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つれづれなるままに~いじめの低年齢化~

  ●最後に受け持った生徒のI さんから大学院への合格通知が来た。
 東京大学の大学院だ。「おっ~~~」。
 
 しかも、びっくりしたのは、漫画で4枚にも渡る合格報告である。
 その漫画は、まさにプロ。
 もうすぐにでも、漫画家デビューできるというものである。大変な才能。
 
 研究者になるということだが、この漫画を活かす道を選んだ方がいいと、感動しながらこの漫画を読む。

●『新任教師1年目の教科書』(学陽書房)の校正原稿が来る。
 やっと仕上がった原稿である。
 来年の2月に出版予定。
 初任者指導の集大成とも言える本になる。

 現役の頃から長く初任者コーディネーターをしてきた。
 退職して、3年間初任者指導をする。
 そして、今でも多くの教育委員会と連携して、初任者指導の仕事をやっている。

 これらの経験から学んだことをすべてこの本に注ぎ込んだことになる。ふぅ~~。

●文科省が、平成29年度の問題行動発生についての結果を報告している。前のブログで書いたとおりである。
 いじめについてのことをここで書いておきたい。
 
 認知されたいじめが、41万4378件。
 過去最多ということ。
 
 文科省は、「初期段階でいじめを見つけられている」と前向きに評価している。
 報告件数が多いというのは、取り組みの成果だというわけである。
 このことで、報告の様変わりが起こっている。
 
 以前は、「いじめが多い」ことは恥ずべきことだという認識が一般的であった。
 だから、報告はできるだけ少なくするというのが、教育委員会や学校現場の実状であった。

 ところが、文科省の評価が変わったことで、どんどん報告するように様変わりした。
 「どんどん」というのは、誤解が生じるが、実際はそうだと指導主事に聞いたことがある。
 
 いじめだとは思われないことも、子供が「いじめられた」と言えば、1つのいじめだとカウントするのだ、と。
 ★
 いじめのとらえ方も大きく変わっている。
 被害者が、「いじめられた」と言えば、いじめだと認めることになっている。
 これらの状況で、いじめが多くなっている。

 では、いじめは減っているのかと言えば、それはありえない。自殺に結びつくいじめが多発していることを考えれば、深刻な課題である。

 これほど「いじめ」はダメだとキャンペーンが張られてきたのに、減らない。
 子供たちは、いじめはダメだと分かりながら、それでも自分のストレス解消やささやかな満足感を充たすために、いじめを行う。
 
 人をいじめて、自分がささやかに満足する。 
 人間として最低な感覚に陥っていることを感じない。

 これは何の敗北であろうか。
 親の子育ての敗北であろうか。
 教育の敗北であろうか。
 それとも、大きく日本社会全体の敗北であろうか。
 ★
 今回の文科省の結果報告を見ながら、はっきりしてきたのは、いじめの低年齢化である。

 2010年のグラフによれば、学年別認知件数は、次のようになっている。

 1位 中学1年 16370件
 2位 中学2年 11834件
 3位 小5年   7585件
 4位 小6年   7549件
 5位 小4年   7102件

 それが、2017年になれば、次のようになる。

 1位 小2年  62546件
 2位 小3年  59681件
 3位 小1年  56834件
 4位 小4年  54944件
 5位 小5年  47095件

 この7年間で、これもまた様変わりしている。
 数の増加にもびっくりするが、その学年の順位にもびっくりする。
 
 前回のブログで、「小学校で何かが起こっている」と書いたが、その事実を裏付けている資料である。

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