つれづれなるままに~思い込みは怖い~
●国語教育5月号が明治図書より届く。
特集で永久保存版「国語教師のための発問の技術」となっている。
野口芳宏氏 岩下修氏などのそうそうたるメンバーの中で、私の名前も載っている。
国語教育に執筆するなんて、初めてで最後(笑)。
国語教育については、素人なのであるから。
★
私が提案したのは、「『心情語』で全員参加の授業を実現する」というテーマ。
4ページの提案の最後に、北海道大曲小で更に実践を深められたことを書いている。
●三重の中林則孝先生から初任者指導をまとめた分厚い冊子が送られてくる。
下巻である。
今まで5年間の初任者指導で17人の初任者を指導されている。
これだけでもすごいことである。
その指導の一日一日を、こうして一枚の新聞のように文書にされている。
読みながら、感じ入る。
★
京都大学出身の哲学者で教育学者だった森信三先生が言われたことがある。
「人は退職後の生き方こそ、その人の真価だといってよい」
まさに、中林先生の生き方が、そのことを示されている。
●家の包丁の切れ味が悪い。
研いではいるのである。「おかしい、おかしい」と思いつつ、スーパーでの研ぎ屋さんに頼んでみた。
「旦那さん、包丁研ぎはされるんですか?これっ、片方だけ研いであるのですが、どうしてですか?」
「えっ、この包丁 買った店で、7割3割で研いでくださいと言われたので、そのように研いでいたのですが……」。
「いや、家庭用の包丁は、両方の刃を均等に研がなければいけないのですよ!」
「えっ~~~、知らなかった。」と。
だから、切れ味の悪い包丁になっていたのである。
最初の思い込みが、そうさせていたわけである。
思い込みとは、怖いものだとつくづく感じる。
●共に、「味噌汁・ご飯」授業研究会をやってきたK先生は、今年も頼まれて初任者指導をされている。
横浜市から、4月いっぱいついていてほしいという依頼があり、ボランティアで、この仕事をされているわけである。
昨年も、4月の1ヶ月間だけ、この仕事をされた。
1ヶ月間だけの指導で、授業指導はどうされたか。
とにかく45分で終わること。
これだけを強調されたらしい。
私は、それを聞いて、すごい指導だと感動したものである。 ★
特に、初任者指導をする場合、指導者の先生が失敗するのは、数多く「あれは…」「これは…」…と指導しがちである。善意であるが、指導される初任者はたまったものではない。
指導されても、すぐにそれを自分の実践として生かすことは、うまくできないのである。
ああの、こうの、と指導してはダメである。
必要なことをシンプルに指導する。
これだけでいい。
★
たまたま斎藤一人さんの本(『自分さがしの旅』KKロングセラーズ)を読んでいたら、一人さんが、みっちゃん先生に車の運転を教えるところが出てくる(みっちゃん先生はペーパードライバー)。
★ ★ ★
それと、みんなはね、運転の教え方が下手なんだよ。
オレの場合は、東北縦貫とか、連れてっちゃうの。
「はい、まっすぐ運転」
指示はこれだけ。
いろいろさせちゃダメなの。
まっすぐ運転することだけさせると、青森なら青森まで行って帰ってくると、たいがいは乗れるようになっちゃう。
その間ね、うるさいこと、いっちゃダメなの。
ともかく、隣に乗る人間はね、死ぬ気で乗ってりゃ、いいの。それを、あーしろ、こーしろ、ごちゃごちゃいうと、頭がパニクっちゃうからダメなんだよ。
★ ★ ★
私のブログを読んでいる初任者指導の先生もいるので、ぜひとも考えてほしいところである。
初任の先生も、読んでいる。
初任者指導の先生から、ああの、こうの、と指導されたら、「指導ありがとうございます。すぐには指導されたことを実際に生かすことができないことがありますが、だんだん生かすようにがんばります!」ぐらい言っておくこと。
関係を悪くしたら、今後大変になってしまうからである。
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