「1週間のシナリオ」を差し上げます!
3月になった。
新しい年度が始まる。
今年度も初任の先生が、教師としての仕事を始める。
ところが、心痛めるのは、辞めていく初任の先生たちが数多くいることである。
決して、いい加減に子供たちに対応しているわけではない。
また、教師へ対する希望や夢をもって、教師になってきている人たちなのである。
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16年前に初めて本を出した。
『困難な現場を生き抜く教師の仕事術』。
周りで学級崩壊が起こり、これから大変なことが起こってくるなあと実感したからである。
その時、具体的な提案をしたのが「3・7・30の法則」だった。
「学級づくり」の提案である。
1ヶ月をどのように乗り切るかをテーマにしたもの。
この1ヶ月が「学級づくり」にとって、どれだけ重たいものか、もう現場の先生たちは実感されていることであろう。
中村健一先生なんか、この1ヶ月で100%決まると断言されている。
勝負は1ヶ月なのである。
★
勝負の1ヶ月で、「3」日をずっと声高に主張されてきた。
私も、「3」の大切さを主張している。
出会いの3日間として提起している。
3日間で「野中先生が担任になって良かったなあ」と印象づけること。
これが「3」のねらいになる。
そのために、私は得意ネタの「怖い話、汚い話、おもしろい話」で迫っていく。
教室の子供たちを震え上がらせたり、笑いの渦に巻き込んだりするのである。
しかし、3日間は分刻みの時間。
教科書を取りに行ったり、大掃除をしたり、……あっという間に過ぎ去っていく。
そんなにこの時間に多くのことは期待できない。
むしろ、最も重要になるのは、3日を含めた「7」(1週間)の時間である。
仕組みづくりの1週間と言っている。
朝登校してから、終わりの会までの「教室の一日」を仕組み化するのである。
子供たちが自分たちで教室を動かしていけるようにするためである。
★
そして、繰り返しの「30」日が来る。
「7」でつくった仕組みは、1回きりのこと。
子供たちは前年度のクラスで1年間慣れてきている仕組みがある。
それがいいに決まっている。
習慣を変えるわけである。
そのために、「30」が必要。
繰り返し、繰り返し、徹底させていく。
大事な仕組みは、毎日でも取り組まねばならない。
★
初任の先生は、この「学級づくり」の大切さを知らない。
だから、クラスが大変になるのである。
私は、初任の先生のために、その「7」(1週間)にどんな仕組みをつくればいいかを「1週間のシナリオ」で提示することにした。
こんな仕組みになる。
私の実践を7割程度入れてつくりあげた。
もちろん、これは他の先生方にも参考になるものである。
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例年、このシナリオをほしい方に提供している。
昨年とほぼ同じである。
著作権も放棄しているので、自由に使っていい。
特に、初任の先生たちに配付してほしいと願っている。
何とか初任の先生たちが辞めないで1年間を終えていくことを切に願っているためである。
ほしい方は、コメント欄にその旨を書いてほしい(非公開)。
23枚の枚数になるので、十分注意してほしい。
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