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このように「日常授業」の型をつくる(4)

 「日常授業」で、型をつくるとはどうすることか。

 これは、37年間の最後の勤務校で、実際に私なりの型をつくって実践してきたことである。

 「分割授業法」と名付けていた。
 いわゆるユニットの方法で、45分の授業の中を分割していくのである。

 たとえば、国語ではこうなる。

 ①漢字指導(新出漢字を2,3字指導)5分~10分
 ②音読タイム(5分)
 ③本時(30~35分)

 算数ではこうなる。

 ①計算タイム(100マス計算)5分
 ②復習タイム(前時の練習問題をテストする)5分
 ③本時 30分
 ④計算スキル 5分

 他にも社会などでも試みていた。
 
 最後の勤務校では、重点研究として、算数では、計算タイム、国語では、音読タイムを全校で取り組んでいたので、必然的にユニットのようになっていた。

 なぜ、授業を分割してユニット制にするのか。
 それは、それぞれの教科で必要になる「不易の基礎・基本」の学力がおざなりになるからである。
 
 今までは、その教科に必要な、不易な基礎・基本は、まとめて最後に1時間で済ましていくというのが、普通の単元の実践方法であった。
 ところが、これでは子供たちに徹底しない。落ちこぼれていくことが数多くなる。

 どうしても、毎日少しずつ(5分)繰り返して徹底していく。
 
 この効果は絶大である。

 最後の勤務校では、高学年になってかけ算九九などができないという子供がいなくなった。
 本を音読する、漢字が書ける子供たちが数多くなるという事実ができていった。

また、3年目に指導した初任者にも、この指導を薦めた。
 確実に子供たちの学力を高めていくことに成功した。
 横浜市で2月に実施している学力テストでは、なかなかの成績で、隣の学年主任のクラスよりも良くなるという結果を出していた。
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 こうして毎日の授業を、分割したユニット制にしていくことによって、子供たちの基本的な学力を確保するのである。

 「日常授業」を、こうした「型」をつくって実践する。

 この「型をつくる」ということの大事なところは、初任の先生でも、十分に子供たちの基礎・基本の学力を育てていけるところなのである。

 「味噌汁・ご飯」授業が、この「型」を提起したのは、こういう経過にもとづいている。
                             (つづく)

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