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今、日本全国で起こっていること

 私のところへさまざまな相談が寄せられる。
 この6,7月に数多くなる。

 ブログでコメントされた童神先生のクラスも大変である。
 また、ブログにコメントされた先生の学校でも、学級指導が一番うまい先生のクラスでも学級崩壊が起こっているということ。

 多分、日本全国のあらゆる学校の、いくつかのクラスが、こんな事態になっている恐れがある。

 一体、何が起こっているのか?

 私が見聞きしている事態は、クラスにいる発達障害、愛着障害の子供たち関係の事態である。
 
 崩壊していくパターンは、いつも決まっている。
 だいたい次のようなカタチをとる。

 ①最初、2,3人のやんちゃな子供が目立っている。
  この中に、発達障害児、愛着障害児がいる。
 
 ②そのやんちゃな子供たちが、だんだんルール破りや、もめごとを多く起こしていく。

 ③担任は、今までは優しく接していたが、だんだんしょっちゅう叱っている状態になる。

④2,3人のやんちゃは、反発する。
  「うるせ~」「死ね」「消えろ~」などと暴言を吐く。
  担任と険悪な関係になる。

 ⑤2,3人の子供たちと行動を共にする子供が出てきて、6月頃には7,8人になる。

⑥クラスが毎日騒がしくなり、あちこちでもめ事が頻発する。その収拾に追われる。
  保護者からも毎日苦情の電話が入る。

⑦もはや、授業がまともに行えなくなる。

 ★
 その原因は、はっきりしている。

 ア 「生徒できない」子供たちにクラスをかき乱される。
   ほとんどが発達障害、愛着障害の子供たちによる。

 イ 「生徒」しない子供たちにクラスを崩壊させられる。

 「生徒」できない、しないというのは、学習の姿勢を取れないことを言う。
 
 アの原因がほとんどである。
 童神先生のクラスも、アである。

 イの原因は、高学年に多い。
 担任が、自分に合わないと判断すれば、クラスを壊しにかかる。
 また、これには担任にも原因がある場合がある。
 あまりにも強権的に振る舞うことによって、子供たちの反発を招いている。
 
 ★
 もう担任の先生だけでは、限界がある。
 周りの子供たちの授業の邪魔をしている「生徒できない」子供たちの相手をしながら、他の子供たち向けに授業をするという二段構えが、どれほどの大変さがあるか、もうはっきりしている。

 管理職が、きちんと対応すべきである。
 
 ①空きの教師を教室にはりつかせて、その子供の相手をさせる必要がある。  あまりにもひどいと教室から引きはなさなくてはならない。
 ②保護者に伝え、授業の邪魔をする場合は、教室から引き離すことをきち  んと話し、これからの対応を話し合う。

 だが、こうしたことをきちんとできる心ある管理職ばかりではない。
 担任の先生たちの孤軍奮闘になっている。
 ★
 こういう事態に対して、今までの私の提案は、次のことになる。

  ①まず「学級づくり」を優先すべきである。最初に取り組むことは、
   学級づくりである。

  ②「学級づくり」は、1ヶ月が勝負になる。
   そのために、「「3・7・30の法則」で学級をつくっていく。

  ③1週間で学級の仕組みをつくり、早く子供たちが自分たちで学級
   を動かしていけるようにする。
  
④授業は、いかに「日常授業」の質を上げていくかの視点で取り
   組んでいく。

 ④は唐突に思えるかもしれない。
 しかし、「味噌汁・ご飯」授業の提起を知っている方は分かってもらえるはずである。

 高学年の子供の中で、「生徒しない」子供がいると指摘した。
 最近、びっくりする2,3の事例を耳にしている。

 学習塾では、とびきりに優秀な子供が、学級崩壊の中心にいるという事例である。
 
 学力上位層の子供たちが、「先生、授業がつまんないです。もう少し私たちが意欲的になるような授業をしてください!」という要求を礼儀正しく、正当に突きつけたら、どうするのだろうか。
 しかも、それを保護者が全面的にバックアップしたとしたら、それに対抗できる教師はどれくらいいるだろうか、ということになる。
 私の知り合いの教師の授業参観では、指導書を持ち込んで、それを見ながら参観をしていた保護者がいたということを聞いている。
 
 そういう現実が、少しずつ起こってきている。
 
 リアルな現実では、これが最も困難な事態になる。
 今、多くの先生たちが、授業準備ができないために、スカスカの授業をしている。
 それしかできないのである。

 だが、これらの事態を続けることはできない。
 このことは、深く認識すべきこと。
 これから、教師として続けていけるかどうかの問題として認識すべきである。 

この意味で、「日常授業」の質を上げていくという提案をしている。
 
 「働き方改革」のメインは、このテーマであることは明らかである。
 これから会議や研究会を少なくし、行事も精選していくという方向が出てくるし、現在でも取り組んでいるはずである。
 もちろん、必要なことである。

 だが、働き方改革は、それで済んでしまうことではない。
 大切なことは、学校を成り立たせている本務(「日常授業」)の質をどれだけ豊かにできるかどうかにかかっている。
 
 これから、これが問われてくる。

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