岩見沢市立南小学校の本が発刊された!
岩見沢市立南小学校の本が出版された。
うれしいことである。
普通の学校が、こうして自分たちの実践を世に問うていく。
すばらしいことである。
私は、監修の言葉として以下のことを書いている。
★ ★ ★
南小の「学力向上の秘訣」とは何か
北海道学校力向上事業アドバイザー 野中 信行
本書を執筆している南小の「授業」への考え方は、明快である。
「『授業がうまくいった』、『子どもたちの目が輝いていた』、『意欲的に学習に取り組む様子が見られた』、『意見が活発に出されて上手に話し合っていた』…などというような抽象的で何とでも理解されるような言葉で研究の成果を測ってはいけない。『子どもの事実』で成果を確認していくことである」と。
南小は、岩見沢市にある普通の地域の、普通の学校である。その学校が全国学力テストで秋田県の平均を抜くような「学力向上」を図っている。
学力向上の秘訣とは何か?
1つ目は、向上させていく「学力」をきちんと設定していること。単元テスト(業者テスト)を「学力」の目安としていて、「最終的に学級全員の子が90%以上で通過することを目標とする」としている。これは普通の学校ではかなりレベルが高い目標値になる。でも、やり抜こうとしている先生たちの心意気はすごいものである。
2つ目は、学習になかなかついてこられない子供たちにこだわっていること。ずっと追跡調査をしている。「テスト」の平均点を上げることだけが目的ではないことがはっきりと分かる。
3つ目は、徹底して「日常授業」のレベルを上げることに力を注いでいること。特にノート指導の徹底ぶりは、舌を巻くほどである。
南小は、北海道教育委員会の「学校力向上」の事業を推進している学校の1つである。事業の重点目標の1つが、「日常授業」の改善。今、日本の学校現場に最も必要な施策がこうして南小学校で実現されている。
普通の学校が、どうしたら「学力」を向上させられるか。その大きな問題提起を、南小は、こうして展開しているのである。
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