« 甲子園白山高校の快挙から算数教育を考える! | トップページ | つれづれなるままに~鳥取大山に行った~ »

日常授業の改善ということ

 「日常授業」の改善ということ
                                       
1 ぶっつけ本番授業をしている 
 小学校の担任は、毎日5,6時間の授業をしている。
 ちゃんと教材研究ができているかと言えば、それはない。
 

 ほとんどの先生たちが、毎日「ぶっつけ本番授業」をしている。何の準備をしないままに、そのまま教室へ行き、赤刷りの指導書を斜め読みしながら、何とか1時間を終えていく。
 

 「ちゃんと教材研究をしなさい」と言葉かけできない。
 そんな余裕の時間なんてない。
 

 本来、学校は、授業で成り立っているところ。1時間目から6時間目の授業で、一日の日課表は組まれている。
 だから、そこに学校は、エネルギーの大半を注ぎ込まなければならない。しかし、そうなっていない。
 

 多くの教師たちは、その授業の準備を一番粗末にしている。
させられているというのが、正確な言い方だ。
 

 きちんと教材研究をしようと思っても、できない。それだけの時間的余裕がない。だから、テキトウになる。
 それでもがんばっている先生たちは、自分の睡眠を削って行っているはずである。
 

 「べき論」が主張される。
「もっと教材研究をすべきだ」「もっと楽しい授業にすべきだ」……
 しかし、こんな「べき論」は、ほとんど破産している。
 

 実際に、ほとんどの先生がやっていることは、これとは隔絶したことなのである。
 
2 「日常授業」の授業法を変える
 

 問題点を指摘ばかりしていても始まらない。
 現実がそうなのである。この現実はすぐに変わらない。
 

 だから、この現実を踏まえてこちら側の発想を変えなければならない。
 どうするのか。
┌───────────────┐                 
│ 日常授業の授業法を変えること   │                
└───────────────┘                 
  私は、こういう結論にたどり着いた。
 

 多くの先生たちは、「日常授業」を乗り切る授業法を持っていない。
 ほとんどが指導書頼り。
 

 研究授業の場合だけが、特別に特別の教材研究を試みる。
 ネット検索がほとんど。
 

 お客様用の「ごちそう授業」。
 その授業が終われば、もう1年間が終わる。
 

 明日から、いつもの授業に戻っていく。
 ほとんど何も変わらない。
 

 子供たちの学力向上もない。
 授業力の向上もない。
 

 だって、1000時間以上の時間を赤刷りの指導書頼りで、スカスカの授業を続けているのだから。
 
3  「日常授業」を乗り切る3条件
 

 さて、どのように「日常授業」を変えていくか。
 このためには、いかに子供たちにエネルギーを使わせて、授業に集中させていくかを考えればいい。
 

 子供たちは、決して教師に、毎日楽しく、おもしろい授業をしてくれと願っているわけではない。
 子供を見くびってはいけない。
 

 ただ、無意識的に願っていることはある。
┌────────────────────┐       
│ 聞いているだけの時間を少なくしてほしい    │      
└────────────────────┘       
 彼らは、ただ聞いているだけでなく、体を動かして作業などの活動をさせてほしいと、願っている。無意識ではあるが……。
 

 集中する時間を作るためには、どうするか。
 そのための条件を考えればいい。
 

 それを提案したい。
 「日常授業を乗り切る3条件」になる。
┌──────────────┐                   
│ ①全員参加                      │                   
│ ②スピード・テンポ              │                   
│ ③小刻みに                             │                   
└──────────────┘                   
 

 ①全員参加のためには、挙手発言型の授業を止めなくてはならない。いつもよく手を挙げる4,5人を中心に展開する授業を止めなくてはならない。
 また、数多く挙手させようとする授業も止めなくてはならない(挙手発言を止めるということではない)。
 

 そんなことに力を使わないで、どんどん指名をして全員を参加させる授業に切り替えていく。
 

 ②のスピード・テンポは、必須の条件。
 子供たちはすでに毎日のゲームで、もう無意識的にスピード感が体に染みついている。だから、「ゆっくり、丁寧」な授業は、もう彼らの感覚に合わなくなっている。
 

 ③小刻みに というのは、「小刻み活動法」として提起していることになる。
 指導言(発問、指示、説明)のあとに、すぐに「活動」を小刻みに組み入れていく授業法。
 

 指導の内容を細分化する。子供たちが聞く時間をできるだけ少なくし、ちょこちょこと活動を入れる。
 

 活動とは、書く、発表する、ペアで相談する、グループで話し合うなどになる。

4 「味噌汁・ご飯」授業の算数授業
 

 ちょうどこの時期に、神奈川県厚木市のM小学校から頼まれて算数の授業を行った。「味噌汁・ご飯」授業の算数の授業をしてほしいということ。
 

 この授業を「日常授業を乗り切る3条件」で組み立て、授業を行った。5年生の授業。
 結果的には、予定通りには行かなかった。
 

 しかし、私がどんな授業をしようとしたのかを授業記録として提起することは意義があることだと考えて、授業を再現してみたい。

   ★

 もしこの再現授業がほしいという方がおられたら、コメント欄で申し込んでほしい。

 メールの添付(PDF)で送ります。コメント欄は公開にしませんので、遠慮なく申し込んでほしい。

|
|

« 甲子園白山高校の快挙から算数教育を考える! | トップページ | つれづれなるままに~鳥取大山に行った~ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/520860/67170396

この記事へのトラックバック一覧です: 日常授業の改善ということ:

« 甲子園白山高校の快挙から算数教育を考える! | トップページ | つれづれなるままに~鳥取大山に行った~ »