どうすれば授業はうまくなるのか(6)
どうすれば授業はうまくなるのか(6)
授業がうまくなるには、意図的、計画的、継続的に何かをしなければならないと、書いた。
何かとは何か。
もちろん、自分が追究する課題である。
もし「ひとかどの授業」をしたいと願うならば、どのくらいのことをしなければならないのか。
「ひとかどの授業」とは、1000人に1人ぐらいのレベルの人ができる授業をイメージしていただきたい。
そのためには、毎日5時間の授業を意図的、計画的に進めなければならない。
学校の1年間を200日とする。
200×5=1000時間
一つのレベルをマスターするには、1万時間が必要だと言われている。
そのためには、どのくらい継続しなければならないか。
1000×10年=10000時間
毎日、5時間かけて、10年の歳月がかかる。
★
福山憲市先生は、こういう努力をもう30年以上続けておられるわけである。
10年続ければ、1000人に1人の授業者になる。
20年で1万人に1人。
30年で10万人に1人。
イイカゲンに推定していると思われるだろうが、やはりこうなる。
ほとんど、途中で授業を止めて、管理職や指導主事になる先生がいるので、30年もこういう努力を続ける人はいない。
人は、必然性がなければこの領域にはいけない。
だから、福山憲市先生レベルには、なれない。
評論家的になっているので、私の場合をはっきりしておきたい。
私は、授業者として1000人に1人にもなり得ていない。
授業者としては、普通であった。
ただ、70点の授業はできていたと思われる。
それくらいのレベルでしかなかった。
★
この段階で、「もうあきらめた!」となるであろう。
しかし、誰でもが福山先生にならなくていい。
なろうとしてもなれないが…。
でも、「70点の授業ができる教師」にはなりたいではないか。
子供たちに学力保障ができる教師。
クラスにいる低学力児を、中位レベルまでに引き上げていける教師。
そういう教師にはなりたいではないか。
「味噌汁・ご飯」授業は、そのような授業ができる教師を目指してきたのである。
それはどうやって可能なのか?
(つづく)
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