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ヤン先生の相談を受けて

    初任で、荒れている小学校の少人数担当をしているヤン先生から相談のコメントが入った。


 ★ ★ ★
野中先生こんにちは。
現在公立の荒れている学校の少人数担当を初任で担当しています。
どの程度荒れているのかというと、授業中は誰も話を聞いていない。給食や授業で座っていられない。1時間目にランドセルを片付けていない子が多数。時間が守られない。いじめに近いようなことがどんどん起こる。担任のやることなすことに反抗する。などすごい状況です。

一応そんな中で、厳しくするとこころは厳しくしてきたので、私の授業や話は聞かないといけないという雰囲気にはなっています。

しかし、最近気になるのは休み時間の子ども達の態度です。
授業中は前述のように真面目に受けているのですが、休み時間になると私がまだ若いということもあるでしょうし、授業中の厳しい姿勢と違い、休み時間には積極的に関わるようにしているのでそれを友達感覚でいいのだと勘違いしているのか、結構男女共にエッというような下品なことを平気で言ってきています。
◯◯先生と付き合っているんでしょ?好きなんでしょ?だけならまだ可愛らしいもののですが、ホテルで〜など度を越している発言を連発しています。

それに対してどのように指導をしていけばよいのでしょうか。特に高学年の女子への対応を教えていただきたいと思います。授業のように、厳しく「先生に何を言っているんだ!」「そんなことを言っていいの?」などと強く言ってしまって良いのでしょうか。高学年の女子は少しむずかしいので考えどころです。
しかし、このまま放っておいてはいけないなと思っています。
投稿: ヤン
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 ヤン先生、読みながら「なかなかだな」と感心しました。 初任で、先生の授業は何とかなっているなんて、すごいことです。
 他の先生の授業は成り立たないのですから。

 それはけじめがついているからですね。
 私たちが主張している「織物モデル」の縦糸と横糸がバランス良く張られているからです。
  ★
 高学年女子の問題ですね。
 これは高学年担任をしたときに、最も大変な課題の1つです。
 特に、男性の先生は、これをうまくこなせないと、高学年担任はできなくなります。

 しかし、先生は授業と休み時間の区別をきちんとつけていることですので、ここはりっぱなことです。

 高学年女子の特徴は、休み時間に友だち感覚で先生に近寄ろうとしてきます。決して悪意はありません。親しみの表現です。
 でも、友だちの輪の中に引きずり込もうとする思いで近寄る子もいます。そうなったら、自分の思うようにできるんだという感覚を持っている子です。ここが危険です。

 だから、下品なネタで誘ってくることはよくあるのです。 これもほとんど悪意はありません。試しているのです。
 先生がどう出てくるかどうかを試しているのです。
 
 絶対に乗らないことです。
 「先生にそんなことを言うもんじゃないよ!」と軽く注意すればいいです。

 授業と休み時間の区別をつけていればいいのです。
 「このまま放っておいてはいけないなと思っています。」と書かれてありますが、このまま放っておけばいいのです。
 無理しないことです。
 とくに、荒れている学校で、厳しく対応すれば浮き上がってしまいます。
 
 強く注意すると、反対に反感を買うことになります。ここが怖いところで、敵に回してしまいます。彼らが徒党を組んできたら、なかなか対抗できません。
  ★
 私は高学年担任をしていて、女子に反発をされたことがあまりありませんでした。

 それは、十分な対応策を講じていたからです。

 ①まず、彼らはグループを必ず作ります。
  これは仕方ないです。私は、誰と誰がグループになっているかをいつもチェックしていました。
 ②ところが、もめごとが起こります。必ずです。
  ほとんどが、孤立している女の子を巡ってか、グループ同士の諍い、あるいはグループ内での諍いです。 
  ③グループに入れないで孤立している女の子に対しては、いつも話し合いをして、「先生はいつもあなたを見ているからね」と伝えていました。そして、休み時間に、グループで遊ぶ時間などを取るように学級会を設けたりしました。仲が良い子が出てくる可能性が出てくるからです。
 ④問題は、グループの中での諍いやグループ同士の諍いです。見ていると、一人が孤立しています。ひとりぼっちになっています。問題が起こったのです。すぐに、その子を呼んで聞きます。躊躇しません。
    ア、「あなたのことを先生はとても心配しています。どんなことが起こったのか話してくれないか?」と。   
  イ、話を聞いて、「それは大変だったね。あなたがそういう行動を取ったことはよく分かるよ」と同情を示します。
  ウ、「先生は、あなたの味方だからね。」と。
  エ、「だけど、このままではクラスの中では、大変なことになるでしょう。先生が間に立つから、話し合いをしましょう。」
  オ、「向こうにも問題はいっぱいあるけど、あなたが問題だったことは今考えてないかな?」
      「じゃあ、そのことを相手に謝ることはできるね。先生が間に立ってうまくやるからね。」
  カ、もめ事を起こしている相手にも、同じ事を話して、双方を呼んで、謝らせていく。けんか両成敗にします。そうしておいた方が、後々良いからです。
 ⑤こんな対応をしていました。
  決してその子たちの否定や批判をしません。
  先生はあなたの味方だということを何度も言います。
 
 解決まではいかないまでも、先生は私たちのことを心配している、ということは十分に伝わるのです。
 その子たちは、クラスでは中心になって働いてくれることになるのです。
  このことを聞きつけて、隣のクラスの女の子たちからも相談を受けることが何度もありました。
  ★
 この高学年女子の対応については、上越教育大学の赤坂真二先生が第一人者です。
 赤坂先生の『小学校高学年女子の指導』(学陽書房)をぜひ読んでください。
 
 

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