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滑走寺先生へ~初任者が準備すること~

  滑走寺先生へ

 お元気でしょうか。
 その後の様子を心配しております。
 
 先生への返事が遅れています。
 新しい4月へ向けて、どんな準備をすればいいかについて連絡することになっていました。メールへ連絡するということにしておりましたが、このブログを見ている人で、滑走寺先生と同じように考えている人がいるかもしれないなと思い直して、ブログにすることにしました。
 ★

1 子供と関わること~初任の先生たちが失敗していること
 これはブログでも何度も書いてきたことですが、大切なことなのでもう一度書いておきます。
 初任の先生の失敗の8割方は、「仲良し友だち先生」になろうとすることから起きます。
 
 不安で、心許ないために、こうなります。気持ちはとてもよく分かります。
 最初は子供たちも歓迎します。「友だちみたいな、優しい先生だ!」と。
 しかし、子供たちは反面とても残酷なところがあることを理解しておかなくてはなりません。一部の子供は足元を見ます。「何だ!今度の先生は、たいしたことないや!」となるわけです。だから、そのうちに一部の子供たちが勝手に行動し始め、ルール破りを始めます。それを注意したり、叱ったりしても、効き目がありません。
 
 そんなことで、クラスが崩れ始め、6月頃には大荒れになるわけです。
 それは、もともと「仲良し友だち先生」になろうとしたきっかけが、こういう事態を呼び起こしているのです。
 
 絶対に「友だち」みたいになってはいけないのです。
 でも、このことを誰も教えてくれません。どうすべきかもおしえてくれません。だから、自然な行為として、こうなるわけです。
 
 最初は、しっかり「教師」として子供たちの前に立たなくてはなりません。私は、最初は演技でいいから、しっかり「教師」を演じなくてはならないと言っています。
 そこで、まず読んでほしい参考文献を教えます。
 『新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則』(明治図書 拙著)。
 私が書いた本です。素晴らしいクラスを作り上げた、初任者2人の実践を書いています。
 
 2人がどのようにしてクラスを作り上げていったかを読んでほしいです。どのような教師としての姿勢で子供たちに対応していったのかですね。
 もう1冊。
 『必ずクラスがまとまる教師の成功術』(学陽書房 横藤雅人、野中信行著)
 これは、横藤先生が提唱した「縦糸・横糸」張りについて書いた本です。子供たちとどのようにして「関係づくり」をしていけばいいのかの原点を学ぶことができます。
 これもしっかり読んでほしい本です。

2 どんな準備をしていけばいいか
 
 ①始業式までにどんな準備をしていけばいいか?
 ②1年間を見通した学級経営をどうしたらいいか?
 ③教科指導をどうすればいいか?
 ④学級事務を効率よくこなすための心得とは?
 ⑤保護者と良き関係を築いていくには?
 こんなことが問題になります。
 
 とにかく、1年間を何としても乗り切っていくこと。これが必須の課題です。
 1年間を何とか過ごせば、2年目からは余裕が出てくるからです。
 
 この①から⑤までの項目を、1冊の本にまとめています。
 『新卒教師時代を生き抜く心得術60』(明治図書 拙著)
 読んでもらえば、きっと参考になると思います。
 
 また、もっとくわしく「学級づくり」「授業づくり」の本を昨年出しました。
 『新卒教師時代を生き抜く365日の戦略』1年~6年(明治図書)。1年生から6年生まであります。
 
 私は、第1章を書いています。第2章以下は、私が信頼する先生たちによって書かれています。
 担任が決まったら、ぜひその学年の本を読んでほしいです。
 
 本の紹介をしました。私の本関係で申し訳ないです。
 余裕があれば、たくさん読むことです。やっていくことのイメージができあがってきます。
 
 何の本も読まないで、ただ大学での学びだけで教師になろうとする人たちがいます。とんでもないことです。
 残念ながら、大学は現場で必要なことはほとんど教えてくれないと思った方がいいです。
 
 だから、本さえも読まないで現場へ行く人は、何の武器も持たないで素手で戦場へ行く戦士と同じです(たとえて言えば)。
 もはや、「やる気」や教育にかける「情熱」だけで、現場を乗り切れる状況ではありません。

3 何としても1年間を乗り切る 
 滑走寺先生は、現場経験があるので、子供たちの様子が分かりますね。
  大学出たての先生は、教育にかける夢や期待をもって、教師になってきます。
 大切なことです。
 
 でも、大半の初任の先生は、その夢が打ち砕かれます。
 自分が描いていた子供が、目の前にいないのです。
 あれほど自分は子供好きだと思っていたのに、「子供嫌い」になります。
 クラスも思うように動かなくなります。
 ★
 せっかくの夢や期待を打ち砕こうと思っているわけではないですよ。
 これがリアルな現実だからです。
 
 どんな職業にも、きっとこういう現実があるはずです。
  そんなにうまくいくはずはないと、思っていてちょうどいいのです。
 ここからです。
 出発点に立ったのです。
 ほんとうの「現実」を目の前にしたのです。
 
 ここからどのように歩いていけばいいか。 
 それが試されます。
 
 辛い時期だけではないですよ。
 教師としての喜びを得ることが出てきます。
 「ああっ、教師やってて良かったあ!」と思える瞬間がきっと出てきます。
 
 でも、そのためには、教師としてのちゃんとした力量が必要です。 
  とりわけ、学級をきちんと成立させられる力量、授業をちゃんとこなしていける力量の2つが必要。

 そのためには、辛い初任の時期を乗り切っていかねばならないです。
 なんとしても1年間を乗り切ってください。
 そのように願っています。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

野中先生

コメントが大変遅くなり申し訳ございません。

私の質問を、より広く、悩める初任者の為にブログの
記事にしてくださってありがとうございます。

私は、講師としての契約を満了し、昨日期限付き教員の面接を
受けてきました。合否は今週中に分かるそうです。

この記事を読んでから書店へ行き、『新卒教師時代を生き抜く心得術60』を購入しました(『新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則』は質問前に購入済みです)。

まずはたまっている様々な書類・部屋・メールなどを整理し、これらの本を読んだり研修会に参加するなどして、春休み中にやっておくべきことを把握し、仕事に取り掛かっていきたいと考えています。

ありがとうございました。

投稿: 滑走寺 | 2017年3月22日 (水) 13時21分

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