共同研究を始めました!(1)~初任の先生がこんな結果を出しました~
算数「味噌汁・ご飯」授業の共同研究をしている。
「味噌汁・ご飯」授業研究会として、昨年算数本を出版した。
これを具体的にどのように実践していけばいいのか、それを共同研究として進めている。
第1次の「味噌汁・ご飯」授業研究会は解散したので、「味噌汁・ご飯」授業研究会とは別に個人的なことで進めている。
共同研究をしている方は、初任の先生(3年)、2年目の先生(5年)、臨採の先生(1年)、中堅の先生(4年)の4人。
この共同研究の目標は、2つ。
(1)クラスの低学力児を引き上げていくこと。
10,20,30点を取っている子供を、60,70,80点に引き上げていく。
(2)クラスの平均点を90点以上にすること。
(50点満点では、それぞれの領域で、45点以上)
しかし、これはクラスの実態によってかなり違ってくる場合があるので、無理をしないこと。
具体的にどんなことを行うかというと、以下の2つ。
①野中が2単元の復習テスト(授業の最初の5分間に行う)、宿題を作成。
②担任は、復習テストや宿題を子供にやらせながら、「味噌汁・ご飯」授業を行う。
これだけである。
★
まず、初任の先生のクラスから結果が出てきている。
新しい計算 わり算 (東京書籍) 3年
技能 49/50 数学的考え方 48/50 知識・理解 49/50
初任の先生は、私へのメールで次のように書かれていた。
「 野中先生、こんにちは。
先週割り算が終わりテストをしました。学級の3観点の合計の得点率は97%でした。掛け算が苦手だった子も今回は得点が8割を超えました。また、大きく点数がアップした子も何人もいました。すごい成果に驚いています。本当にありがとうございます。」
最低点のBさんは、以下のようになる。
技能 40/50 数学的考え方 30/50
知識・理解 50/50
★
この結果を受けて、私は正直びっくりした。
3観点を100点に換算していえば、97点になる。
最低の子供が、表は70点 裏は満点の50点である。
予期している結果をはるかに上回っている。
所詮、初任の先生なのである。
うまい授業など期待できない。
でも、そのクラスで、こんな結果を生みだしている。
がんばって、「日常授業」として1時間1時間をきちんとこなさなければ、こういう結果は出てくることはない。
みごとに、私の作成したものと、初任の先生の授業がマッチして、この結果を生みだしていると言えるだろう。
★
2単元目の結果は、以下の通り。
計算の仕方の工夫(筆算)
技能 48/50 数学的な考え方 45/50
暗算
技能 48/50
最低点のBさんは、以下のようになる。
技能 45/50 数学的考え方 35/50
暗算
技能 40/50
1単元目とは、少し点数は落ちている。
数学的な考え方が、45/50になっている。
これには、落ちるだけのわけがある。
予想通りということになる。
しかし、目標とした2つは、完全に達成されている。
みごとと言ってよい。
どうしてこんなことができるのか?(つづく)
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