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1年生の担任の先生に答えます

  初めて1年生担任をされている先生から相談のコメントが入りました。

 1ヶ月が終わったばかりなのです。
 ★ ★ ★
 1年生の担任をしています。はじめての1年生です。高学年の指導には慣れているのですが、1年生は未知の世界です。
特に今2つのことに悩んでいます。
 1つ目は整列です。これまでの高学年は、無言でしっかりと列の間をつめて前に遅れないように指導することは容易でした。最初は出来ていなくても、カウントダウンや声掛け・やり直しなど工夫すれば3回目くらいからはもう大丈夫な感じです。
しかし、1年生は整列するとすぐに隣の子としゃべってしまいます。教室ではなんとか大丈夫でも、廊下に移動すると前との間が空いて後ろが走ることになったり、朝礼や体育などで外にでて並ぶと気が散ってなかなか並べません。列も曲がっています。「忍者のように移動」「前の人の頭しか見えないように並んでごらん」「前に間がアカないように」などこれまで以上に色々言い方を考えて工夫はするのですが、なかなか変わりません。何度も同じことを繰り返しています。
 2つ目は聴く姿勢です。自分自身が活動するときは意欲的なのですが、聴くことがとにかく弱いです。入学式でも隣とずっとしゃべっていたり、後ろを向いたままの子が数名います。現状は面白く話をする工夫をしているので先生の話は聞けていますが、授業や自己紹介などで友達が話をするのがあまり聞けていません。自分の活動やおしゃべりに夢中になっていたり、途中で集中力が続かなくなっています。よく言われるように出来ている子を誉めることや「あと◯人静かにしてない」など色々な方法は試しているのですが、高学年と違い、1年生はその褒めていることも聞こえていなくておしゃべりなどに夢中になっていることも多く、それを「◯◯くん、いい姿勢だね」「お、静かに前を向く人が増えてきた」などと3〜4回繰り返し言ってやっと静かになります。ただ、またしばらくするとうるさくなるのを繰り返す感じです。自分の感覚では、以上のように『出来ている子を価値付ける』などのよく書籍などでも書かれていて、昨年まで高学年には通用していた方法があまり担任している1年には通用している感じがしません。それは私が初1年生だから感じるギャップで、結果を早急に求めすぎで、粘り強くやっていくしかないのかもしれませんが・・・・。

 これは私が高学年しか担当したことがないために1年生の4月の段階で求めるレベルが嵩すぎるのかなとも思いますが、(高学年ならば文字通り一言もしゃべらせずに並ばせ、列を乱さずに移動していましたので・・)そこら辺も初の1年生担任なのでよくわかりません。それを1年生に求めるのが正しいのでしょうか。それとも1年生の段階(さらにはまだ4月)ではそこまで求めるのは難しく、実は今の現状でも合格点、及第点なのでしょうか。自分はやはり去年の感覚でいるので、今の現状に「ちゃんとできていないなぁ」と不安を感じ、日々方策を練っています。
 このとことを色々な先生に相談すると、1年生は最初の学年なので最初だからこそビシっとしたほうがいいよと多くの先生からは言われるのですが、どれくらいの水準を求めればよいのでしょうか。私が考えるように高学年並にシーンという形を求め続けるべきなのでしょうか?またそのための何か方策ありましたらアドバイスください。
※思うままに書き連ねてしまいました。申し訳ありません。

投稿: 相談
 ★ ★ ★
 高学年ばかり担任をしていた先生方は、必ずこういう戸惑いを持たれます。
 私は、今まで1年生を4回担任しました。
 だから、このような戸惑いは十分分かる気がします。
  きちんとしていない「ざわざわ感」がなんとも気になって仕方がないわけですね。

 1年生を簡単に言うと、「動かない!」のです。
 だから、早く高学年のイメージを捨てて、目の前の子供たちに専念するようにすればいいです。

 現在の状態は、1年生の「普通」なんだと認識された方がいいです。
 先生は、さまざまな子供への対応を知っておられるようですので、少しずつ効果を上げてきます。時間がかかるだけです。
 ただ、今は「生徒」できない(学びの姿勢を取れない)子供たちが1年生からいますので、その子供には苦労をします。

 しかし、この状態がずっと続くというわけではないです。 2,3ヶ月経つと、ずいぶん落ち着いてくるはずです。

 言って聞かせ、やって見せて、ほめてあげる、という繰り返しなのです。
 少しずつですが、言葉が届くようになります。
 ★
 私は、低学年の子供たちを称して、「その場、おもしろ、理想主義者」と名付けてきました。

 複雑じゃないのです。彼らはシンプルなのです。
 この3つを繰り返せば、うまくいくのです。

 その場主義者…彼らは忘れっぽいから物事をその場で処理することです。ドリルやノートなどの丸付けも、その場で丸を付け、その場でほめていくようにすることです。明日渡しても効果はあまりありません。もう忘れているからです。
 
 おもしろ主義者…笑ったりするおもしろいことは大好き。これは男女関係ありません。

 理想主義者…先生が熱っぽく語ることや指し示すことは、すぐに実践しようとします。また、マネしようとします。
 ★
 確かに先生によっては、高学年向きと低学年向きの先生はいると思われます。
 しかし、早い時期に高学年ばかりではなく、低学年の担任を経験しておくことは大切なことです。
 私の場合、教師の後半の10年以上はずっと高学年ばかりでしたので、心がカサカサになる思いになりました(それだけ深刻な子供たちを相手にすることが多かったので)。

 私は、低学年担任が大好きでした。
 だって元気に、ニコニコして、おもしろいことを言っておけば子供たちはついてきましたから。相手もシンプルですが、こちらもシンプルになることができます。
 
 だから、繰り返しになりますが、早く今までの高学年の子供たちのイメージを捨てて、目の前の子供から出発すればいいのですよ。
 ぜひ、がんばってほしいです。
 
 
 


 

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コメント

野中先生すっきりしました。
ありがとうございました。
1年生向けのオススメの書籍はありますか?

投稿: 相談 | 2017年5月 2日 (火) 10時50分

読んでいない本を薦めるのは心苦しいのですが、信頼する著者の本を紹介しておきます。
 『小一担任の指導の極意』(宇野弘恵著 明治図書)
 『1年生が絶対こっちを向く指導』(俵原正仁、原坂一郎著 学陽書房)『今どきの1年生まるごと引き受けます』(多賀一郎著 黎明書房)

投稿: 野中信行 | 2017年5月 2日 (火) 15時54分

野中先生こんばんは。

私もこれまで学級担任や分科担任で高学年を相手にすることが多く、今現在担任している2年生とどう関わっていいかわからないままの1ヶ月でした。

今回の野中先生の記事を読んで私もすっきりしました。

このことは2年生でも通用すると思いました。

連休明け、気を取り直してやっていきたいと思います。

投稿: kawamu | 2017年5月 2日 (火) 21時55分

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