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全員が80点以上でした!~算数の共同研究から~

  算数の共同研究を、13人の先生たちとやっている。
 初任者の先生がいて、支援級の先生もいる。

 今、その実践をされている。
 結果が、それぞれに報告されてくる。
 研究だから、うまくいく結果も、うまくいかない結果もある。
 ★
 うまくいった結果を報告したい。
 
 M先生の結果である。
 このM先生は、今年異動して、大変な学校へ行く。
 担任したのが、4年生。4クラスあり、その1クラスを担任する。昨年3年生の時、3クラスで学級崩壊あり。大変な学年。
 
  30人いる中で、特別支援の子供が13人。
 なんとも大変な状況である。

 このM先生は、「味噌汁・ご飯」授業研究会のメンバーの一員だったので、早速「味噌汁・ご飯」授業をする。
 これで何とかしようと身構えたというのである。
 ★
 このM先生からメールで、その後の結果が送られてくる。
 私と1学期に1単元だけ共同研究をして、その後自分で資料を作成されて研究を続けておられるのである。

  ★ ★ ★
 野中先生。ご無沙汰しています。Mです。
今日、小数のしくみと足し算、引き算の学習のテストを行いました。12時間、約3週間にわたるロング単元で骨が折れました。時数は、前の取り組みと違いちょうど12時間で終えました。プラスαの時間は、使っていません。
難易度もそこそこでした。
 ★ ★ ★
 
 教科書は教育出版。
 単元は、「11 小数のしくみとたし算、ひき算」。
 時数は、12時間。
 「味噌汁・ご飯」授業は、時数を増やしたりしない。きちんと決まっている時数で授業を行う。
 結果は、次のようになったという。
 
 ★ ★ ★
 なんと、全員が80点以上でした。教員人生で初めてのことです。算数本で書いた2年生のかけ算の取り組みでも、最低点は75点だったのでそれ以上の成果です。
観点別平均は、知・理94%、技能97%、考96%でした。
 ★ ★ ★
  クラスの平均は、90点をはるかに超えている。
 これはこれで目標の1つであるが、学級の実態によって低学力児が数多くいれば、なかなか90点を超えることはできない。
 
 問題は、低学力児がどうなったか、なのである。

 この共同研究の目標は、まず第1に、低学力児の10,20,30点を、60,70,80点に引き上げていくことなのである。それがどうなったのか?
 ★ ★ ★
  低学力児童の表面の成績は、
Eさん100点、S1さん100点、S2さん80点(クラス最低点)、Hさん85点、Mさん95点でした。
  ★ ★ ★
  この5人の低学力児は、1学期の頃は、以下の表面の点数を取っていたのである。それが2学期は、矢印のように変わっていく。
 Eさん→50点(式と計算)⇒100点
 S1さん→45点(大きな数)⇒100点
 S2さん→15点(式と計算)⇒80点
 Hさん→30点(概数を使った計算)⇒85点
 Mさん→40点(概数を使った計算)⇒95点
 
  どうであろうか。
  ★
 一体、何が行われたのか、ということになる。
  M先生は書かれている。
  ★ ★ ★
 私自身の復習テストと宿題プリントの作成スキル、精度が向上したこと、低学力児童の目標や願いを汲み取れたことが大きかったからだと思います。また、それぞれの低学力児童の家庭学習量が増えたことも大きいです。特に、S1さんは、お母さんが家で一緒になって特訓してくださるようになり(このご家庭は一昨年虐待の疑いで児相からマークされていました)、考え方も大分変わってきました。子供の学力の向上は、家庭の考えを変えるきっかけにもなってくれます。
「クラスに全員が80点以上だったよ。みんな頑張ったね」と伝えたら大盛り上がりでした。
  ★ ★ ★
 何をしたのか。
 書かれていることに従えば、次のようにまとめられる。
 ①復習テスト、宿題プリントの精度の向上
 ②低学力児の目標や願いをくみ取れたこと。
 ③低学力児の家庭学習量の増大
 ④保護者の考え方の変化

 この中の「復習テスト」と「宿題プリント」は、1単元の共同研究で私が作成し、その作成の仕方を伝授した結果で、M先生が自作しているものである。

 しかし、M先生は、これまで順風満帆できたわけではない。
 4年生の難教材である、「式と計算」「がい数を使った計算」では、大きくつまずいている。
 これを乗り越えての今回である。

 保護者の考え方が変化したのは、低学力児が、家庭で変わった姿を見せた結果であろう。
 保護者は、我が子が意欲を見せたら、当然変わってくるのである。
 それが、このテストの点数にあるというのは注目していい。
  ★
 このM先生のクラスのこの結果は、当然学年の先生たちに刺激を与える。
  ★ ★ ★
 今日、学年の先生たちが、なかなか算数の力が高まらないと嘆いていて、今私が取り組んでいること、成果がこのように上がったことを示したところ、この取り組みを試したいという意見になりました。
第2回目の共同研究は、少し学年に広げられそうです。
第2回目の共同研究なのですが、小数と整数のかけ算、わり算で行えたらと思っています。時期は1月中旬ぐらいからになると思います。
いかがでしょうか?よろしくお願いいたします。
 ★ ★ ★
 
 学校は、遠大な研究主題を設けて重点研究をしている。
 どんな研究成果をあげているのだろう?
 きっと研究紀要に、研究主任の作文で、その研究成果が書かれているはずである。
 先生たちに何が残るのか。
 子供たちはどのように向上したのか。
 
 私が13人の先生とやっている共同研究と比べていただきたい。
 ちゃんと子供たちを変えているではないか。
 この子供たちが、今までの自信の無さ、勉強嫌いから、「ぼくだって、わたしだって、やればできるんだな!」という自信をもち、これからの人生を意欲的に生きていくようになったら、どれほど教師冥利を感じることができるか。
 ★
 第2次の共同研究を呼びかけたい。
 ブログのコメント欄に申し込んでいただきたい。
 3学期の単元で、1単元だけの申し込みをしてほしい(コメント欄は非公開である)。
 1単元では、なかなか変化が表れにくいが、資料の作成の仕方を伝授したい。
 教科書は、東京書籍、教育出版、啓林館、学校図書でお願いしたい。

 ただ、条件がある。
 ①  明治図書の『「味噌汁・ご飯」授業 算数編』を読む  こと(これから読むということでもよい)。
 ② 実践結果を点数で報告してほしいこと(くわしくはメ  ールで連絡します)。
  ③ 問題解決学習の方法で教えないこと。これで教えると  低学力児を引き上げることはできないから。
  ④ すぐに、単元テストの問題と解答を送ってほしいこと (メールで住所などを教えます)。

  これだけである。
 先着5名様で締め切ります。12月いっぱいで資料は送れると思います。
 

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