つれづれなるままに~しゃべるロボットみたい~
●胃カメラを行った。
一日検診で、萎縮性胃炎と診断され、胃カメラでくわしく調べた方がいいと勧められたのでやってみた。
初めてなのである。
麻酔をかければ簡単に終わると言われて、それを選んだ。
点滴をし、のどに2回辛いものを振りかけた。
それ以降、まったく意識がない。
気づいたら、休養の椅子に座らさせられていて、時間は1時間ぐらい経過していた。
「えっ~~~、何だ!」と。
それで終わった。
ちょっとふらふらするが、それもすぐに回復する。
今日一日は、乗り物を運転したりすることを絶対にしないこと。
そんな注意を受ける。
胃カメラを飲んだという意識がまったくない検査であった。
この夏、整形外科、歯医者などにしばしば通う。
老化現象で、さまざまなところがおかしくなる。
●算数の共同研究の資料づくりをしている。
せっせと毎日この作業に当たっている。
16人の先生たちと共同研究をしている。
送られてくるテストを分析し、教科書の教材を分析し、そして復習テストと宿題を作成するという地道な作業。
教科書は、T社、K社、K社の3つ。
「それぞれこんなに違うのだ!」と分かってくる。
T社は、練習問題が豊富。
K社は、文章問題が少ない。
…… など。
★
テスト分析しながら、その問題が教科書のどこで教えられているか、どこで問題として取り上げられているかを調べる。
特に、子供が間違いやすい「数学的な考え方」の問題などはマークする。
確かに、教科書のどこか(まとめの問題など)で取り上げてはいる。しかし、1問だけ。
その1問だけ問題を解いて、果たしてできるようになるのだろうかと疑問が出る。
低学力児や中位の子供は、きっと分からないままで終えた可能性がある。あるいは、その1問で分かっていても、テストの問題を解けるかどうかは分からない。
その結果、テストではできないままに悪い点数を取ってしまうということになる。
問題がここにある。
そういうことが分かってくる。
学習塾に行っている子供たちができるのは、これらの問題を数多く練習しているから。
子供たちにはあまりにも練習問題が少なすぎる。
ここ。ここが、問題なのである。
●仕事の「2:6:2の法則」というのがあるそうだ。
テレビでやっていた。
いい加減に聞いていたので、確かではない。
最初の「2」割は、きちんとがんばってやる仕事。
「6」割は、それなりにテキトウにする仕事。
最後の「2」割は、やらない仕事。
うなづける。
もはや、すべてをちゃんとやろうなんて考えてはいけない。
そんなことをしたら、オーバーワークになってしまうことは当たり前。
私が現場でやっていた時も、ほとんどこのような仕事をやっていた。
私の仕事術も、この通りだった。
だから、5時頃には帰ることができた。
★
経済学者の野口悠紀雄さんは、その本『「超」集中法』(講談社現代新書)で、次のように書かれている。
★ ★ ★
本書で述べるのは、「さまざまなことに『コア』と呼びうるものがあり、努力をそこに集中すべきだ」ということです。
「コア」とは、「核」という意味です。コア機能、コア商品、コアメンバーなどというように使われます。
全体の中でコアが占める比率は量的には2割程度であることが多く、他方で、「コア」によって全体の成果や価値の8割程度が生み出される場合が多いのです。このことは、「2:8法則」と呼ばれます。
したがって、努力をコアに集中させれば、仕事の効率は飛躍的に高まります。これを意識するかどうかで、結果に大きな違いが生じるのです。
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結局、仕事の「2:6:2の法則」は、野口さんの「2:8法則」と同じことになる。
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今、多くの先生たちを襲っている感覚は、仕事への「手応え」のなさ である。
ただ、教室へ行き、ただ授業をして、そして子供たちと「さよなら」をする。今日一日の満足感はない。ただ、目の前の蠅をはらっているだけだから。
関係がない人が見たら、「しゃべるロボット」みたい(失礼!)に見えるのではないだろうか。
仕事もまんべんなくやる。
確かなのは、絶対に仕事の「2:6:2の法則」や「2:8の法則」を持っていないこと。
仕事でコアになる「2」割を持っていなければ、絶対に「手応え」のある「日常」を送ることはできない。
繰り返すが、今、多くの先生たちは、自分で大切にする「2」割の仕事を持っていないこと、そして目の前の仕事をまんべんなくこなしていくことで、「手応え」のなさに陥っているのである。
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