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現場の教育力がここまで落ちた!

 「学び合い」の西川純先生が、フェイスブックに以下のようなことを書かれている。

 ★ ★ ★
 最近、他ゼミの学部卒業生が1年もたたずに教師を辞めたという話を聞きました。本当にビックリしました。能力的にも、性格的にも教師向きの人です。驚いて、その人の指導教員に聞いたら酷いのです。新任の彼にその学年の手のかかる子供を集めたクラスを担任させたそうです。現場の教育力はここまで地に落ちたかと情けなくなり、その学校の校長を思い浮かべ「恥を知れ!」と毒づきました。
 上越教育大学教職大学院には教員採用試験に合格したのにもかかわらず、名簿登載期間延長の制度を使って大学院に入学する人がかなりいます。私の研究室に3人います。そして、大学院1年の時に受験して合格して、名簿登載期間延長を利用して2年目を学ぶ人がいます。これって凄いですよね。働いていたら年収400万円はもらえます。2年間だったら800万円です。2年間の大学院の学費、生活費も加えたら1000万円の遺失利益があります。
…………

 ★ ★ ★
 新任の先生のクラスに、手のかかる子供を集めて担任をさせるという学校がある。その事例を西川先生は紹介している。
 その先生は、辞めている。
 ほんとに酷いことである。
 
 初任の先生は、どんなに元気で、能力がありそうに見えても、所詮初任者である。複数の問題のある子供たちへの対応がうまくできるはずはない。
 そんなことが分かっているのに、担任をさせる。
 そして、無残にも潰していく。
 
 このような事例は、珍しいことではない。
 学校は、ブラック企業と言われているが、まさにその通りのことをやっている。
 
 学校現場が、初任の先生を育てられなくなっていると聞いているが、現実には、このような事例は進んでいく。
 ★
 西川先生は、以下のようにも書かれている。 

  ★ ★ ★
 さて、私には心配なことがあります。
 新潟県小学校の倍率は1.2倍です。複数の都道府県の受験者を考慮すれば1倍を切っています。そして、新潟県には名簿登載期間の延長制度はないのです。1年後にどれだけ生き残れるか?新潟県の学校現場の教育力が問われます。
追伸 私が受験した頃の東京にはA採用、B採用、C採用がありました。A採用は確実に採用される人です。B採用はおそらく採用される人です。C採用はもしかしたら採用される人です。ちなみに私はB採用でした。その私が学力的には最底辺の学校の物理教師として採用されたのです。私が生き残れたのは、一にも、二にも、三にも、職場であり、先輩教師のおかげでした。それを思うと、学生さんが可哀想で仕方が無いです。
 ★ ★ ★
 新潟が、採用の倍率は1.2倍(私は、1.3倍と聞いていた)である。
 これは、日本で最低の倍率。
 多くの都道府県が、3倍を切り始めている。
 要するに、教師になろうとする人たちが、少なくなっているのである。

  もう1つ新潟で心配なのは、新潟の小学校で何が起こっているかである。
 前回にブログに書いたことだが、また書いておく。

文科省から「平成29年度 児童生徒の問題行動・不登校など生徒指導上の諸問題に関する調査結果について」が出された。
 都道府県別の発生件数を見る。
  小学校の場合である。
 ベスト5は、以下のようになる(1000人当たりの発生件数)。
   平成29年度
 1位 島根県  18.2
 2位 神奈川県 12.5
 3位 沖縄県  12.4
 4位 青森県  10.9
 5位 新潟県  10.0
 
 平成28年度
 1位 島根県  12.8
 2位 神奈川県  9.9
 3位 新潟県   9.2
 4位 岐阜県   8.3
  5位 沖縄県   7.1
 
 平成27年度
 1位 神奈川県  7.2
 2位 高知県   6.6
 3位 岐阜県   6.1
 4位 大阪府   6.0
 5位 島根県   4.9            

 政令指定都市では、ベスト3が次の通り。
 1位  横浜市  18.4
 2位  新潟市  18.0
 3位  相模原市 13.3
 横浜市、相模原市が神奈川県である。

 新潟で何かが起こっている、と思っていい。
 もちろん、新潟だけの問題ではないが、小学校で大きな地盤沈下が起こっている。
 それは何だろうか?


 

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コメント

新卒の方に、厳しい学級を持たせる。
きっと、その校内では、他の教員が持ちたくなかったのでしょう。
私も、40歳手前の異動で、噂通りの厳しい状況の学級を持たされ、体調を崩した経験があるので、その新卒教員の方がどれだけ苦しかったかが想像できてしまいます。夢を持って教職に就いたのに、こんな結果に…ほんとに辛く、また、心に深い傷が残っているのでは…と思うと、胸が痛いです。ベテランに近づく自分でさえ、想像以上にダメージを受けたのですから。
しんどい学級、学年、児童を避ける教員は周りにもたくさんいます。自分は異動し、苦しい時に「誰も持ちたくなくて…持つ人がいなくて」と言われました。さらには、その学級の様子やトラブルに対する指導への不満さえも言われました。サポートもほとんど…
。そして、あの人は期待外れだと。
結局、教員とは言っても、人間。自分のことばかり、苦しいところは上手く逃げながら上手く働いていく。楽なところばかりを上手にこなし、さらには、そこで、自分をよりよく見せたがる。評価される。そういう教員が大半です。校内人事を泣いて断る教員も今までに数回見てきています。それで、断れてしまうところがさらには怖いですが…。
情熱や信念を持ち続けながらも、教育現場はこんなもんだと半分あきらめ、上手く生きていかないといけないと感じるようになりました。でも、若い方には、夢ややりがいなどを伝えていかないといけないとも思います。心と体も大切にしながら頑張ることも。
それにしても、新卒教員を潰した校長、学校に怒りがおさまりません。

投稿: 力量無し教員 | 2018年12月16日 (日) 22時08分

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