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算数の授業ということ(1)~問題解決学習ではないか?~

  「ときかたハカセ」への応募が殺到して、大変なことであった(笑)。

 算数について多くの先生たちが悩んでいる状況がある。それがよく分かる。

 教科好き嫌いのアンケートをとれば、ほとんどトップにくるのが、算数ということになる。
 いかに嫌われている教科かがよく分かる。

 それはそうであろう。
 算数ができないという子供がいて、なかなかできるようにしてあげられない。
 できないままに上の学年に上げていく。
 その子供たちは、二度と算数ができるようにはならない。
 ほとんど低学力児のままで過ごしていくことになる。

 どうしてこうなったのか。
 それは、はっきりしている。

 日本の多くのところでやられている算数学習が、問題解決学習だからである(もちろん、ちゃんと問題解決学習で子供たちを引き上げておられる先生もいる)。
 私はそう判断している。

 若い先生たちに聞けば、問題解決学習と違うやり方をやろうとすると、ベテランの先生から「問題解決学習でやりなさい!」と指導されるという。
 特に、初任者の場合はそうなる。

 研究授業で、問題解決学習と違う授業をやると、批判の集中砲火を浴びる。
 だから、研究授業だけは、問題解決学習もどきの学習をし、それ以外は「味噌汁・ご飯」授業でやっていますという先生たちがいる。

 批判される観点はほとんど1点だけ。
「その指導では、子供たちが『思考力』がつかない」というもの。
 思考力をつけるために、問題解決学習をやっているのである。

 しかし、ほんとに「思考力」がついているのか。
 それは何でどのような形で評価されているのか。
 それが分からない。

 「テストの成績がぐんぐんあがっています」と資料を示されるなら、了解もできる。そのテストには、思考力を評価する問題もあるからである。
 
 でも、ほとんど何の変化もなく、ただやっているだけではないだろうか。
 相変わらず「できる子供」はできる、「できない低学力の子供」はできない。
 それを繰り返しているのであろう。
 
「できる子供」は、教師の授業ではなく、学習塾や通信講座などで先行学習ができている子供の場合が多い。
 結局、この子供たちに支えられて授業が進んでいっているに過ぎないのではないか。
 こういう風に邪推してしまう。

 問題解決学習も1つの学習の方法論に過ぎない。
 1つの方法は、子供の状態によって成り立つこともあり、成り立たない場合があるということに過ぎない。
 
 このことをあまりにも考えなさすぎている。
 最初から「算数は問題解決学習でなければならない」と決めてかかっている。
 なぜ、そんなことがまかり通っているのであろうか。
                                        (つづく)
 

 
 

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