つれづれなるままに~中村健一先生のブラック本3冊目出版~
●学陽書房から連絡があり、『必ずクラスを立て直す教師の 回復術!』が6版になったということ。
うれしいことである。
この本は、途中でクラスが荒れてきたときに、どのように回復させる手立てを取るかという方策を書いている。
それとともに、どのように教師ははやく仕事を終えるかという仕事術も書いている。
2012年に出版したのであるが、ずっと売れている。
ありがたいことである。
●玉置崇先生から頼まれて「教育と笑いの会」に出ることに なった。野口芳宏先生が、玉置先生に相談して成立した会である。なかなか好評だということで、全国各地で開かれるようになったらしい。
私が子供たちに話していた『怖い話・汚い話・おもしろい話』をすることになった。15分の出演。
以前にも話はあったのだが、あまりにも「子供だまし」の話なので断った経緯がある。
今回は、その「子供だまし」をする。
●フェイスブックに心温まる話題が載っていた。
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秘境駅の1つと言われる、北海道にある小さな駅が、今世界中から注目を集めている。
きかっけとなったのは、先週、中国中央電視台がフェイスブックに投稿した記事だ。
こちらがその投稿▼
JR北海道の石北本線、旧白滝駅にたたずむ1人の女子高生の写真が紹介されている。
この駅は旭川と網走の間を走る石北本線の駅の1つだが、今から3年前廃駅となることが決まった。
しかし、客はいないと思われていたが、たった1人、毎日利用している女子高生がいることがわかり、廃止に待ったがかかったそう。
現在列車は、女子高生の登下校の時間に合わせこの駅に停車。
そして今年の3月、彼女の卒業を待ち同駅は廃止されるという。
旧白滝駅については、複数の海外メディアでも取り上げられ、「心温まる話」「たった1人のために…良い国ですね」「国民のことを最優先に考える国は愛される」「1人の子どもも見捨てないという鉄道会社、国の姿勢が素晴らしい」「日本に脱帽」「ぜひ旅行で行ってみたいから、廃止しないでほしい」といった声が多数あがっている。
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赤字で苦しむJR北海道を見直した記事である。
●中村健一先生が、また『策略 ブラック授業づくり』(明治図書)を出版された。
1冊目のブラック本は、2016年の明治図書本で第1位の本。それほどに注目された本になる。
今回は、「授業づくり」で書かれている。
ほとんど私たちの「味噌汁・ご飯」授業と主張は同じである。
健一先生が「ブラック」というネーミングを使ったところを、私たちは「味噌汁・ご飯」というネーミングを使ったという違いになる。
健一先生の方法論は、明確である。
目の前の子供たちに合わせて、こちらの方法を変えていくということ。
困難校で身に付けた方法論が、「ブラック」というネーミングを呼び込んだのである。
さまざまな批判や非難があるであろう。
自分の方法論にこだわっている人は、必ずそうなる。
私は、今学校現場が抱え込んでいる困難な事態を、的確な言葉で表現したい思いがあるが、うまく言葉化できない。
健一先生は、そのことを「ブラック」という言葉を使ってうまく駆使したのである。
今までの伝統や習慣が、大きく崩れ去っていく。
それにしがみつきたい人たちがいる。
でも、もう無理なのだ。
目の前の「リアルな現実」に合わせて、私たちは何ができるのか、そのように問う以外にない。
健一先生の本は、そのように私たちに問いかける。
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