つれづれなるままに~尻から俳句~
●NHKのアサイチの番組に、俳句の夏井いつきさんが出演されていた。
俳句の指南をされたのだが、「うっ~~、うまい!」という内容。感心してしまった。
テーマは、「尻から俳句」。
①まず、お尻の5音から考える。
これは季語じゃないものにする。
司会者の華丸さんは、「ボールペン」を選ぶ。
②次に、お尻の5音を描写する7音を考える。
華丸さんは、「半分青い」と。
③そして、最初の5音は、気分に合わせて季語を選ぶ。
華丸さんは、「青嵐」。
今頃の季節ならば、このような例になると…。
風薫る 梅雨曇 青嵐 夏の星 など
下5と中7には、季語は入れない方がいい、とも。
★
子供たちに俳句を作らせようとすれば、このままずばり指導していけばいい。
さすがにブレバトで活躍している夏井さんの指摘は、きわめて具体的ですぐれたものである。
●公立小学校教員採用試験の競争率である。
統計学の舞田敏彦さんがブログに明らかにされている。
http://tmaita77.blogspot.com/2018/06/blog-post_25.html
今どうなっているかがはっきりする。
★
2000年度と2017年度が比較されている。
①受験者数は、どうなっているのか。
2000年度………4,6156
2017年度………5,2161
受験者数が、多くなっている。ただし、都市部に集中していて、27都道府県は、マイナスである。
②採用者は、どうなっているのか。
2000年度………3,683
2017年度………15,019
これも多くなっている。
初任者が増えていることがはっきり分かる。
どこが多いのか。ほとんどが大都市圏である。
増えているベスト5
東京……1,631
神奈川…1,051
大阪府…1,014
愛知…… 991
福岡…… 810
③競争率は、どうなっているのか。
2000年度……12,5
2017年度…… 3,5
高いベスト5
鹿児島…8,9
沖縄……5,6
群馬……5,2
奈良……5,0
兵庫……4,9
低いベスト3
広島、高知、富山…2,3
和歌山…2,4
山口、愛媛、茨城…2,5
軒並みに競争率が減っている。
たとえば、和歌山は、2000年度には、54,2だったのが、2017年度には、2,4に激減している。
これは大変なこと。
★
舞田さんは、次のように結んでおられる。
「日本は、優秀な若者を教員に引き寄せるのに成功しています。労働条件や待遇がよくないにもかかわらず、です。高度な人材を安く使える、個々の教員の熱意ややりがい感情に寄りかかっているわけですが、こういう虫のいいやり方も、綻びを見せ始めてきました。」と。
これから3,4年で、地方でも世代交代が起こって、初任者がどっと入ってくる。
教員離れが加速するのかどうか、それが大きくこれからの学校教育を変えていく。
●今、けん玉に凝っている。
と言っても、たいしたことがない。
やっと大皿、小皿が10回に8回ぐらいできるようになり、「もしかめ」が何とか少しぐらいできるようになったぐらい。
認知症の予防にはもってこい、と(笑)。
でも、これを本格的にやろうとしたらとんでもないレベルがあるということ。
どこまでできるようになるかと、…。
やりながら分かったことは、このけん玉の技術は、ただやみくもに場数を経るということではないということ。
いかに技術を細分化して、その細分化した技術の繰り返し練習であること。
そのことが分かる。
技術を身に付ける方法は、いかなることも共通なのだ。
★
ここでふっと思い出したことがある。技術の細分化ということについてである。
水泳指導。
クロール指導を、佐賀で長いこと体育の指導主事をされていた義兄のTさんに教えてもらったことがある。
①まず、腕かきの仕方を教え、陸上練習をさせる。
②次に、水の中で歩きながら腕かきの練習をさせる。
それから腕かきだけでプールの横ぐらいを泳がせる。
③陸上練習で、腕をかきながら息づきの仕方を教え、練習させる。
④水の中で歩きながら腕をかきながら、息つぎの練習をさせる。
⑤ビート板を使い、1回息つぎをしたら、立つ。それを
繰り返す。
⑥2回、3回と延ばしていく。
⑦今度は、ビート板を半分に切ったもので(廃棄する古いビート板をノコで切っておく)同じように行う。
⑧次に、1/4に切ったビート板で同じように行う。
⑨最後に、何も使わないで練習させる。
まさに、指導の細分化である。
あるとき、採用試験を受ける講師の先生が、25mのクロールができないことが分かった。
急ぎ、私が、1時間ぐらいだっか、その先生の指導をした。
できることを確認して、その細分化で指導したのである。
みごと、採用試験の実地試験では25m泳ぐことができたということ。採用も合格になった。そんなこともあったのである。
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