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勝負は、アウトプットなのです!

 「算数学力向上メソッド」を差し上げますとブログで通知した。
 多くの先生方から連絡を受け、送付させてもらった。

 その中で、N先生からは、送った算数の1単元目を実践され、早速次のようなメールを受け取った。
 
 「あのメソッドに基づき授業を行った結果、かけ算のテストは……クラスの子どもたちの平均はなんと89点を超え、感銘を受けています!
引き続き時計の単元もがんばります。」

 うれしいことである。
 1単元目で、今までにない結果を上げられている。
 全体が低学力である学校らしく、このような平均結果だけでもびっくりされたということである。
 ★
 今までの、何人もの先生たちの実践結果にもとづけば、こういうことが結果が出てくることは可能なことである。
 なぜ可能になるのか。
 
 理由は2つ。

 1つ目は、繰り返し効果。
 1時間目が終わったら、宿題①を出す。その宿題①の左側の問題は、授業で練習した問題と同じ。
 次の日、2時間目の算数の最初5分間は、復習テスト①を行う。
 その問題は、宿題①の左側の問題とまったく同じ。

 子供たちは、授業で練習し、宿題で練習し、また復習テストで練習する。
 同じ問題を3回繰り返すわけである。
 そのために、確実に理解が定着する。

 この「繰り返し効果」は大きい。

 2つ目は、脳科学で実証されていること。
 ドイツの心理学者エビングハウスの記憶実験によれば、記憶した20分後には42%が忘れ、1時間後に56%忘れ、1日後には74%が忘れるという。
 エビングハウスの忘却曲線と言われている。

 それを防ぐ方法は、何度も「復習」をする以外にない。

 1回だけの学習では、忘れ去られて、長期記憶にならないわけである。
 
だから、あれほど丁寧に授業で理解させたという自信があっても、実際には、限界があることが分かってきたのである。

 ところが、「算数学力向上メソッド」では、今日の勉強の問題を、しかも同じ問題を3回も繰り返し練習する。
 必然的に定着(長期記憶として)していくわけである。

 『アウトプット大全』(樺島紫苑著 サンチュアリ出版)によって、さまざまな脳科学の研究成果をもらう。

 これによると、「算数学力向上メソッド」がいかに脳科学の成果をなぞっているかということに気づく。
 
 「インプットしたら、その知識をアウトプットする。実際に、知識を『使う』ことで脳は『重要な情報』ととらえ、初めて長期記憶として保存し、現実にいかすことができます。これが脳科学の法則です。
 脳の基本的な仕組みを知らないことで、人生の貴重な時間を失っている。計り知れない損失をこうむっているのです。」

「人間の脳は、『重要な情報』を長期記憶として残し、『重要でない情報』は忘れるようにつくられています。『重要な情報』とは、インプットしたあとに何度も『使われる情報』です。
 つまり、インプットしても、その情報を何度も使わないと、すぐに忘れてしまうのです
 脳に入力された情報は、『海馬』というところに仮保存されます。その期間は、2~4週間です。海馬の仮保存期間中に、その情報が何度も使われると、脳はその情報を『重要な情報』と判断し、『側頭葉』の長期記憶に移動します。
 ………
 だいたいの目安としては、情報の入力から2週間で3回以上アウトプットすると、長期記憶として残りやすくなるといいます。」
 ★
 この脳科学の情報によれば、ただ1回だけの授業で学習した知識は、すぐに忘れやすいことが明らかである。

 ましてや、クラスの低学力児は、なおさらのことであろう。

 「算数学力向上メソッド」は、このアウトプットをとにかく意識したのである。
 
 長期記憶として残っていかなければ、子供たちが本当の学力として身に付かないわけである。
 要するに、この長期記憶が「学力」だったというわけである。

 ★
 このことから気づくことは、授業もまた、アウトプットを意識したものに
変えていくことが必要だということ。

 多くの先生たちの授業は、45分(あるいは50分)の授業で、ほとんどをインプットで済ませている。

 脳科学によれば、インプット:アウトプットの黄金比率は、3:7だという。
 そうならば、大きくアウトプットの視点から授業改造をしていくべきことなのである。

 ある校長先生に聞いたことである。
 初任の先生が、算数の授業を途中から大きく変えたという。
 
 45分の授業で、インプットを10分程度に収めて、あとをアウトプットにしていった、ということ。要するに、どんどん練習問題を解くというアウトプットに変えていったのである。
 
それで子供たちの算数の成績がどんどんアップしていった、と。
 その学校のなかで、一番そのクラスの算数の成績が上がったと、校長先生は語っておられた。
 
 初任者にも、こんなことができるのである。
 脳科学の情報通りに、アウトプットを思い切って授業に取り入れて、授業を変えていった成果であろう。

 ただ、気をつけなくてはならないのは、インプットをいい加減に済まさないことである。
 インプットなくして、アウトプットはあり得ないわけだがら、そこは十分に注意する必要がある。

繰り返しになるが、インプットを必要なことだけに絞り、アウトプットをどんどん取り入れていくという授業に転換すること。
 これが、突きつけられている。


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