つれづれなるままに~九州はもう春の息吹が~
●26日、羽田へ急ぐ。
これから宮崎空港へ行くことになっている。
宮崎の西都市教育委員会から呼ばれている。
14:15の羽田発~16:15宮崎空港着 2時間の飛行機旅である。
知り合いのN指導主事に迎えに来てもらえる。
宮崎に来るのは、もう何度目だろうか。
ここは全てが広い。ゆったりとしている。
その日は、夜、4人の先生たちと一献。
一人佐賀大学教育学部(もう教育学部はないかもしれない)の卒業生という先生もおられて、「後輩ですね!」と盛り上がる。
●27日、朝9:00にN指導主事に迎えに来てもらい、西都市の三財小中学校へ向かう。
この学校は小中一貫校。
5年生に「味噌汁・ご飯」授業をする。
20名ほどの参観者の前で、国語の詩の授業をする。
素晴らしいクラスである。
給食も、この5年生のクラスでいただく。
★
給食を終えて、すぐに西都市文化ホールに移動する。
ここで講演を行うことになっている。
200名ほどの先生たちが集まってこられる。
西都市のほとんどの小中の先生方だという。
テーマは、「日常授業の充実を目指して」。
ここの教育委員会は、「日常授業」の改善というテーマで取り組み始めておられる。
そこで、私を呼んでもらえたわけである。
80分の講演。
日本の「授業研究」を支えてきた「ごちそう授業」の限界がはっきりしてきた、と私は思っている。1,2時間の「ごちそう授業」にどんなに力を入れて取り組んでも、1000時間以上の「日常授業」は、そのままに放置されてきた現状がある。
私たちは、この「日常授業」をターゲットにしなければ現状の課題を克服できないと言い切っている。
日本各地の教育委員会がそのことに気づき始めている。
そういう動きが各地で見え始めている。
今はアクティブ・ラーニングで大騒ぎをしている。
しかし、そのアクティブ・ラーニングも、所詮「ごちそう授業」として提起されていく限り何も変わらない。
アクティブ・ラーニングが一人歩きしている現状は、きっとそうなっていくと、私は思っている。
西都市の先生方には熱心に耳を傾けてもらった。
手応え十分。
終わってから西都原古墳群に案内してもらう。
佐賀の吉野ヶ里遺跡よりも規模的には大きいものである。
弥生時代に栄えた集落跡がずっと続く。
●28日、今日は佐賀へ行かねばならない。
姪の結婚式に参加することになっている。
15:00の式に間に合わねばならない。
ちょうど、宮崎空港から福岡空港への飛行機がある。
11:30発~12:20着。50分のフライト。
それからが大変であった。福岡空港は工事をしていて、今までとは違って混乱している。うろうろとして、やっと地下鉄の駅に着く。
急ぎ博多駅へ行き、長崎行きの特急に乗る。
スムーズに何とか乗れる。
14:00に佐賀へ着く。
駅前のホテルへ荷物をあずけ、急ぎタクシーで式場へ向かう。
佐賀は晴れわたっていて、暑いぐらい。
もう春の息吹が聞こえるようだ。
★
式場に着き、いつもの親戚の人たちと「やあ、やあ」と挨拶。うれしい出会い。
初めて姪のお婿さんにお会いする。
なかなかの「イケメン」である(笑)。
16:00から披露宴が始まる。
初めて、このような披露宴に参加した思いになった。
席に着くとすぐに「食べ始めてください」と誘われる。
しばらくすると、花婿花嫁の入場。
乾杯の音頭があり、そこここで会食。
花婿花嫁の紹介が、ビデオである。さまざまな飲み物、食べ物が振る舞われ、ゆっくり食べてくださいということ。
ゆったりした、素晴らしい披露宴になっている。
終わって、その日は、佐賀駅前のホテルに泊まる。
●29日、移動日である。
福岡の久留米に行く。
30日に、福岡県三井郡大刀洗町立本郷小学校に行くことになっている。
久留米駅のステーションホテルへ泊まる。
私は郷里は佐賀なのだが、久留米に来るのは初めてではないだろうか。
この久留米では、芸能人の藤井フミヤや松田聖子、田中麗奈、そして最近売れっ子の吉田羊も、ここの出身である。
この日、久留米の街を歩き回る。とにかく全てが広い。道も、街の作りも。
●30日、9時に本郷小のI先生に迎えにきてもらう。大刀洗町まで40分ほど。
ここは、かつて「大刀洗飛行場」があった。
陸軍の飛行場として有名なところで、太平洋戦争の末期には、特攻隊として訓練する中継基地になっていたところである。
平和記念館に行きたかったのだが、時間がない。
★
本郷小学校へ到着する。
校長先生、教頭先生の出迎えを受ける。
この本郷小へ呼ばれたのは、日本教育新聞の記事からである。
この新聞に、「味噌汁・ご飯」授業の記事が出たことがある。それを校長先生が見られて、ぜひとも話を聞きたいということになった。
この学校では、すでに私たちが出版している『「味噌汁・ご飯」授業 国語編』の本を、各先生方が読まれている。そして、国語の授業で実践されている。
3,4時間目に、4年生、5年生の国語の授業を見せてもらう。
その授業展開では、授業の最初に5分間の音読があり、そしてそのあとに「読解トレーニング」が取られる。
これは私たちが提案していることである。
子供たちはとても読解力が付いたと、校長先生は語っておられた。
その後、校長室で、給食を食べながら、授業をした先生たちと話し合う。私の感想を率直に伝える。
★
5時間目に、3年2組の子供たち相手に「味噌汁・ご飯」授業をする。
元気な子供たちが多く、楽しい授業になる。
素晴らしいクラスなのである。
指導主事の先生たちにも、多く参観してもらう。うれしいこと。
その後、ぴったり90分の講演。よく聞いてもらえる。ありがたい。
★
福岡空港へ急いでいた。
5人の先生たちに付き添ってもらって、車内でさまざまに話をしながら向かう。わざわざ空港で見送りしてもらうなんて、申し訳ないことである。
19:00発の羽田行き。
工事中の福岡空港は、混雑している。
急ぎ弁当を食べ、乗り込む。
羽田へは、21時頃に着く。
九州への4泊5日の旅が終わる。
もう九州は、春の訪れ。
春の九州は、元気になるところである。
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