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まず一人から始める(2)~中教審の働き方改革を読む~

 働き方改革で一番重要なことは、学校が本来なすべきことをきちんと見極めて、そこへ向けて縮減と選択をすることになる。
 
 学校が本来なすべきこととは何か。

 これは、もうはっきりしている。 
 学校が何で成り立っているのか、学校の日課表を見つめてみればいい。

 そこには、1時間目から6時間目までの授業が組まれている。
 その間に、休み時間や給食の時間、掃除の時間などがある。
 
 中心は、あくまでも授業。
 学校は、6時間(あるいは7時間)の授業で成り立っているのである。
 
 そのために、本来すべきこととは、「日常授業」の質を高めていく。
 これに尽きるわけである。

 中教審の目的の、さまざまな文言を削っていけば、結局このことで集約されるはず。

 「日常授業」を豊かにしていくこと。
 このために、その壁になっている、さまざまな縮減と改革が行わなければならない。
 
 ところが、現場は、この意識が限りなく薄い。
 毎日の授業は、「雑務」になっている。
 さまざまな仕事をこなしてから、最後に辿り着くのが授業準備(教材研究)。
 そうしないとやっていけないように、学校のシステムは成立している。

 辿り着ければいい。
 そうならないで、毎日、カスカスの授業をしている。

 だって、授業準備の時間を確保できないから。
 だから、赤刷りの指導書の斜め読みで、「日常授業」は対応している。
  ★
 私は、これまで「味噌汁・ご飯」授業として「日常授業」の改善を訴えてきた。
 まさに、今回の働き方改革が、その必要性を明確に示してきたことになる。
 
 でも、このことはそう簡単なことではない。
 
 まず、どれだけの覚悟で文科省ががんばってくれるか、にかかっている。
 そして、そのもとでの教育委員会や学校管理職が、どれほど実践に移してくれるかどうか、その道も険しい。

 もっとも大変なのが、学校現場で中心になってきた「熱心な先生たち」である。
 この先生たちが、今までの長時間労働を支えてきたのが自分たちの働き方にあったと自覚し、働き方を変えようと身構えてくれるかどうか、そこに最後のハードルがある。
 このハードルが一番難しいのかもしれない。
 ★
 その実現を待っている、ということが可能なのかどうか。

 その間に、多くの教師たちが疲弊し、ぼろぼろになり、鬱病になっていく。
 休職に入ったり、辞職の道を選んでいく。

 待ったなしの状態が、今も、目の前で続いている。

 一人の教師に何ができるか。
 まず、「日常授業」を豊かにしていく道を探っていくこと。
 「雑務」意識をきっぱりと捨てて、ここに本気になっていくこと。

 これを一人から始めることである。
 それは、どうしたらいいか。(続く)

 
 
 

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