『初任指導報告記』の感想をいただいた!
『初任指導訪問記』は、多くの申し込みがあった。
早速、感想も送ってもらう。
大阪のM先生から以下のような感想をもらう。
★ ★ ★
<1>
6月のこの時期。
自分自身を振り返るのにおおいに勉強になりました。
例えばP.10
――――――――――
教科書を使って堂々と授業することです
――――――――――
「ふだんを変える、それが一番人生を変える」
という言葉がありますが、
我々にとっての、ふだん(日常)は、
教科書を使ってしっかり教えるということです。
P.4
――――――――――
何事も、謙虚に学ぶ
――――――――――
教科書を読むと、本当に学びが多いです。
僕たち中堅も謙虚に学ばなければいけません。
<2>
P.12
――――――――――
下校時刻を守っているか。
――――――――――
この言葉に多くのことが集約されています。
授業が時間内に終わっている。
提出物のチェックができている。
配付物が配り終わっている。
準備、片付けなどのスピードが速くなっている。
当番のシステムが機能している・・・・
サラッと書かれた一行ですが、
ここから逆算して日常を組み立てる。
その日常を組み立てるための、
学級づくり、必須のアイテムなのだと思いました。
本当に貴重な資料をありがとうございました。
今後とも御指導よろしくお願いいたします。
★ ★ ★
E先生からは以下のような感想をもらう。
★ ★ ★
ファイルをお送り戴きありがとうございます。
読ませていただきました。
一般企業で新入社員がいきなり、一つの事業所を任される、
支店長になるようなことは普通ありません。
小島先生のようにサポートをしてくださるかたが付いている教員は幸せだと思います。
こうした「経験」が学校の文化の中にきちんと組み込まれて
行かなければならいと思っています。
学年を組んだベテランの自己中心的な能力の発露がとなり
の初任者に悲劇をもたらす悪い例を何回も見てきたので、
初任者を担当した指導教員(例えば学年主任)は自分の能
力を抑えてでも、初任者にあわせなければならないと思っ
ています。
ありがとうございました。
★ ★ ★
高校の先生からも、こんな感想をもらう。
★ ★ ★
初任指導訪問記をどうもありがとうございました。
早速一読しました。
やはり、小学校というのは担任の先生がずっとクラスと一緒にいるのが大きな特徴であるなあと感じました。
そして、ある保護者が言っていた「(小学校は)担任の先生によりますよ」という言葉の重みが迫ってきました。(私事ですが、子供が保育園年長クラスなので、そんな話の流れからでした)
でも、本来はどの先生でも最低限はできてほしいし、やればできるのだという希望の文章にも感じられました。
手立てさえあれば。正しい知識さえあれば。
いや、本人は不足していてもそれらの面でサポートがあれば大丈夫なのだと。
もう少し時間を取って、あらためてじっくり読んでみたいと思います。
今後とも先生方の取り組みにより、救われる先生(と子ども達)は多いだろうと思います。
どうか、お体に気をつけて、無理のない範囲でご活躍ください。
★ ★ ★
初任者と初任者指導の先生との齟齬がある、と伝わってくる。うまくいっていない。
初任指導の先生が、かえって初任者を潰していく事例もある。困ったものである。
★
退職して初任者指導をされた、ある校長先生のこと。
4人の担当をされた。
結果的に、3人の初任者のクラスが学級崩壊になった。
もう1人も、4月、5月は厳しかったという。ただ、1年生の担任だったから助かった、ということ。
何をされたのか。
始業式の日に、その4人に指導をされた。
「明日から、あなたたち授業の指導案を書いてきなさい。A4 1枚でいいから」と。
初任者は、初任者指導の先生から、このようなことを言われたら断ることができない。
A4 1枚でも、パソコンで作るとなったら、初任者は1時間以上かかる。それを時間分作るのである。それがどうなるのか、指導者は分かっていない。
ただ、「授業をちゃんとやれば、クラスはうまく行く」と思っているのである。善意ではある。
初任者も、それだけに専念できれば何とかなるかもしれない。でも、クラス担任であり、そして無数の仕事が舞い降りてくる。
右も左も分からない初任者が、毎日4時間も5時間も、全部の授業の指導案を書き、そしてクラス担任としての仕事をする。それがどれだけ過酷なことであるか、想像力をちょっとでも働かせば分かることである。
★
学級が崩壊した。
2人は、その後療休に入って、それを繰り返したと伝え聞いた。今も、教師を続けているのか、心配である。
教師人生の最初のところで、指導者の単なる善意が、人生そのものをねじ曲げていく。
もう1人は、私がなんとか手助けをした。
その教師は、がんばって何とかしていった。
良かったのである。
★
4月の最初は、「学級づくり」を精力的に行わなければならない。
それを行わなければ、クラスはうまくいかない。
それが、この事例はみごとに物語っている。
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