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現状の学校制度は破綻します?

  正月にフェイスブックで、以下のように上越教育大学の西川純先生が書かれているのを読んで、「ああっ~~」というため息がでました。
 
  ★ ★ ★
 私は苛つき、怒り、吠えます。

 私が100年のスパンで物事考えられたら、いや、20年ぐらいのスパンで物事を考えられたらゆったりと構えていられます。数十年に現状の学校教育制度は破綻します。もし、そうなっていなければ日本が破綻します。

 日本は工業化社会では生きていけません。それで生きようとするならば、現在の発展途上国並みの生活に戻るしかありません。先進国として生き続けようとしたならば、「個性化」「総合化」「非同時化」「分散化」「適正規模化」「地方分権化」した教育で個別最適化した製品・サービスを生み出さなければならない。その脱工業化社会を文部科学省は工業化社会のコードである、「規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」でやろうとしている。無理です。

 学校は就職予備校ではないと思っている教師には、経済・産業界が求める人材は育てられません。ここ20年の中央教育審議会の答申にある「社会」とは経済・産業界という言葉に置き代えれば、答申の真意が分かります。現在の学校制度はことごとく形骸化しました。

 経済・産業界は日本の学校教育が育てられない人材を海外に求めました。これからどんどん外国籍の子どもが学校に入ってくる。その多様性を日本の学校は受け止めることは出来ないでしょう。

 だから、現状の学校教育制度は破綻すること、そうなっていなければ日本が破綻することを確信しています。しかし、日本が破綻する前に為政者は学校制度を変えるでしょう。たとえ100万人弱の教師が反対しても、国鉄をJRにしたように。

 だから、頭も心も研究者だったらゆったりと構えればいいかもしれませんが、私には出来ません。私は教師ですから。頭は研究者ですが心は教師です。

 バブル崩壊してから学校教育を卒業し社会出たが非正規雇用になった人たちは五十代に突入しようとします。その人たちの中には独身で、生活保護での老後に突入する人たちが多いのです。目の前にいる子どもたちの半数はそういう未来に繋がっている。これは私の妄想ではなく、政府統計に基づいています。

 私は教育を現象とみていない、子どもたちという言葉を使うとき、リアルな一人一人の子どもを想定しています。ぽつんとしている子どもが『学び合い』で救われるとき涙を流して喜びます。しかし、同時に孤独の中にいる子どもを想像し涙します。

 日本の子どもの2割はちんぷんかんぷんな授業を週30時間聞かなければならないという拷問を12年間受けなければならないのです。

 余裕を失い、教育力が低下した職員室は、多くの教師の心を蝕み、退職に追い込みます。

 ということを知っている私は数十年レベル、ましてや百年レベルでゆったりと構えることは出来ません。だから、私は苛つき、怒り、「なんで、視野が数年レベルを超えず、面白い授業、分かりやすい授業レベルを超えられないんだ!」と吠えます。そして、「リアルな子どもたちは現在も不幸だし、今後、悲惨な未来に誘っているのは自分たちと自覚せよ!」と。
 ★ ★ ★
 西川先生は、言っています。
「数十年に現状の学校教育制度は破綻します。もし、そうなっていなければ日本が破綻します。」と。

 私もまた、5,6年前から「このままいけば、学校は崩壊する」と、このブログで書いてきました。
 「ハコモノは残っても収容所状態になる。そこで、子供たちへの教育ができなくなる」と言ってきました。

 私の場合は、各地の情報に基づいた実感で言っていたわけですが、西川先生はその根拠を明らかにされています。
 
 西川先生が学陽書房から出された『2030年 教師の仕事はこう変わる!』という本を読めば、その根拠もはっきりします。

 賛成するにしろ、反対するにしろ、こういう現実に置かれていることだけははっきりすることでしょう。

 実に暗い話ですが、ここから何ができるのか、私たちに突きつけられています。教師としての生き方が違ってくるのかもしれません。
  

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