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2018年8月

つれづれなるままに~しゃべるロボットみたい~

●胃カメラを行った。
 一日検診で、萎縮性胃炎と診断され、胃カメラでくわしく調べた方がいいと勧められたのでやってみた。
 初めてなのである。
 
 麻酔をかければ簡単に終わると言われて、それを選んだ。
 点滴をし、のどに2回辛いものを振りかけた。
 

 それ以降、まったく意識がない。
 気づいたら、休養の椅子に座らさせられていて、時間は1時間ぐらい経過していた。
「えっ~~~、何だ!」と。

 それで終わった。
 ちょっとふらふらするが、それもすぐに回復する。
 

 今日一日は、乗り物を運転したりすることを絶対にしないこと。
 そんな注意を受ける。
 胃カメラを飲んだという意識がまったくない検査であった。
 
 この夏、整形外科、歯医者などにしばしば通う。
 老化現象で、さまざまなところがおかしくなる。
 
●算数の共同研究の資料づくりをしている。
 せっせと毎日この作業に当たっている。
 16人の先生たちと共同研究をしている。

 送られてくるテストを分析し、教科書の教材を分析し、そして復習テストと宿題を作成するという地道な作業。
 
 教科書は、T社、K社、K社の3つ。
  「それぞれこんなに違うのだ!」と分かってくる。
 

 T社は、練習問題が豊富。
 K社は、文章問題が少ない。
 ……  など。
  ★
 テスト分析しながら、その問題が教科書のどこで教えられているか、どこで問題として取り上げられているかを調べる。
特に、子供が間違いやすい「数学的な考え方」の問題などはマークする。
 

 確かに、教科書のどこか(まとめの問題など)で取り上げてはいる。しかし、1問だけ。
 
 その1問だけ問題を解いて、果たしてできるようになるのだろうかと疑問が出る。
 
 低学力児や中位の子供は、きっと分からないままで終えた可能性がある。あるいは、その1問で分かっていても、テストの問題を解けるかどうかは分からない。
 
 その結果、テストではできないままに悪い点数を取ってしまうということになる。
 問題がここにある。
 そういうことが分かってくる。

 学習塾に行っている子供たちができるのは、これらの問題を数多く練習しているから。

 子供たちにはあまりにも練習問題が少なすぎる。
 ここ。ここが、問題なのである。
 
●仕事の「2:6:2の法則」というのがあるそうだ。
 テレビでやっていた。
 
 いい加減に聞いていたので、確かではない。
 最初の「2」割は、きちんとがんばってやる仕事。
 

 「6」割は、それなりにテキトウにする仕事。
 最後の「2」割は、やらない仕事。
 
 うなづける。
 
 もはや、すべてをちゃんとやろうなんて考えてはいけない。
 そんなことをしたら、オーバーワークになってしまうことは当たり前。
 
 私が現場でやっていた時も、ほとんどこのような仕事をやっていた。
 私の仕事術も、この通りだった。
 だから、5時頃には帰ることができた。
 ★
 経済学者の野口悠紀雄さんは、その本『「超」集中法』(講談社現代新書)で、次のように書かれている。
 ★ ★ ★
 本書で述べるのは、「さまざまなことに『コア』と呼びうるものがあり、努力をそこに集中すべきだ」ということです。
 「コア」とは、「核」という意味です。コア機能、コア商品、コアメンバーなどというように使われます。
 全体の中でコアが占める比率は量的には2割程度であることが多く、他方で、「コア」によって全体の成果や価値の8割程度が生み出される場合が多いのです。このことは、「2:8法則」と呼ばれます。
 したがって、努力をコアに集中させれば、仕事の効率は飛躍的に高まります。これを意識するかどうかで、結果に大きな違いが生じるのです。
 ★ ★ ★
 結局、仕事の「2:6:2の法則」は、野口さんの「2:8法則」と同じことになる。
  ★
 今、多くの先生たちを襲っている感覚は、仕事への「手応え」のなさ である。
 
 ただ、教室へ行き、ただ授業をして、そして子供たちと「さよなら」をする。今日一日の満足感はない。ただ、目の前の蠅をはらっているだけだから。
 
 関係がない人が見たら、「しゃべるロボット」みたい(失礼!)に見えるのではないだろうか。

 仕事もまんべんなくやる。
 確かなのは、絶対に仕事の「2:6:2の法則」や「2:8の法則」を持っていないこと。

 仕事でコアになる「2」割を持っていなければ、絶対に「手応え」のある「日常」を送ることはできない。

 繰り返すが、今、多くの先生たちは、自分で大切にする「2」割の仕事を持っていないこと、そして目の前の仕事をまんべんなくこなしていくことで、「手応え」のなさに陥っているのである。
 

 
 

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学力テストを教員ボーナスに反映~呆れかえる大阪市の対応~

 次のような報道が、教育界に大きな波紋を広げている。

学力調査結果を教員ボーナスに反映」最下位に大阪市長
 吉村市長は2日の記者会見で、政令指定都市20市の中で平均正答率が2年連続で最下位だったことに「非常に危機感を感じている」と指摘。正答率の数値目標を設け、達成できたかどうかを校長や教員の評価に反映させる方針を示した。「結果に対して責任を負う制度に変える」「予算権をフルに使って意識改革をしたい」などと発言した。
 ★
 大阪市の学力テストの結果が悪いことは、周知の事実である。
 しかし、50年ぐらい前にやっていた学力テストでは、大阪は、上位にいて、「大阪に学べ」という時代もあったのである。
 
 50年経って、学力テストの学力は、急降下している。
 なぜか。
 
 それは、はっきりしている。
 「家庭力」が落ちたのである。
 つまり、子供の学力に大きく影響する家庭の経済力や家庭環境が大きく落ち込んでいったのである。
 生活保護家庭は、大阪が日本で、第1位である。
 
 そのことを統計学者の舞田敏彦さんは、ブログに明らかにされている。
  
http://tmaita77.blogspot.com/2018/08/blog-post_13.html

 舞田さんの結論は以下のこと。

 「これをもって言いたいのは,子どもの学力は社会的規定を被る,学テの結果の全てを「教師力」に還元するのは筋違いだ,ということです。8月6日の記事で述べたことを繰り返しますが,行政が為すべきは,不利な条件の地域・学校への支援を強化することです。首長がこういう立場をとっており,一定の成功を収めているのが,東京都の足立区です。」 


  こういうことは、学力を考えていく上では当然のことなのである。
 この当然のことを、大阪市長は、理解していないということになる。呆れかえる。
 

  企業ではすでに潰れている成果主義を導入して、アメとムチで教員を追い込んでいくやり方が、学校教育に通用しないことは、当たり前のことではないか。

 

  また、この大阪市は、全国学力テストの成績を上げるために、独自の学力テストを作成し、小学3年以上(?)に実施している。昨年から始めたのだろうか?
 この学力テストは、3学期に行われる。
 だから、その担任の1年間の授業力の結果を測ろうとするもの。

 その成績は、その担任が異動してもついて回るものだと、ある校長先生からお聞きした。
 これも、ひどいものである。

 子供の学力は、その学校の実態(子供が抱えている家庭環境など)によって大きく左右されてくるという(舞田敏彦さんのブログではっきりしている)ことを無視している。
 子供の学力は、教師の授業力が、全てであるという大阪市の規定の仕方は、常識を超えてひどいものである。

 大阪市への採用を希望する学生が減っている。現役の先生たちも、他都市へ職を移していると聞いている。
 
 当然だ。
 学力向上の全てを教師の授業力に集約してしまう、大阪市のトンチンカンな対応がこういう結果を招いている。
  さらに、この現象は続いていくはずである。
 
 学校教育の崩壊現象は、真っ先に大阪市から始まっている。 


 文科省は、学力テストがこういうことに利用されることに強く警告を発し、撤回されなければ、毎年やる学力テストを止めて、3年か5年に1回をやるか、あるいは全員ではなくて、抽出性にすればいい。
 大阪市は、学力テストの趣旨を逸脱しているのであるから、これは当たり前の措置。

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つれづれなるままに~郷里佐賀へ帰る~

●朝日新聞での「折々のことば」(鷲田清一)から。
 ★ ★ ★
 現代人が失いかけているのは「話し合い」などではなくて、むしろ「黙りあい」だ
 ★
 やたらコミュニケーションの必要が説かれて時代だが、「黙り通した」ことのない人に「語りつくせる」はずがないと、歌人・演劇家は言う。人は話し相手を見つけることが幸福への糸口だと勘違いしていると。言葉を呑み込んだ相手の思いにあれこれと想像を巡らすより先にもう「返信」している、そんなネットの世界が出現するはるか前の発言である。
 ★ ★ ★

●12日から郷里佐賀へ帰る。
 横浜も暑い日が続いていたが、佐賀の暑さは半端ではない。体温を超えて、37,8℃になる。

 12日は、施設に入っている母のところへ行く。
 もうすぐ97歳になる。
 
 昨年までは、私のことを分かっていたのだが、今年はほとんど分からないようになっていた。認知症が進んでいる。
 でも、施設の職員の人たちに恵まれて、元気で過ごしていることが分かり、安心する。

 夜は、妹や甥と一緒に会食。
 ★
 13日は、午前中に墓参り。暑い、暑い。

 夜は、妹宅で、親戚、兄弟が集まっての会食。
 姪に双子が生まれていて、その子たちを中心に盛り上がる。
 ★
 14日は、家内の実家へ移動。
 嬉野市の塩田町。
 今年は、ここも暑い。
 
 いつもは、山風が入って涼しいのだが、今年は違う。
 夜寝るときにも、その暑さが大変。

  だが、15日に台風が九州を直撃し、雨が降って一気に空気を冷やしてくれる。
 直撃した台風は、風がなく、雨だけ。
 恵みの雨になる。
 
 だから、山風が入り、いつもの快適さが戻る。
 自然の風のありがたさが身にしみる。
 ★
 16日の午前中に福岡空港へ行く。帰省客でいっぱい。
 午後、羽田へ戻ってくると、気温が34℃だという。
 それでもさわやかな感じで、そのくらいの気温には体が動じないようになっている。

 17日は、気温は30℃になっていない。
 このさわやかさは、なんともいえない快感。
 このまま秋になってくれないかと願うばかりである。

 

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中村健一先生の『ジャンケンもう一工夫』(黎明書房)

  中村健一先生が、またまた新しいゲーム本を出した。
 『ジャンケンもう一工夫』(黎明書房)。
 今回は、ジャンケンゲームに絞り込んでの自信作と、本人も言っているほどである。
 ★
 健一先生のゲーム本で大きく評判になった本がある。
 『73のネタ大放出』(黎明書房)。
 
 学期始めに、このネタで子供たちを笑いの渦に巻き込んだ本。
 私は、初任者指導の講座では、必ずこの本を薦めた。
 
 笑いを作り出すのが苦手な女性の先生たちには、「このゲームをやればいいのです!」と薦めた。
 笑いのあるクラスは、崩壊をすることがないのであるから。
 
 この本は、1万部をはるかに超えていったと聞いた。
 ★
 今回の本も、きっと期待に応えてくれるはずである。

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つれづれなるままに~第1次の共同研究は締め切りです~

●7月31日、東京の練馬へ行く。
 練馬は、東京でも格別に暑いところ。
 ふうふう言いながら、会場へ急ぐ。

 ここの教育委員会の夏の講座を引き受けている。
 3年目になる。
 厳しいのは、「学級づくり」講座で3時間のノルマがあること。
 
 今回も30名ほどの受講者。
 初任者が10名ほどいて、うってつけの講座になる。
 
 多分、初任者にとって、9月から何をやらなければいけないかがはっきり分かったことであろう。
 
 7月までの学級経営の反省をしてもらう。
 10項目での採点。
 

  1人の初任者に何点だったか聞くと、65点。もう1人の初任者に聞くと、35点。
 合格基準が70点以上なので、65点はまあまあ。
 35点は、2学期からがんばらなければならない。
 ★
 7月までの「学級づくり」で大切なことは、2つ。
 

  1つは、子供たちが自分たちで学級を動かしていけるように仕組みを作り上げているかどうか。
 2つは、学級にきちんとしたルールが息づいているかどうか。
 
 この2つがきちんとできていないから、クラスが荒れていくのである。
 うまく行っていない学級は、この2つを、2学期から新たにどのように作り直すかを提起する。

 ●ブログに日本全国から相談のコメントが入る。
 公開はしない。
 数日前にも、1人の初任者から相談が入る。
 現在のクラスの問題が、3枚にも綴られている。

 2年生の担任。
 ほとんどの問題が、2つに絞られる。
 

  1つは、子供たちの「関係づくり」がうまくないこと。
 2つ目は、「学級づくり」をきちんとしていないこと。

 メールで何度もやりとりをしながら、問題点を絞っていく。

 この先生の、これからの教師人生がかかる。

●算数の共同研究者は、結局16名ということになった。
 これ以上は、むずかしい。
 いずれ第2次の共同研究者を求めるので、そこに応募してほしい。

●とにかく暑い。
 夜中に暑くて目を覚ます。
 一日中クーラーが必要である。

 この暑さは、30年、40年前の九州の佐賀の暑さ。
 その暑さが、関東にやってきているということになる。

 その頃の横浜は、扇風機で十分だったのである。
 きっと生活の何かを変えなくてはならない、ということなのだろう

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