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時子先生に答える

   時子先生から相談のコメントが入りました。

 「心の相談員」をされているのです。
 教師ではないということで、中途半端な立場に悩まれている様子がよく分かります。
 相談を受けたのですが、それに答えていく適切な任であるとは思えません。
 こういう場合に何ができるのか、こういう生徒とどういう関係を結んでいったらいいのか、分かりません。
 
 このブログを読んでおられる方で、ぜひともコメントをしてもらいたいと思います。もうすでに、某教師の先生がコメントをしてもらっています。ありがとうございます。
 さまざまな立場からの意見をお願いします。 
  ★ ★ ★
 野中先生、はじめまして。時子と申します。
悩んでいる時にこちらのブログを拝見し、教師ではありませんがどうか相談に乗って頂きたく、コメントを書かせて頂きました。

私はある中学校で「心の相談員」として不登校傾向にある生徒の支援をしています。しかし、四月に着任してから毎日感じる違和感と自己嫌悪がもう限界に近づいています。
「学校には行けるけれど教室には入れない不登校生徒」というのは、いつの時代もいるかと思います。
現在働いている中学校は、彼らを一つの空き教室に集め、先生方の監視のもと一日中自習をさせています。
自習と書きましたが、生徒達は勉強をするわけではありません。おしゃべりをしたり、本を読んだり、絵を書いたり、机につっぷして寝ていたり...です。
最初は彼らのことを「学校に来ているだけ偉い」「少しずつ学校に慣れて話ができたらいい」と思っていたのですが、学校に来て一日中寝ている生徒も多いのです。
目にあまり、「授業中と休憩時間のケジメはつけようね」と声をかけると中学生ですので「うるさい」「うざい」と暴言が帰ってきます。反抗期もあるし、暴言を吐くのも仕方の無いこととは思います。
しかし、自習監督をする教員たちも生徒に声かけもせず、自分の仕事だけを黙々とやっています。学年主任まで「あいつらは何を考えているのかわからない」「甘えている」「相談員さんの自由にして」と生徒達の前で言いってしまうのです。
相談員はあくまでパートの採用(週4日の4時間勤務)なので、授業をすることはおろか、生徒達を1日見守り、不適切な先生から守ることもできません。不登校の支援をするはずの先生方が、率先して生徒の信頼を裏切っていく学校です。裏切られている生徒達は私にも心を開いてくれません。
相談員をして3年。辞めることも考えていますが、私が逃げたら生徒達は...と考えてしまいます。

投稿: 時子
★ ★ ★
 時子先生、このような仕事を3年続けておられるのですね。ほんとに「ご苦労様です」という声だけです。
 砂を噛むような生活ですね。
 何の報われもない生活ですね。
 それでも3年続けておられます。
 「私が逃げたら生徒達は…」という思いからですね。
 
 学校も、先生たちも、もう見捨てているのです。
 彼らはもう教師としての志を失ってしまっています。
 
 だが、これが中学校の先生たちが抱えている現実だということも了解してください。
 半端でない仕事に追いまくられ、部活に追いまくられ、生徒指導に追いまくられ、……、そして、一番大切な志を失っています。
 彼らの本意ではないのははっきりしています。

 もはや、この生徒たちと関わる志と、関わる手立てを見失っているのです。
 ★
 さて、時子先生がこれから何ができるか。
 正直方策は見つかりません。

 でも、思いつくままに感じたことを書いてみます。
 
 ①生徒たちは、普通は引きこもりになるのですが、学校へは来ているのですね。それは学校に対する何かの「期待」を持っているからではないですか。
 ②やはり学校の何かに所属していたい、自分もまた認められたいという願いが胸の底の方にあるからではないでしょうか。
    アメリカの心理学者マズローは、そのことを「所属欲求」「承認欲求」と言いました。
  ③この「所属・承認」欲求が充たされないとき、子供たちが取る問題行動は、5つの作戦としてアドラー(アドラー心理学)は指し示しています。
    勉強されていることだと思います。
  第1の作戦 賞賛を求める「良い子でいてほめられよう」  
    第2の作戦 注目を引く「なんとしてもめだとう」
   第3の作戦 権力闘争「勝とう、すくなくとも負けないでいよう」
  第4の作戦 復讐「相手にできるだけダメージを与えよう」
  第5の作戦 無能力の誇示「見捨ててもらおう」
 
  おそらく、集まっている生徒たちは、もはや「第5の作戦」を取っているのではないでしょうか。
 
 クラスにいる超やんちゃな子供たちは、第2、第3、第4とエスカレートしていくのです。
  私は、この②③の原点に戻って、生徒たちのことを考え直していく必要をとみに考えます。
 時子先生、私はこういうことしか考えられません。

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