであるが、確かにすべての講演の配付資料として使っていたことになる。
配付資料としてパワポのファイルを使うと、聞く人たちがファイルに目がいって、話を聞いてもらえなくなる。
配付資料とパワポは別々にしなければならなかったのである。
★
7月は数多く講座がある。
その準備に今は追われている。
今回の7月からパワポの使い方を改めたい。
と言っても、たいしたことはないのであるが(笑)……。
今回、このパワポについて教えてもらったのは、以下の本である。
これからパワポで提案をされる方は、ぜひとも読んでおかなくてはならない本である。
『東大式 伝わるパワーポイントスライドの作り方』(西川 元一著 秀和システム)
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